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コスモウォーリアー零
| 放送年 | 2001年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | Vega Entertainment |
長年の地球と機械人間の戦争が終わり、機械人間側の勝利に近い平和が訪れた。ウォーリアス・ゼロは戦争で家族を失ったが、今も地球艦隊の一員として機械人間と協力している。彼の船には人間と機械人間が共存しており、重要な任務を与えられることになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
長年にわたる地球人と機械人間の戦争が終結し、機械人間側の優位のもとに平和が訪れた時代。戦争で家族を失ったウォーリアス・ゼロは、深い傷を抱えながらも地球艦隊の艦長として機械人間と協力し続けている。彼が率いる艦には人間と機械人間が共に乗り込み、互いの溝を抱えながら共存する日々を送っていた。そんなある日、彼らは宇宙の秩序を揺るがす重要な任務を命じられる――。松本零士原作による宇宙アクションアニメ。みどころ・魅力
① 人間と機械人間の共存が生む緊張と絆
戦争で敵対していた人間と機械人間が同じ艦に乗り込むという設定が物語の核心。互いへの不信感や過去のトラウマを抱えながらも、任務を通じて信頼を築いていくドラマは、単純な勧善懲悪とは一線を画す重厚な人間関係を描き出している。② 松本零士の宇宙観が息づく重厚なSF世界
「銀河鉄道999」「宇宙海賊キャプテンハーロック」と同じ松本零士ワールドを舞台に、独特の美学と哲学が随所に漂う。機械の体を持ちながら感情を持つ機械人間の存在が「命とは何か」という問いを静かに投げかけ、作品に深みをもたらしている。③ 戦後の喪失と使命を背負う主人公の生き様
家族を失いながらも戦場へと向かい続けるゼロの姿は、勝者なき戦争が残した痛みを体現している。英雄譚ではなく「生き残った者の物語」として描かれる主人公像が、作品に独特のペーソスと説得力を与えている。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| 監督 | 横田和善 |
|---|---|
| シリーズ構成 | ドクターシリアル西岡 |
| キャラクターデザイン | 増永計介 |
| 美術監督 | 阿部泰三郎、土橋誠 |
| 音響監督 | 早瀬博雪 |
| OP | ジェミニアート・ハイ・クオリティ「Jidai」 |
| ED | 白鳥英美子「The Book of Life」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「松本零士のやつ、もう1本あるらしい」くらいの温度感で手を伸ばした。ハーロックは何周もしていたから、同じ宇宙で生きてる作品なら外れはないだろう、という半分義務みたいな動機。最初の数話は正直、戦後処理モノとしての重さに引っかかりながら見ていた。機械人間と人間が同じ船にいる、その絵面が当たり前になるまでの違和感。でも2周目に入ったとき、あの違和感こそが作品の仕掛けだと気づいた。ゼロが機械人間側の勝利に近い形で終わった戦争のあとも地球艦隊にいる——これは単純な「共存もの」じゃなくて、「どこに怒りを向ければいいかわからなくなった人間の話」だった。渋い。本当に渋い作品だった。
家族を奪った相手と肩を並べて宇宙を飛ぶ——それが「平和」と呼ばれるとき
この作品が単なる「人間と機械人間の共存SF」ではないのは、ウォーリアス・ゼロというキャラクターの立ち位置を見ればわかる。彼は戦争で家族を失った。その戦争の事実上の勝者は機械人間側だ。なのに今、彼の船には機械人間が乗っている。その構造だけで、もう十分に残酷だと思う。
普通のフィクションなら、ここに「復讐か赦しか」という二項対立を持ってくる。でも本作はそうじゃない。ゼロは赦してもいないし、復讐しようともしていない。ただ任務を遂行している。その「感情が整理されていない状態のまま働き続ける人間」の描き方が、2001年のアニメとしてひどく現代的に映る。
