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臀撃おしおき娘ゴータマン~ゴータマン誕生篇
| 放送年 | 1994年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio Kikan |
マリ・天地は敬虔なクリスチャンで、世界中の宗教を学び次世代の宗教的リーダーを育成する完璧宗教学園に転入する。友人のサオリが宗教の自由を力ずくで奪おうとする黒仏教団に誘拐される。マリが神に助けを祈ると、仏陀が応答する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
敬虔なクリスチャンのマリ・天地は、世界中の宗教を学べる完璧宗教学園に転入する。しかし親友のサオリが、宗教の自由を武力で奪おうとする「黒仏教団」に誘拐されてしまう。絶体絶命の状況でマリが神に助けを求めると、予想外にも仏陀が彼女の声に応え、特別な力を授ける。こうして普通の女子高生マリは、正義のヒロイン「ゴータマン」として悪に立ち向かうことになる。みどころ・魅力
① 宗教パロディとギャグが生み出すカオスなコメディ
キリスト教徒の主人公に仏陀が力を授けるという、宗教の壁を豪快に無視した設定が最大の笑いどころ。真面目な宗教学園という舞台と魔法少女バトルの組み合わせが、90年代ならではのとんでもないギャグOVAとして成立している。② 魔法少女×アクションのハイテンションバトル
変身シーンやアクション演出には、同時代の魔法少女アニメのエッセンスが詰め込まれている。シリアスな悪役「黒仏教団」との対決も、コメディタッチを崩さずに展開するバランス感覚が見どころのひとつ。③ 1994年制作ならではの時代感と作画
バブル崩壊直後の90年代前半に量産された成人向け・セクシー系OVAの空気感を色濃く残している。当時の作画スタイルやセンスを振り返るレトロアニメとして、コレクター的な視点からも楽しめる一作。キャスト・声優一覧




















スタッフ
| 監督 | 鈴木行 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 杉山東夜美 |
| 美術監督 | 松宮正純 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを読んでも何ひとつわからなかった。「臀撃」——お尻で攻撃するのか。「おしおき娘」——まあわかる。「ゴータマン」——ゴータマ・シッダールタ、つまり仏陀のことか。「誕生篇」——続きがあるらしい。全部つなげると意味が崩壊する不思議なタイトルで、1994年のOVAというだけでどういう文脈の作品なのか興味が先立った。
本作はTVシリーズの派生ではなく、「ゴータマン」という独立したOVAシリーズの第一作にあたる。コアファン向けというより、このOVAそのものがシリーズの入口だ。1回目は「時代のノリとして」と割り切って流し見した。2回目で気づいたのは、混沌としたタイトルとは裏腹に、主人公マリの動機線——信仰と友情の話として——が意外とまっとうに描かれていることだった。笑うつもりで見始めると、笑えない真剣さが混じっている。
「神」に祈ったら「仏」が来た——少女だけが本気の世界
クリスチャンの主人公が神に祈ったら仏陀が出てきた。この一点でこの作品が何をやりたいかはだいたいわかる。宗教の権威をパロディとして使いながら、下敷きには魔法少女の文法がある。マリが信仰を持ち、友人サオリの危機に際して本気で祈るという行為は笑えるようで実は笑えない。それを緒方賢一演じる仏陀が「応えてやっている」感で受け取るバランスが、この作品の核心だと思う。
1994年のOVA市場には「エロとコメディと少し熱い話を混ぜたら売れる」という暗黙の方程式があった。ゴータマンはその方程式に乗りながら、宗教という「笑ってはいけない素材」を平然と使う。キャラクター名が美空ひばり・天地真理など昭和の著名人を直借りしているのも、メタな笑いを狙っているというより「わかるやつだけ見てくれ」という制作側の割り切りに見える。
単なるエロパロと切り捨てられない理由は、マリの変身への動機がずっと純粋なことだ。友人を守る、という一点において彼女のテンションは終始ブレない。コメディのトーンとぶつかりながらも、その真剣さが画面に残る。これは脚本の整合ミスではなく、誰も止めなかった結果として生まれた1990年代OVA特有の奇妙な同居だ。笑いと本気が分離せず同じ画面にある——それが今見ると妙に引っかかる。
特に刺さったシーン
仏陀がマリの祈りに応えて現れる序盤のシーン。緒方賢一の声が、ふざけているのか本気なのか判断できないトーンで重みを持って入ってくる。緒方賢一という人はどんな役でも一定の威厳を声に宿す人で、仏陀という役にかかると逆にシュールになる。笑うべき場面なのに声が笑わせない。その居心地の悪さが絶妙だった。
関智一演じる飛島了は、キャラクターが何をしたいのかよくわからないまま声だけはしっかり色気を出してくる。なぜか説得力がある。矢島晶子が美空ひばりを演じているという事実を知ってから見直すと「こういうテンションで乗り切ってるんだ」という妙な納得感がある。白鳥由里(天地真理)は作品全体のふざけたトーンの中で、ひとりだけ演技の軸がブレていない。まっすぐな感情線を保ち続けているから、コメディとして崩れきらない。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 1990年代OVAの「何でもあり」な雰囲気を肯定できる人
- 魔法少女パロディとしての文脈が読める人
- 緒方賢一・関智一・矢島晶子のキャリアを掘る趣味がある人
- 宗教モチーフに免疫があり、悪意のないふざけとして受け取れる人
- 「なぜこれが存在するのか」という問いを楽しめる人
合わない人
- ストーリーの整合性や設定の一貫性を求める人
- 宗教的な描写に対してセンシティブな人
- 1990年代OVA特有のサービス描写に拒否感がある人
- 現在ほぼ配信がなく(Amazon DVDのみ)、入手ハードルを越える動機が見つからない人
次に見るなら
爆れつハンター——宗教・魔法・コメディが混在した1990年代OVA〜TVアニメの好例。ゴータマンに近い「ふざけているのに主人公だけ妙に熱い」バランスを持つ。先にこちらで時代のノリをつかんでから本作に戻ると、何が笑えて何が笑えないのかの境界線が見えてくる。
天地無用!魎皇鬼(1992年OVA)——同時期の作品で、設定を積み上げながら説明を省く90年代OVAの文法が共通している。こちらはより整理されているが、「誕生篇」というフォーマットが何を意味するかはこれを見ると腑に落ちる。
魔法少女プリティサミー(1995年OVA)——魔法少女パロディとして翌年に登場した作品。ゴータマンと並べると、同時期に同じ発想の作品が複数走っていた90年代OVA市場の空気感が見えてくる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では「臀撃おしおき娘ゴータマン~ゴータマン誕生篇」は定額制の動画配信サービスでの配信は確認されていません。視聴を希望する場合は、中古ソフトの購入など物理メディアでの入手が主な手段になります。1994年制作の希少なOVAですので、見かけた際はコレクションの機会として検討してみてください。
