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バッカーノ!
| 放送年 | 2007年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Brain’s Base |
1930年代初頭のシカゴで、大陸横断列車「フライング・プッシーフット」が血の軌跡を残しながら伝説的な旅を始める。同じころニューヨークでは、野心的な科学者シルヴァードと不本意な助手エニスが、失われた不老不死の薬瓶を探している。一方、マフィア組織間の戦争が激化していく。船上では予期しない展開が起ころうとしていた。
作品概要・あらすじ
あらすじ
1930年代のアメリカ。大陸横断列車「フライング・プッシーフット」が血塗られた伝説の旅へと出発する一方、ニューヨークでは野心的な科学者シルヴァードと助手のエニスが、行方不明の不老不死の薬瓶を追っていた。マフィア組織間の抗争が激化するなか、列車上・路上・地下で交わる無数の人物たちの運命が、時系列を超えて絡み合っていく。笑いと暴力と奇跡が混在する、禁酒法時代のアメリカを舞台にした群像活劇。みどころ・魅力
① 「主人公なし」の革命的な群像劇構成
登場人物は30人以上。特定の主人公を置かず、複数の視点・時系列を同時並行で描く構成は、見るたびに新たな伏線と意味が浮かび上がる。バラバラに見えたエピソードがパズルのようにひとつの絵に収束する快感は、他の作品では味わえない独自体験だ。② 不老不死と暴力が交差する1930年代アメリカの世界観
禁酒法時代のマフィア抗争、不老不死の錬金術師、魔法的な超自然現象が、史実の時代背景に溶け込んでいる。残酷な暴力描写と突拍子もない展開がアニメならではの熱量で描かれ、古き良きギャング映画のムードとファンタジー要素が絶妙に共存している。③ 個性が爆発するキャラクターたちの圧倒的な存在感
陽気な泥棒コンビ、不死の殺し屋、ホムンクルス、マフィアの幹部たち——それぞれが強烈な個性と動機を持ち、誰を追っていても飽きない。特に「フィーロ」「クレア」「アイザックとミリア」といったキャラクターは、一度見たら忘れられない魅力を放つ。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 大森貴弘 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 高木登 |
| 原作 | 成田良悟 |
| 原案キャラデザ | エナミカツミ |
| キャラクターデザイン | 岸田隆宏 |
| 音楽 | 吉森信 |
| 美術監督 | 伊藤聖 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | パラダイス・ランチ「Gun’s & Roses」 |
| ED | 織田かおり「Calling」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「群像劇の名作」という評判だけがずっと頭にあって、でも第1話を再生した瞬間に「あ、これ順番に話が進まないやつだ」と気づいて少し身構えた。1930年代のシカゴ、ニューヨーク、走る列車——場面が飛びまくる。時系列もぐるぐる。最初は正直、何が起きてるのかよくわからないまま3話くらいまで流してしまった。それでも止められなかったのは、キャラクターの声が良すぎたから、というのが正直なところだ。子安武人の声がフレームに収まりきらない感じで響いてくる。藤原啓治が演じるラッド・ルッソの台詞回しは、初見だとただの狂人にしか聞こえないのに、2周目になると「あ、この人は一貫してるな」と妙に納得させられる。複数回見て初めて全体像が見えてくる構造で、最初の「わからない」も含めて体験として設計されていたんだと、後から気づいた。
悪役など存在しない——視点が変わるたびに、全員が主人公になる話
バッカーノ!には、いわゆる「主人公」がいない。公式が一応そう言っているし、見てみると実際そうなっている。ラック・ガンドールを軸に見れば彼が主役に見えるし、ジャグジー・スプロットの目線で追えば彼の物語が立ち上がってくる。ラッド・ルッソの側からすれば、彼こそが物語の中心で、他のキャラクターは背景だ。
これは単なる「キャラクターが多い」とは違う。それぞれの登場人物に、それぞれの「正しさ」がある。序盤で明確な悪として映る人物が、中盤に入ってその視点から描かれた途端に——あ、この人にはこういう論理があったのか、と腑に落ちる瞬間がくる。その「腑に落ち」が気持ちよすぎて、見終わった後にもう一周したくなる。
