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2009

CLANNAD ~After Story~ もうひとつの世界 杏編
★ 3.8 / 5.0ドラマラブコメ日常系
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
| 制作 | Kyoto Animation |
『クラナド ~アフターストーリー~』第8巻最終DVDに収録されたスピンオフエピソード。古河渚に代わり藤林杏が主人公。愛は素晴らしくも苦痛に満ちている。杏の妹・藤林椋は主人公の岡崎朋也に片思い中。杏の助言を受け、椋は勇気を出して彼に告白しようとする。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
『クラナド ~アフターストーリー~』のスピンオフOVA。「もうひとつの世界」として描かれる、藤林杏が主人公のエピソード。杏の妹・藤林椋は岡崎朋也に密かな想いを寄せており、杏はそんな妹を応援しようとする。しかし愛というものは思い通りにはならず、甘くも切ない感情が交差していく。本編とは異なる選択肢の先に広がる、もうひとつの「クラナド」の物語。みどころ・魅力
① 本編では見られなかった”杏ルート”の世界線
本編『アフターストーリー』では描かれなかった、藤林杏が主人公となる平行世界の物語。渚ではなく杏が中心に据えられることで、普段とは異なる岡崎朋也との関係性が展開される。「もしもあのとき」という問いへの答えがここにある。② 藤林姉妹の複雑な感情が丁寧に描かれる
妹・椋を想う姉・杏の複雑な心境が、本作の核心にある。好きな人を妹のために後押ししようとする杏の葛藤と強さが丁寧に描写されており、普段の快活なキャラクターとは異なる一面を見ることができる。③ OVAならではのコンパクトで濃密な構成
本編の余韻を知るファンに向けて作られた特典OVAとして、短い尺に感情の密度が凝縮されている。Key作品特有の静謐な空気感と台詞の重さは健在で、『クラナド』ファンなら見逃せない一本。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 石原立也 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 志茂文彦 |
| 原案キャラデザ | 樋上いたる |
| キャラクターデザイン | 池田和美 |
| 音楽 | 折戸伸治、麻枝准、戸越まごめ |
| 美術監督 | 篠原睦雄 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | リア「時を刻む唄」 |
| ED | リア「Ana」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
本編を全部見終えて、もう胸の中で整理がついたつもりでいた。そのうえで「もうひとつの世界」と言われると、正直ちょっと身構える。なかったことにされた道を、わざわざ見せられるわけだから。最初は怖いもの見たさで再生したら、思っていたより軽い手触りで、肩の力が抜けた。本編の重力からふっと外れて、もし渚じゃなく杏が真ん中にいたら——という、起こらなかった日々がそこにあった。短いぶん、密度はむしろ濃い。2回目に見ると、軽さの下に置かれた苦さのほうが先に目につくようになって、最初に感じた「気楽な番外編」という印象は、きれいに上書きされていった。妹に先を譲った姉が、自分の恋をどう始末したか
この杏編がやっているのは、ラブコメの皮をかぶった、降りる側の話だ。妹の椋が岡崎朋也に片思いしている。姉の杏は、その背中を押す立場にいる。告白しなよ、勇気を出しなよ、と。ここまでなら姉妹のいい話で終われたのに、この短編が踏み込むのは、杏自身も同じ人を見ている、というところまでだ。あらすじにある「愛は素晴らしくも苦痛に満ちている」という一行は、飾りじゃない。素晴らしさと苦痛が同じ一人の中で同時に成立してしまう、その釣り合わなさを杏ひとりに背負わせている。 降りるという選択を、悲劇として大げさに鳴らさないのがいい。杏は泣き喚かないし、自分の痛みを盾にもしない。ただ、妹を先に行かせると決めて、その決定を最後まで自分で引き受ける。広橋涼の声が、そこで効く。本編の杏は勢いと面倒見のよさで場を回すキャラだったけれど、ここでは同じ声質の奥に、押し殺したものの重さがにじむ。明るく振る舞うほど、振る舞っているのが透けて、見ているこっちが苦しくなる。 恋愛ものとして見ると三角関係の一種でしかない。でも、これは「誰が選ばれるか」の話じゃなく、「選ばれないと先に決めた人が、その後どう生きるか」の話なんだと思う。本編で渚と朋也が積み上げた家族の物語が「続ける愛」だとしたら、こっちは「手放す愛」だ。同じCLANNADという土壌から、まったく逆向きの花が咲いている。だから番外編なのに、本編のテーマを裏から照らし返してくる。特に刺さったシーン
椋が朋也に告白しようとする、終盤の一連の流れ。神田朱未の椋は、本編でも気弱さと芯の強さが同居した不思議なバランスだったけれど、ここではその両方が限界までせり出してくる。声が震えて、言葉が喉で引っかかって、それでも前に進もうとする。あの「言えそうで言えない」の間の長さに、思わず画面の前で息を止めていた。 そしてその裏で杏が見せる表情。妹の勇気を心から喜びたいのに、自分の気持ちがそれを許してくれない。応援の言葉が、半分は自分への引導になっている。広橋涼が、声を一段だけ柔らかく落とすところがあって、2回目でようやくそのニュアンスに気づいた。岡崎朋也の中村悠一は終始くだけた調子なのに、その鈍さがこの場面ではかえって残酷で、罪のない無自覚というやつの威力を思い知らされる。読んで見たくなったら——『CLANNAD ~After Story~ もうひとつの世界 杏編』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 本編の杏が好きで、彼女のもうひとつの可能性を見届けたい人
- 「選ばれる側」より「身を引く側」の心情にぐっとくる人
- 短いぶん感情を凝縮した、密度の高いドラマを好む人
- 声優の抑えた芝居のニュアンスを拾うのが好きな人
合わない人
- 本編未見で、ここから入ろうとしている人(前提を共有していないと刺さらない)
- 「もうひとつの世界」という設定そのものを蛇足に感じる人
- すっきり結ばれるハッピーエンドのラブコメを期待している人
次に見るなら
同じKeyでありCLANNADの隣に並ぶなら、まずKanon。日常の温度から少しずつ切なさへ沈んでいく構造が近くて、杏編の手放す痛みが響いた人なら同じ周波数で受け取れる。 夏と喪失を真正面から描くAIRも。CLANNADより乾いた寂しさだけれど、「報われなさ」をどう抱えるかというテーマでは地続きだ。 姉妹と片思いの距離感に惹かれたならToHeart。古いけれど、想いを言えないまま流れる時間の描き方は、椋の震える告白を思い出させてくれる。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『CLANNAD ~After Story~ もうひとつの世界 杏編』は、dアニメストアで視聴できます。本編を楽しんだ方も、杏ルートが気になっていた方も、ぜひこの機会にチェックしてみてください。