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中二病でも恋がしたい!
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Kyoto Animation |
誰もが人生のある段階で、自分は特別で普通の人間とは違うと考えたことがある。神秘的な力を操ることができると考えたり、ファンタジー世界から降りてきたと信じたりするかもしれない。この「病気」は「中二病」として知られており、人生で最も恥ずかしい瞬間の源となることが多い。
作品概要・あらすじ
あらすじ
高校入学を機に「中二病」を卒業しようと誓った岡本八番(おかもとゆうた)は、新生活で黒歴史を封印するはずだった。しかし同じクラスになった小鳥遊六花(たかなしりっか)は、眼帯をつけ「邪王真眼」を操ると称する本物の中二病少女。六花と関わるうちに、ゆうたは自身の黒歴史が暴かれながらも、彼女の世界に少しずつ引き込まれていく。笑いと甘酸っぱさが交差する、ちょっと特別な青春ラブコメ。みどころ・魅力
① 中二病キャラの”本気”が生み出すカオスな日常
眼帯・包帯・厨二ポーズを全力で貫く六花と、振り回される元・中二病のゆうた。そのギャップとテンポのよいボケ・ツッコミが笑いを生み続ける。KyoAni独自の丁寧な作画がキャラクターの表情や動きを活き活きと描き、コメディシーンのテンポをさらに引き立てている。② 笑いの奥にある切なさとキャラクターの深み
六花が中二病を手放せない理由には、彼女なりの切実な事情がある。コメディ一辺倒に見えて、物語が進むにつれて各キャラクターの内面が丁寧に掘り下げられ、感情移入できる場面が増えていく。笑いと感動のバランスが絶妙で、後半は思わず胸が締め付けられる展開も。③ 京都アニメーションの映像美と音楽
京アニならではの繊細な作画と光の表現が、ファンタジーシーンや日常シーンの両方を美しく彩る。ZAQが手がけたOP「sparkling daydream」はアニソンとして高い完成度で、作品の世界観を的確に表現。視覚・聴覚どちらからも楽しめるクオリティの高さが魅力。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 石原立也 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 花田十輝 |
| 原案キャラデザ | 逢坂望美 |
| キャラクターデザイン | 池田和美 |
| 音楽 | 松田彬人 |
| 美術監督 | 篠原睦雄 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | ザック「Sparkling Daydream」 |
| ED | Black Raison d’être「INSIDE IDENTITY」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2012年の秋クールで、当時「京アニがラブコメやるのか」くらいの温度感で見始めた。中二病というワード自体への照れもあって、最初の数分はちょっと身構えていた。勇太が過去の黒歴史から逃げるように引っ越してきたのに、屋根の上で眼帯少女がポーズを決めているあの冒頭、「あ、これ思ってたのと全然違う」と気づいたのは1話が終わる頃だった。2周目に見たとき、勇太の独白のテンポと福山潤の声の乗せ方が最初から既に”卒業しきれていない人間”の声になっていたことに気づいて、ちょっと感心した。最初は六花のビジュアルに目が行って、内田真礼の演技を「ハイテンション系か」と思っていたのが、見ていくうちに違うと分かってくる。
「恥ずかしい自分」を守ることの、静かな強さ
この作品をラブコメとして消費するのは簡単だし、実際ラブコメとして十分面白い。ただ2周以上見ると、芯にあるテーマがずっと「黒歴史をどう処理するか」という話だと分かってくる。
勇太は中二病を「恥ずかしいもの」として封印して普通の高校生になろうとする。それは合理的な判断で、社会的には正しい。でも六花は封印しない。「邪王真眼」だの「闇の炎」だのを中学でも高校でも全力でやり続ける。周囲から浮いていても、笑われても、やめない。
見ている側は最初、六花のことを「かわいい変な子」として見る。勇太も最初そう見ている。でも話が進むにつれて、六花の「中二病」が単なる厨二ごっこではなく、亡くなった父親への喪失感と直結していることが明らかになる。彼女にとって「闇の炎」の世界は、現実の痛みから一時的に遠ざかるための場所だった。
ここで作品の構造が変わる。勇太が六花に「やめろ」と言う展開は、表面上は「現実を見させてあげる」行為のように見える。でもそれは同時に、六花の逃げ場を奪うことでもある。「黒歴史を捨てた自分が正しい」という勇太の論理が、そのまま正解にならないところがこの作品の誠実さだと思う。
中二病という言葉は笑いのネタとして使われることが多いけど、「あの頃の自分」を恥ずかしいと思って埋める作業と、「あの頃の自分」にしか分からないものを大事にする姿勢の間で、みんな何らかの決断をしている。六花は後者を全力でやっている。その姿勢を「尊重したい」と素直に思う。上坂すみれが演じる凸守早苗も、六花の世界観を全肯定するキャラとして機能していて、「一緒にいてくれる人」の存在の重さをちゃんと描いている。
特に刺さったシーン
六花が現実と向き合おうとする中盤以降の展開で、眼帯を外して「普通の子」になろうとするシーンがある。内田真礼の演技がここで急にトーンを落とす。それまでのハイテンションな六花の声と、静かになった六花の声の落差が、視覚的な変化よりも先に来る。「あ、何かが壊れた」と感じる瞬間で、2周目に見ると1話から伏線が張られていたことに気づいて少し苦くなる。
あと個人的には、保志総一朗が演じる一色の存在がいいバランサーになっていて、重くなりそうな空気を毎回ちょうどよく抜いてくれる。シリアス展開の直前に一色が何かやらかすリズムが好きで、それが意図的な構成だと気づいてからさらに好きになった。
読んで見たくなったら——『中二病でも恋がしたい!』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「中学時代の自分」を思い出してちょっと顔を覆いたくなる人
- 京アニの作画と演出の密度が好きな人(背景・光・キャラの細かい動き)
- ラブコメに「感情の重さ」が欲しい人
- 内田真礼・上坂すみれの演技に興味がある人——この2人のやり取りは声優ファン的にも見応えがある
- 喪失と向き合う話が好き、ただしあまり重くないもので、という人
合わない人
- 中二病的なノリそのものが生理的に無理な人——序盤の「邪王真眼」展開を乗り越えられないと後半まで届かない
- 感情の解像度が高すぎるラブコメよりサクサク進むものが好きな人
- 「なんで中二病やめさせるのか」という構造への違和感が消えない人は後半しんどいかもしれない
次に見るなら
あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)——喪失と向き合う話という点で近い。現実逃避している登場人物たちが少しずつ前に進もうとする構造が似ていて、泣かされる部分の質感も似ている。こっちの方が正面から泣かせにくるので覚悟して見る。
四月は君の嘘——「痛みを抱えた人間が、もう一人の痛みを抱えた人間と出会って何かが動く」という構造が似ている。こちらは音楽という軸があって、喪失の描き方がより直接的。中二病よりずっと重いのでそこだけ注意。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない——同時期のラブコメ枠として。「オタク的な自分」を隠している・隠していないという軸は中二病と重なる部分がある。こちらはもっとライトでテンポが速い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『中二病でも恋がしたい!』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴可能です。いずれも配信中のため、自分の利用サービスからすぐに視聴をスタートできます。続編『戀』や劇場版もあわせて楽しめる配信サービスも多いので、まとめて一気見するのがおすすめです。