この構造を支えているのが時系列の意図的な乱れだ。視聴者は最初、情報の欠片を拾いながら全体図を組み立てていくことになる。これは受け身で見ると「わかりにくい」だけになるが、能動的に「どこが繋がるんだろう」と追いかけると急にパズルゲームの面白さが出てくる。2007年の作品でここまでやっていたのか、という驚きが、2周目の随所にある。
不老不死という設定も、実は主題の表れだと思っている。死なないということは、物語の「終わり」を持たないということだ。誰かの死によって物語が完結する、という古典的な構造を、この作品は最初から拒否している。全員が生き続け、全員が続いていく。だから「誰の物語か」を決めるのは、視点を持つ観客自身になる。
阪口大助演じるジャグジー・スプロットが終盤に見せる一面は、そういう意味でこの作品の核心に近い。最初に抱いた印象と、最後に感じる印象が、同じキャラクターについて全然違う。それが設計通りだと気づいたとき、「名作」という評判が別の形で納得に変わった。
特に刺さったシーン
列車「フライング・プッシーフット」の車内で、複数の思惑を持った人間たちが鉢合わせしていくくだり。それぞれが「自分こそがこの場の主導権を持っている」と思いながら動いているのに、視点が切り替わるたびに局面が反転する——あのテンポが気持ちよくて、ここだけ何度もリピートした。
特に藤原啓治のラッド・ルッソが列車内で立ち回るシーン。セリフの量は多くないのに、声の圧だけで「ああ、この人は止まらない」とわかる。声優の演技で体温が変わる、という経験を久しぶりにした。
もう一か所は小林ゆう演じるニース・ホーリーストーンが、ある場面で静かに選択をするところ。小林ゆうはこういう「動じない静かさ」を出すのが上手くて、台詞の少ないカットに存在感が残る。序盤では掴みにくいキャラクターだったのが、そのシーン以降で急に輪郭がはっきりしてくる。こういう「2周目に気づく伏線」が詰まっているのが、この作品を繰り返し見たくなる理由だと思う。
読んで見たくなったら——『バッカーノ!』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 群像劇が好きで、「誰が主役か」を自分で決めながら見たい人
- 時系列が非線形でも、パズルを解く感覚で楽しめる人
- 1930年代アメリカの雰囲気(禁酒法、マフィア、ジャズ)に引っかかりがある人
- 声優の芝居を聞くことそのものが好きな人(子安武人・藤原啓治・吉野裕行の並びを無駄にしていない)
- 1クールで終わらない「続きが見たい」感が好きな人
合わない人
- 1話を見て「主人公誰?」「何の話?」がわからないと切ってしまう人
- 暴力描写が苦手な人(列車パート、マフィアパートはそれなりにある)
- きれいに完結する話が好きな人(この作品は「続き」の空気を残して終わる)
- キャラクターの名前と顔を覚えるのに時間がかかる人(最初の2話は特に混乱しやすい)
次に見るなら
デュラララ!!——バッカーノ!と同じ原作者・成田良悟による群像劇。舞台は現代の池袋に変わるが、「全員が主人公」という構造はそのまま引き継がれている。バッカーノ!が好きなら、同じ読み方でこの作品も楽しめる。むしろバッカーノ!で群像劇の見方を覚えてから見ると、より深く入れる。
91Days——1920年代末から30年代のアメリカ禁酒法時代を舞台にしたマフィアもの。バッカーノ!と時代・雰囲気が近く、重い復讐劇として一本筋が通っている。バッカーノ!の「混沌と祝祭感」とは真逆の「静かな怒り」で進む作品なので、同じ時代設定を違う温度感で味わいたい人向け。
モノノ怪——時系列と語り手が入り組んだ構造、非線形の物語展開という意味ではバッカーノ!に通じる。ジャンルはホラー・和風幻想と全く異なるが、「わからないまま引き込まれて、後から全部繋がる」体験の質が似ている。バッカーノ!の「構造の面白さ」に惹かれた人なら、この作品のアプローチも合う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『バッカーノ!』は現在、**dアニメストア**および**U-NEXT**で配信中のため、どちらのサービスでもすぐに視聴できる。dアニメストアはアニメ特化で月額コストを抑えたい方に、U-NEXTは映画・ドラマも合わせて楽しみたい方に向いている。この機会にぜひ一気見してみてほしい。