戦後の共存というのは、理念として語るのは簡単だ。「憎しみを乗り越えよう」と口で言うのは誰でもできる。でも実際の戦後とはたぶん、感情が追いつかないまま日常だけが続くものだ。松本零士が描きたかったのはそこだと思う。勝ち負けが決まった後に残る、どちらにも帰属できない人間の宙吊り状態。ゼロの船はその縮図として機能している。
森川智之の声がこの重さを支えているのがまたいい。あの声はもともと「誇りを持った男が限界まで我慢している」ときに最大火力を出す声だと思っているが、ゼロ役ではその我慢の総量が他の役とは桁が違う。セリフの温度が一定に低いまま、でも内側でずっと何かが燃えているのがわかる演技。
エメラルダスとメーテルが登場する場面は、ハーロック宇宙を知っている視聴者へのファンサービスでもあるが、それ以上に「この宇宙では誰もが何かを喪って生きている」という主題の補強として機能している。井上喜久子のエメラルダスは孤独の質感が全然違う。久川綾演じるマリーナ・沖のポジションも、「人間と機械人間の間で揺れる存在」として読めば、ゼロの鏡像として機能していることがわかる。
ゆきのさつきのメーテルが画面に現れるたびに「この人は何を知っているんだ」という感覚が来るのは、銀河鉄道999を見た人間の刷り込みなのか、それとも演技がそう見せているのか、どちらとも言えないのがいい。
特に刺さったシーン
序盤、ゼロが機械人間のクルーと食事を共にする場面がある。会話の内容はたわいもない。でもゼロの目がどこか遠くを見ていて、機械人間側も踏み込もうとしない。その場の空気が「共存は成立しているが、親密さではない」という状態を過不足なく表していた。森川智之の間の取り方が絶妙で、セリフのない3秒に全部が詰まっている感じがした。
終盤の決断シーンで、ゼロが任務と感情の折り合いをつける瞬間も記憶に残っている。「赦し」とも「諦め」とも違う、もっと静かな何かを選ぶ表情。作画が非常に落ち着いた芝居をしていて、2001年のTVアニメにしては顔の演技の情報量が多かった。2回目に見て初めて、あの場面がそれ以前の伏線を全部回収していることに気づいた。
読んで見たくなったら——『コスモウォーリアー零』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 松本零士宇宙(ハーロック・999・エメラルダス)をひと通り通った人
- 戦後の「感情が整理されないまま続く日常」に興味がある人
- 派手なバトルより、キャラクターの内側が静かに動くSFが好きな人
- 森川智之・井上喜久子・久川綾の仕事を追いかけているキャスト重視勢
- 2000年代前半のアニメ作画・演出に愛着がある人
合わない人
- テンポの速い展開や明快な勧善懲悪を期待している人
- 松本零士作品のノリ(渋さ・詩的な台詞・宇宙の孤独感)が肌に合わない人
- 登場人物が感情を直接言語化しないと読み取れない人
- ビジュアル的な派手さを求めている人(色調は全体的に落ち着いている)
次に見るなら
銀河鉄道999が好きなら、同じ松本零士宇宙の空気を共有しているという意味でコスモウォーリアー零は外れない。999が「旅と成長」の物語だとすると、こちらは「旅が終わった後に残る傷」の物語。メーテルが登場する場面の文脈も深く理解できる。
宇宙戦艦ヤマト2199が刺さった人は、「戦争の後を生きる軍人」というテーマの深掘りとして本作を見ると発見がある。リメイクの洗練された作画に慣れた目には古さを感じるかもしれないが、人間の書き方の密度は遜色ない。
キャプテンハーロック(オリジナルTV版)は、コスモウォーリアー零と同じ宇宙を生きる人間として最も近い温度感を持つ作品。どちらが先でも構わないが、両方見てから松本零士宇宙の地図を頭の中で繋げたとき、個々の作品の解像度が格段に上がる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『コスモウォーリアー零』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。複数のプラットフォームで視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに楽しめます。松本零士ワールドに触れたことがない方にも入りやすい1作で、宇宙SFの名作を手軽に体験できる機会です。
