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フランチェスカ
| 放送年 | 2014年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 24話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Telecom Animation Film |
北海道でゾンビ退治をする祓魔師。変態的な石川啄木には対処できるが、蘇った新選組の前では戸惑う。混乱の中、彼女はアンデッド・アイドルのフランチェスカと犬のフランケンの力を借りることになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
北海道を舞台に、ゾンビと戦う若き祓魔師の奮闘を描いたショートアニメ。変態的な言動で有名な歌人・石川啄木のゾンビには何とか対応できるものの、蘇った新選組の猛者たちに圧倒されてしまう。混乱が続くなか、アンデッドのアイドル「フランチェスカ」と相棒の犬「フランケン」が力を貸すことになり、前代未聞のゾンビ退治が始まる。みどころ・魅力
① 北海道×ゾンビという異色の舞台設定
北海道の歴史や文化を下敷きにしつつ、ゾンビコメディとして展開する独自の世界観が魅力。石川啄木や新選組といった実在の歴史人物がアンデッドとして登場するギャップが、笑いと驚きを同時に生み出している。② テンポよく詰め込まれたギャグの密度
ショートアニメならではの短尺を活かし、ボケとツッコミが高速で展開する。石川啄木の”変態的”な言動や新選組の荒々しさなど、キャラクターの個性を活かした掛け合いが毎話テンポよく繰り広げられる。③ アンデッドアイドル・フランチェスカの存在感
タイトルにもなっているアンデッドアイドルのフランチェスカは、コメディの中核を担うキャラクター。犬のフランケンとのコンビも含め、ユニークな設定と個性的なビジュアルが本作の看板となっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 熊谷仁志、矢野雄一郎 |
|---|---|
| 音楽 | 高梨康治、片山修志 |
| ED | 牧野由依「囁きは“Crescendo”」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
北海道発のゆるキャラがアニメになった、と聞いたとき、正直「ああ、あの系統か」と思った。地域振興アニメの文法は大体わかる。ゆるい絵柄で地名が出てきて、スタンプラリーの告知が挟まる。そういうものだとスルーしていたのだが、「アンデッドのアイドルと一緒にゾンビ退治をする祓魔師」という一文に目が止まった。
見てみると、確かにゆるいのだが、笑いの方向性が思ったより尖っていた。石川啄木が変態キャラとして登場して、牧野由依さん演じるフランチェスカに淡々とつっこまれる序盤のテンポが悪くない。2回目に見て気づいたのは、このアニメが「北海道の有名人・歴史人物をどう料理するか」にほぼ全振りしているということ。函館で最期を迎えた土方歳三が新選組ごとゾンビとして蘇るという設定、現地民なら笑えるが、そうでなくてもちゃんと機能する。
土方歳三が函館でゾンビになる——「土地の業」を全部笑いに回収した短編
フランチェスカを単なる地域振興アニメとして片付けるのは少しもったいない。確かに出自はゆるキャラIP展開で、北海道観光の文脈から生まれている。ただ、この作品が選んだ笑いの素材が面白い。歴史上の人物をゾンビとして再登場させる、という構造だ。
土方歳三は箱館戦争で戦死した。戊辰戦争最後の舞台となった函館という土地で、高橋広樹さんが声を当てた土方がアンデッドとして出てくる。「なぜ北海道にいるのか」の答えが「そこで死んだから」という身もふたもない理由で、かつその事実を作中で誰もたいして驚かない。このテンションのズレが笑いになっている。
同じ構造は義経(日野聡さん)にも当てはまる。源義経は北海道に渡ったという伝説がある——日高地方には「義経伝説」が各地に残っている。その伝説をそのまま「いや実際に来てましたゾンビで」と処理するのが、このアニメの雑で潔い態度だ。
石川啄木が変態キャラとして扱われているのも同じロジックの延長線上にある。啄木は北海道との縁が深く、函館で短期間生活していた。その人物を「北海道の有名人」として引っ張ってきて、最も生臭い方向にキャラ付けする。北海道という土地に眠る歴史の業を全部笑いに回収するのが、フランチェスカという作品の核心だと思う。
牧野由依さん演じるフランチェスカというアンデッドアイドルは、その混沌の中でほぼ「進行役」として機能している。驚かない、怖がらない、ただ淡々と事態に対処する。そのフラットな反応がコメディのテンポを作っていて、短編アニメとしての密度は意外に悪くない。川田紳司さんが演じる奈良ヘイ吉も、現代人として唯一まともにつっこめるキャラで、その存在がないとギャグの着地点がなかった。歴史上の人物ばかりが蘇る中で、奈良という「ぼんやり関西っぽい名前」がついた現代人のリアクションが、視聴者の代理になっている。
特に刺さったシーン
高橋広樹さんが演じる土方歳三が初登場するあたりが、このアニメで一番好きな数分間だ。声が完全に「土方歳三のイメージ」なのに、置かれている状況がアンデッドのゾンビで、周囲もそれをわりと受け入れているというテンションのズレ。高橋さんは重みのある声質のまま投入されているので、笑いとシリアスの間のどこかに落ちる。出演作103本のキャリアが、こういうゆるい短編でちょっとした重みになって機能している瞬間が好きだ。
日野聡さんの義経も同じ構造で、こちらも「本物の義経を声で出せる人」という説得力があるまま登場するので、そのギャップが効いている。
2回目に見てちゃんとわかったのは、フランチェスカ本人の「驚かなさ」がこの作品の軸だということ。牧野由依さんの声が持つ、どこか浮世離れした透明感が、そのままキャラクターの「人間じゃない感」に直結している。アンデッドなのに一番まともに見える、という不思議なポジションを成立させているのは、あの声質あってのことだと思う。
読んで見たくなったら——『フランチェスカ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 北海道の歴史・人物に多少土地勘がある人(義経伝説・函館・啄木がピンとくる人)
- 歴史上の人物がコメディに放り込まれるギャップを楽しめる人
- 短編アニメのゆるいテンポが苦にならない人
- 日野聡・高橋広樹の声を聞くだけで一定満足できるタイプ
- 地域アニメの「これをアニメにしようとした胆力」を面白がれる人
合わない人
- ストーリーの起承転結を求める人(短編ギャグの一発ネタ構造なので)
- ゆるキャラ発の地域振興アニメというだけで構えてしまう人
- 北海道の地名・歴史エピソードが全くわからないと笑いどころが半分くらい消える
- コメディの密度に対して作画クオリティのハードルが高い人
次に見るなら
「ゾンビ×アイドル×コメディ」という組み合わせが刺さったなら、ゾンビランドサガは外せない。2018年のフル尺作品で、佐賀県の地域振興アニメでもある。フランチェスカより予算と熱量が全部増量されていて、「地方×アンデッド×笑い」の文法がどこまで伸びるかを見せてくれる。
歴史上の人物が現代でコメディに放り込まれる味わいが好きなら、銀魂が近い。幕末の人物(新選組含む)をギャグ文脈で動かす手つきはフランチェスカと共鳴する部分がある。特に新選組関連のエピソードは土方への解釈が全く違う方向なのに、両作品を見比べたくなる。
短編アニメのテンポ感を引き続き楽しみたいなら、てーきゅうも一案。北海道でも歴史でもないが、「ゆるいIP×テンポで笑わせるタイプの短編」という構造が似ていて、フランチェスカに居心地の良さを感じた人には合いやすい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『フランチェスカ』はdアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluで視聴できます。主要な動画配信サービスで広く配信されているため、すでに加入中のサービスからすぐに視聴を始められます。ショートアニメなので全話まとめて気軽に楽しめます。