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ダンタリアンの書架
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Gainax |
ヒュー・アンソニー・ディスワードは祖父から古い館と貴重な蔵書を相続する。館の地下で彼は謎の少女ダリアンに出会う。彼女はダンタリアンであり、悪魔の禁書を蔵する「ダンタリアンの書架」への入口である。禁書「幻書」は世界のバランスを脅かすが、人々はその禁忌に魅了される。ヒューとダリアンは禁書の危険性に立ち向かう。
作品概要・あらすじ
あらすじ
祖父の死により、青年ヒュー・アンソニー・ディスワードは古い館と膨大な蔵書を相続する。館を訪れた彼は、地下で本に囲まれて暮らす謎の少女ダリアンと出会う。彼女こそ、人知を超えた知識を封じた悪魔の禁書「幻書」を収める異空間――「ダンタリアンの書架」への入口を持つ存在だった。幻書は世界の理を歪めるほどの力を秘め、人々を魅了し惑わせていく。鍵を持つ「鍵守」となったヒューと、書架の番人ダリアン。二人は幻書がもたらす怪事件に立ち向かいながら、その禁忌の謎を解き明かしていく。
みどころ・魅力
① 幻書をめぐる一話完結のゴシックミステリー
各話で異なる「幻書」とそれにまつわる事件が描かれ、一話完結に近い構成で楽しめます。古書や図書館を舞台にした静謐で耽美なゴシックの世界観が全編を貫き、知識と禁忌をテーマにした大人びた雰囲気が物語に深みを与えています。
② ヒューとダリアンの対照的なコンビ
穏やかで誠実な青年ヒューと、無表情ながら膨大な知識を抱え、甘いものに目がない少女ダリアン。年齢も性格も対照的な二人の距離感とやり取りが本作の魅力の中心です。少しずつ深まっていく信頼関係の描写が、事件の合間に温かみを添えます。
③ 雰囲気を高める美しい映像と音楽
重厚な洋館や古書の描写、落ち着いた色彩設計など、世界観に没入させる丁寧な作画が光ります。クラシカルで幻想的な音楽も物語の空気感を支えており、映像・音響の両面から作品ならではの耽美な世界をじっくり味わえる一作です。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 上村泰 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | Gユウスケ |
| キャラクターデザイン | 木野下澄江 |
| 音楽 | 辻陽 |
| 美術監督 | 山賀博之 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | 小野大輔「Cras numquam scire」 |
| ED | マリオネット「yes, prisoner」 |
| ED | ユッカ feat. 小野大輔「Cras numquam scire」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直、雰囲気だけのアニメだろうと高をくくっていた。ゴシックな館、埃をかぶった古書、銀髪で無表情の少女。記号を並べた美術カタログだと、最初の数分はそう思って眺めていた。ところが地下の書架が映った瞬間、空気の密度が変わる。沢城みゆきの、低くて少し不機嫌なダリアンの声がこぼれたあたりで、ああこれは最後まで見るやつだ、と腹を括った。1回目は幻書の謎を追うので忙しかったが、2回目に見返すと、話の筋よりもヒューとダリアンの沈黙の距離ばかり目で追っている自分がいた。同じ作品なのに、見るたびに焦点がずれていく。
幻書が暴くのは、知識の魔力じゃなく「手に入れたい」という人間の業
この作品は禁断の書物を巡るミステリだが、見ているうちに、危険なのは本ではなく人間のほうだと気づく。幻書はそれ自体が悪意を持って暴れるわけじゃない。多くの場合、それを手にした誰かの「こうなってほしい」という願いを、いちばん歪んだ形で叶えてしまう。失った人をもう一度、永遠に美しいものを、誰にも奪われない力を——願いそのものはありふれている。だからこそ怖い。幻書は触媒で、引き金を引くのはいつも人の側にある欲望だ。
