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臀撃おしおき娘ゴータマンR(リターン)~愛と悲しみのファイナルバトル
| 放送年 | 1994年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
電撃お仕置き娘グータマン前作の続編。グータマン誕生編と銘打たれており、正義のヒーロー・グータマンの誕生の秘密が明かされる物語。悪の組織との戦いの中で、主人公がどのようにしてグータマンとなり、その力を手に入れたのかが描かれていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
『電撃お仕置き娘グータマン』の続編にあたる1994年製作のOVA。本作は「グータマン誕生編」と銘打たれており、正義のヒーロー・グータマンがいかにしてその力を手に入れたのかという、知られざる誕生の秘密に迫る物語だ。悪の組織との激烈な戦いを繰り広げる中で、主人公はさまざまな試練と向き合いながら、やがてグータマンとしての覚醒を果たしていく。シリーズファン待望の”原点回帰”的エピソード。みどころ・魅力
① グータマン誕生の秘密がついに明かされる
前作でヒーローとして活躍したグータマンが、なぜその力を持つに至ったのか——本作最大の見どころは、この「誕生秘話」に正面から向き合っている点だ。シリーズを追ってきたファンにとっては、長年の謎が解き明かされる感動的な1本となっている。② 1990年代OVAらしいアクション×コメディの絶妙なブレンド
シリアスな戦闘シーンとコメディ要素が絶妙に交差する作風は、バブル後期〜平成初期のOVA文化を体現している。テンポよく繰り広げられるお色気交じりのバトルと笑いは、当時のOVA特有の「過剰なサービス精神」が詰まった一作だ。③ 悪の組織との「ファイナルバトル」という緊迫の決着劇
サブタイトルに「愛と悲しみのファイナルバトル」と冠されているとおり、本作は単なるお色気コメディにとどまらず、感情的な重みを持つクライマックスが用意されている。笑いの中にほろ苦さを忍び込ませた演出は、当時のアダルト寄りOVAにしては珍しい読後感を残す。キャスト・声優一覧












スタッフ
| 監督 | 吉田浩 |
|---|---|
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけで5分は話せる。「臀撃」「おしおき娘」「ゴータマン」「R(リターン)」「愛と悲しみのファイナルバトル」。1994年のOVAというフォーマットは、こういうタイトルの情報量の暴力を堂々と許容していた時代だった。前作のファンが「続編出た」という理由だけで手を伸ばすような、あの頃特有のレンタルビデオ的な嗅覚で掘り当てた一本。
最初に見たとき、正直「タイトルに全部置いてきた系か」と思いながら再生ボタンを押した。ところが、グータマン誕生編と銘打たれた本作、思いのほか「なぜこのヒーローが生まれたか」という問いにちゃんと向き合っていて、序盤から少し面食らった。90年代の成人向けに近い路線のコメディOVAが、仏陀の化身みたいな存在の起源を描こうとしている。2回目を見たとき、その奇妙な誠実さがじわじわきた。
「ゴータマン」というタイトルの中に、1994年の悪ふざけと本気が同居している
この作品を単なるセクシーコメディとして片付けるのは半分正しくて、半分もったいない。「ゴータマン」という名前は仏陀ゴータマ・シッダールタから来ていて、緒方賢一が演じる仏陀というキャラクターがいる時点で、製作側は何かをやろうとしていたのがわかる。緒方賢一といえば、出演作100本を超えるベテランで、どんな役でも芝居の重心をぶらさない声優だ。その人を仏陀役に据えるというのは、悪ふざけの中に一本筋を通す意図があったと読める。
本作の核心は「誕生編」という言葉にある。ヒーロー物において「なぜ戦うのか」「どこから来たのか」という問いは、笑いの文脈に置かれても消えない。主人公がどのようにしてグータマンになったかを描く構造は、実はスーパーヒーローのオリジン譚として非常に真っ当な設計をしている。アクション・コメディ・セクシーが同居する90年代OVAの文法の中で、「正義の力の由来」を問うことを諦めていない。
