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ファイナルファンタジー
| 放送年 | 1994年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | MADHOUSE |
惑星Rの輝く存在は、地、水、火、風の4つの魔法のクリスタルによって保たれていた。昔、邪悪な暗黒勢力がクリスタルを盗み惑星の滅亡を脅かしたが、勇敢なる英雄たちが必死に戦い暗黒勢力を倒して平和を取り戻した。それから200年後、その偉大な戦いは…
作品概要・あらすじ
あらすじ
惑星Rの豊かな自然は、地・水・火・風の4つのクリスタルによって守られていた。遠い昔、邪悪な暗黒勢力がクリスタルを奪い惑星を滅亡の淵へ追い込んだが、伝説の英雄たちが命がけで戦いこれを撃退。平和を取り戻してから200年後、かつての偉大な戦いは古い物語となっていた。しかし再び闇の影が忍び寄りはじめ、新たな戦士たちが歴史の舞台へと立ち上がっていく。
みどころ・魅力
① 往年のFFファンにはたまらない1994年の映像美
ゲームシリーズ全盛期の1994年に制作されたOVAで、当時の手描きセルアニメならではの温かみある作画が光る。クリスタルや魔法の演出に時代ならではの丁寧さが感じられ、ゲームの世界観をアニメで追体験できる貴重な一作です。
② 王道ファンタジーの世界観とアクション×コメディのバランス
クリスタルをめぐる壮大な神話的設定を軸にしつつ、コメディ要素も盛り込んだ独自のテイストが持ち味。シリアスな冒険とほどよい笑いが交互に展開し、幅広い視聴者が楽しめる作品に仕上がっています。
③ 短編OVAならではのテンポの良さ
OVA形式のため無駄を省いたスピーディな展開が魅力。英雄譚の本質をコンパクトに凝縮しており、シリーズ未経験者でも気軽に入り込める構成になっているのが嬉しいポイントです。
キャスト・声優一覧














スタッフ
| シリーズ構成 | あかほりさとる |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 兼森義則、桜井邦彦 |
| 音楽 | 佐藤允彦 |
| 美術監督 | 金子英俊 |
| 音響監督 | 本田保則 |
| ED | Shigeri Kizu: 傷しげり「Husui Kikou」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「FFのアニメがあったの知らなかった」というのが正直な出発点で、配信ライブラリをぼーっと漁っていたら見つけた。1994年、OVA4本。スクエアがゲームと並行してアニメを出していた時代があったとは、ゲームのほうをリアルタイムで追っていなかった人間には完全な盲点だった。
OVAである以上、これはコアなファンタジーファン向けの作品だ。丁寧な世界観の導入は期待しないほうがいい。惑星R、4つのクリスタル、200年前の英雄——この前提は最低限のテロップで済まされて、あとは走り出す。最初に見たとき「ちょっと待ってくれ」とリモコンを一時停止したのを覚えている。でも2回目で気づいたのは、このテンポ自体が90年代OVAの呼吸だということ。1話あたりの尺が短い中でスケールの大きい話を畳み込もうとしている、その密度に付き合う覚悟で見ると、印象がかなり変わる。
200年後の「俺たちには関係ない」が、いつの間にか「俺たちの話」になる構造
この作品のいちばん面白いところは、主人公プリッツが最初から英雄である気がゼロだということだ。200年前に世界を救った伝説の英雄たちがいて、その子孫にあたる若者が今の世界で生きている——この設定を聞くと「ああ、血の使命を受け継ぐ話ね」と読めてしまう。でも実際は違う。プリッツはその伝説に対してどこか他人事で、ミドと一緒になってなし崩し的に巻き込まれていく。
この「なし崩し」が肝だと思う。使命感から動く主人公より、状況に押されて動く主人公のほうが、物語の引力がリアルに働く。先人が積み上げたものの重さを「受け継ぐ」のではなく「気づいたら背負っていた」という構図は、世代論として読むとかなり刺さる。200年前の戦いは伝説化されて美化されていて、今生きている人間にはその実感がない。そのギャップの中でクリスタルの危機が再燃する——これは普遍的な話で、偉大な親や先人の陰で「自分には関係ない」と思っていた若者が否応なしに試される話でもある。
単なる冒険活劇として見ればスピーディーなアクションOVAだが、その背景にある「伝説と現実のズレ」に目を向けると、90年代スクエアが当時のFFシリーズで追いかけていたテーマの空気が漂ってくる。ゲーム本編の直接の続編ではないが、あのシリーズが大事にしていた「世界の均衡と、それを守ろうとする人間の小ささと強さ」は確かに継承されている。
特に刺さったシーン
松本梨香のプリッツが最初に状況の理不尽さに叫ぶ場面が、地味に好きだ。松本梨香はエネルギーの出力が大きい声優で、この人が本気を出すとシーンの温度が上がる。プリッツというキャラクター自体が軽口と無鉄砲で動くタイプなので、シリアスな局面でふっと声の質が変わる瞬間に、ちゃんと芝居がある。ポケモンで培った少年声の系譜がここでも生きている。
千葉繁演じるバルカスの存在感も見どころのひとつで、千葉繁は悪役だろうと脇役だろうとその場の空気を塗り替える。台詞の密度に関係なく「このキャラクターがここにいる」という圧が出る数少ない声優で、90年代OVAのキャスティングの豪快さを象徴している。皆口裕子のリナリーも、柔らかい声の中に芯がある演技をしていて、場面が引き締まる。ミドを演じる小桜エツコはコメディ寄りの場面でテンポよく笑いを作っていて、4話の短尺の中で息抜きのリズムを担っている。
読んで見たくなったら——『ファイナルファンタジー』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVAの密度感(短尺でスケール大きい話を詰め込む文法)が好きな人
- FFシリーズのファンで、ゲーム以外の媒体でも世界観に触れたい人
- 松本梨香・千葉繁・緒方賢一など90年代ベテラン声優の仕事を追っている人
- 「なし崩し系」の主人公——本人に英雄の自覚がないまま巻き込まれるタイプ——が好きな人
合わない人
- ゆっくりした世界観の構築を求める人(OVA4話で壮大な話が走るので説明は最小限)
- FFゲーム本編の直接の続きを期待している人(あくまで世界観のスピンオフに近い)
- 現代のアニメの作画クオリティを基準に見る人(94年OVAの動きと演出として見る必要がある)
次に見るなら
ファンタジー世界での冒険と乾いたコメディが共存する空気が好きなら、スレイヤーズはほぼ確実に合う。こちらはTVシリーズで尺に余裕があり、世界観の説明も丁寧。リナ・インバースというキャラクターのテンションが、FFのプリッツと似た「強引に引っ張る主人公」の快感をより長く味わわせてくれる。
OVAの密度感や、伝説と現実のズレを描く空気が好きならロードス島戦記(1990年OVA)も見てほしい。こちらはトーンがずっと重く、コメディはほとんどないが、英雄の時代とその後の世界を生きる人間たちの話という構造はFFのOVAと共鳴する部分がある。90年代OVAの底力を確認できる一本。
声優目当てで入った人にはドラゴンクエスト ダイの大冒険(1991年版)も候補に入る。こちらも「偉大な先人の系譜を受け継ぐ少年」の話で、松本梨香世代の声優の仕事が凝縮されている。91年版はアニオリも多いが、当時の少年ファンタジーの熱量が詰まっている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ファイナルファンタジー』OVAはdアニメストアで視聴できます。1994年制作のクラシックアニメを手軽にストリーミングで楽しめるのは、サービスならではの強みです。往年のFFファンはもちろん、90年代ファンタジーアニメに興味がある方もぜひチェックしてみてください。