ヒューとダリアンが回収して回るのは、結局のところ後始末でしかない。事件が起きる前に止められたためしはほとんどなく、彼らが書架の扉を開く頃には、たいてい誰かが取り返しのつかない一線を越えている。この「間に合わなさ」が、派手なアクションよりもずっと胸に残る。知ってしまったこと、求めてしまったことは、もう知らなかった頃には戻せない。幻書というモチーフは、その不可逆性をきれいに言い当てている。
そしてダリアンという存在自体が、その業の象徴でもある。無数の禁書を体の内側に抱えた少女が、甘いものをねだりながら気だるげに本を読む。世界を壊しかねない知識の塊が、子どもの姿で退屈そうにしている——この居心地の悪い対比こそが、この作品がいちばん描きたかったものだと思っている。単なる魔法バトルではなく、「知りたい」という欲望に値札を付けて見せる話だ。ダリアンの紅い対になるフランベルジュ(小清水亜美)や、世界の本を焼こうとするカミラ(能登麻美子)といった面々も、それぞれが「本」との別の付き合い方を体現していて、並べて見ると業の見本市みたいになっている。
特に刺さったシーン
何度見ても効くのは、書架の扉を開く儀式の場面だ。ヒューがダリアンの胸の鍵穴に鍵を差し込み、彼女の中に眠る無数の禁書から一冊を引き出す。理屈で言えば荒唐無稽なのに、画面の重さと沢城みゆきの抑えた声のせいで、ひどく神聖な手続きに見えてくる。あの一瞬だけ、退屈そうだったダリアンの表情が変わる。膨大な知識を預かる者の、孤独と諦めみたいなものが滲む。それから、序盤の幻書事件のひとつで、願いを叶えてもらった人物が壊れていく終盤の展開。小野大輔のヒューが、相手を責めるでも憐れむでもなく、ただ静かに幕を引く声を出す。あの突き放さない冷たさがこの作品のトーンを決めている気がして、思わず巻き戻した。一話ごとに事件の当事者が替わる作りだから、川澄綾子のような実力派がゲストで一度きり登場する贅沢もあって、毎話キャストを確かめる楽しみがある。
読んで見たくなったら——『ダンタリアンの書架』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 洋館・古書・ゴシックな美術を、それだけで延々と眺めていられる人
- 1話完結のミステリを、雰囲気ごと味わいたい人
- 沢城みゆきの気だるげな低音に弱い人
- 派手な決着より、後味の苦さが残る話が好きな人
合わない人
- 一本の太い縦軸とスピード感のある展開を求める人
- 設定や謎をすべて説明しきってほしい人
- テンポ重視で、間や沈黙を退屈に感じてしまう人
次に見るなら
GOSICK -ゴシック-は、同じ年に作られた洋館×少女探偵もの。小柄で博識な少女と、彼女に振り回される青年という組み合わせがダリアンとヒューに重なる。ミステリの手触りはこちらのほうが端正で、雰囲気が好きならまず合う。
R.O.D -READ OR DIE-は、本そのものへの偏愛で選ぶなら外せない一本。紙を操る能力、稀覯本を巡る攻防、ビブリオマニアの情念が全編に詰まっている。幻書という発想に惹かれた人にこそ。
xxxHOLiCは、1話ごとに人の業をすくい上げる怪異譚という構造が近い。願いと代償、知ってしまうことの怖さ——テーマの底が地続きで、あの不穏な空気が好きなら静かに刺さるはず。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
「ダンタリアンの書架」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つのサービスで配信されており、いずれでも視聴できます。耽美なゴシックミステリーの世界をじっくり楽しみたい方は、これらの中からご自身の利用環境に合ったサービスを選ぶとよいでしょう。気になる方はぜひチェックしてみてください。
よくある質問
まとめ
「ダンタリアンの書架」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つのサービスで配信されており、いずれでも視聴できます。耽美なゴシックミステリーの世界をじっくり楽しみたい方は、これらの中からご自身の利用環境に合ったサービスを選ぶとよいでしょう。気になる方はぜひチェックしてみてください。