関智一が演じる飛島了というキャラクターは、当時まだ声優キャリアを積み上げている段階だった関智一の仕事として興味深い。後に374本もの出演作を持つことになる役者が、こういう作品でどういう芝居を選ぶかは、声優史的な観点でも面白い記録になっている。白鳥由里の天地真理役も同様で、78本の出演歴を持つ彼女のこの時期の仕事として、押さえておく価値がある。
悪の組織との戦いという構造は、どう転んでもベタだ。ただ、そのベタさを自覚した上でやっているのか、無自覚にやっているのかで、見え方がまるで変わる。本作は少なくとも「タイトルで正直に全部さらけ出す」という誠実さを持っていた。情報量の暴力に見えたあのタイトルが、実は「これはこういうものです」という正直な宣言だったとしたら——2回目を見ながら、そういう風に思い直した。
特に刺さったシーン
序盤、主人公がグータマンとしての力に目覚める前の、まだ何者でもない状態で悪の組織に立ち向かおうとする場面がある。ここで関智一の演技が妙に真剣で、思わずテンションを合わせてしまった。コメディのトーンの中で突然芝居の密度が上がる瞬間があって、それが90年代OVAの粗削りな面白さでもある。
緒方賢一演じる仏陀が登場するシーンは、何回見ても笑うと同時に少しびびる。あの声の重量感は、どんな文脈に置かれても「これはちゃんとした存在だ」と感じさせてしまう。コメディとして機能させながら、キャラクターとしての格を落とさない。そういう仕事ができる声優が仏陀を演じているという事実が、この作品の妙な底力になっている。
矢島晶子の美空ひばり役は、クレヨンしんちゃんのしんのすけとは当然別の芝居で、そのレンジの広さを1994年時点でこういう作品が記録しているというのが面白い。終盤の展開、「愛と悲しみのファイナルバトル」というサブタイトルを回収する流れで、思ったより感情の負荷がかかるシーンがある。コメディだと思って見ていたら急に何かを持ち上げてくる、あの感触。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVAの「全部乗せタイトル」文化に愛着がある人
- 前作のグータマンを見ていて、誕生編として補完したい人
- 関智一・緒方賢一のキャリア初期〜中期の仕事を追っている人
- ヒーロー誕生譚の構造が好きで、文脈がコメディでも気にならない人
- 1994年当時のアクション・コメディ・セクシーOVAというジャンルそのものを掘っている人
合わない人
- 前作を見ていない状態で本作から入ろうとしている人(前作なしでは文脈が半分飛ぶ)
- 現代の作画・演出基準で90年代OVAを見ようとしている人
- セクシー要素が一切不要な人(ジャンルとして明示されているので覚悟が必要)
- ストーリーの整合性や設定の精度に期待している人
次に見るなら
同じく90年代のセクシーコメディOVA路線で、ヒーロー的な構造を持つ作品として天地無用!がある。こちらは同時期に量産された「主人公覚醒型」OVAの中でも比較的丁寧に世界観を作り込んでいて、グータマンのテンションに慣れた後に見るとかえって新鮮に映る。
コメディと正義・誕生譚の組み合わせという文脈で拾うなら超時空要塞マクロス Flash Back 2012のような補完型OVAも一緒に考えたい。「本編を見た人向けの追加情報」という機能を持つOVAの設計として、グータマンRと比較しながら見ると、90年代のOVAが何をやろうとしていたかが少し見えてくる。
声優つながりで追うなら、関智一が同時期に携わった作品を横断するのも面白い。機動戦士ガンダム第08MS小隊は1996年からだが、この頃の関智一の仕事の幅を確認するには丁度いい距離感にある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では本作の配信サービスへの収録は確認されていません。視聴を希望する場合は、中古DVDやVHSなど物理メディアを入手する方法が現実的です。コレクター向けの作品としての希少性も高く、1990年代OVA文化に関心のある方にとっては探す価値のある一本です。