大正野球娘。

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2009大正野球娘。

大正野球娘。

★ 3.5 / 5.0コメディ日常系スポーツ
放送年2009年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作ライトノベル
制作J.C.STAFF

1925年、野球はまだ日本で認知度が低く、男性チームしか存在していない。野球選手から「女性は学校に行かず家事をすべき」と言われた14歳の秋子は、友人こうめを誘って野球チームを立ち上げ、その言葉を反論する。走ることさえ女性には下品とされていた時代に、秋子たちは野球を通じて女性の可能性を証明しようとする。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

大正14年(1925年)、野球はまだ一般に浸透しておらず、女性がスポーツをする姿など想像もされない時代。野球選手から「女は家事をしていればいい」と言われた14歳の秋子は、親友のこうめを巻き込み、女子だけの野球チームを結成することを決意する。走ることさえ「はしたない」とされた明治生まれの価値観が根強く残る中、秋子たちは笑いあり涙ありの練習を重ね、偏見に立ち向かいながら青春を駆け抜けていく。

みどころ・魅力

① 大正ロマン漂う時代設定と丁寧な世界観

袴姿でキャッチボールをする少女たちの姿が、大正モダンの街並みと絶妙にマッチ。着物や当時の風習を細かく描写しており、アニメとしての画面の美しさも見どころのひとつ。歴史的背景をさりげなく織り込みながら、視聴者を大正時代の空気感に引き込む演出が光る。

② 「女性の自立」を押しつけがましくなく描く脚本

フェミニズム的なテーマを扱いながらも、お説教にならず笑いと青春で包んで届けるバランスが秀逸。登場人物それぞれが時代の制約の中で葛藤し、少しずつ変わっていく様子が丁寧に描かれており、現代にも通じるメッセージを自然に受け取れる作品となっている。

③ スポーツアニメとしての熱さと仲間の絆

野球の知識がなくても楽しめる構成で、チームがゼロから成長していく過程に思わず感情移入してしまう。個性豊かなメンバーが衝突しながらも絆を深めていく展開は王道スポーツアニメの醍醐味そのもの。短い全12話ながら、きっちりと盛り上がりと感動を届けてくれる。

キャスト・声優一覧

小笠原晶子
小笠原晶子
メイン
›
中原麻衣
菊坂胡蝶
菊坂胡蝶
メイン
›
後藤沙緒里
宗谷雪
宗谷雪
メイン
›
能登麻美子
桜見鏡子
桜見鏡子
メイン
›
牧野由依
月映静
月映静
メイン
›
喜多村英梨
石垣環
石垣環
メイン
›
広橋涼
月映巴
月映巴
メイン
›
甲斐田裕子
川島乃枝
川島乃枝
メイン
›
植田佳奈
鈴川小梅
鈴川小梅
メイン
›
伊藤かな恵
紀谷三郎
紀谷三郎
サブ
›
日野聡
鈴川八重
鈴川八重
サブ
›
久川綾
尾張記子
尾張記子
サブ
›
藤村歩

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スタッフ

監督池端隆史
シリーズ構成池端隆史
原作神楽坂淳
原案キャラデザこうたろ
キャラクターデザイン神本兼利
音楽服部隆之
美術監督小林七郎
音響監督本山哲
OPKanae Itou, Mai Nakahara, Kana Ueda and Mamiko Noto「浪漫ちっくストライク」
ED伊藤かなえ「ユメ・ミル・ココロ」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルだけ見て、しばらく積んでいた。「大正時代に女の子が野球」というワード、なんとなく脳内でキャッキャした可愛い絵面だけが浮かんで、なんとなく後回しにし続けた。実際に再生したのはだいぶ経ってから、深夜に何か見たくなって選んだだけ。最初の数分で、あ、思ってたのと違う、と気づいた。1925年という時代の空気感が妙にちゃんとしていて、女子が走るだけで「はしたない」と言われる社会の息苦しさが、ちゃんとそこにある。2回目に見たとき、主人公たちが野球を始めるまでの「ためらい」がより丁寧に描かれていることに気づいた。最初は記号として流していたものが、ちゃんと文脈になっていた。

「走ること」すら奪われていた時代に、体を動かすことの意味

この作品を単純な「スポーツもの」として見ると、たぶん半分も受け取れない。大正14年、女性が走ることは「下品」とされていた。そのことが序盤でさらりと描かれるのだが、これは単なる時代の説明として機能しているわけではない。野球というスポーツが持つ「走る・投げる・打つ」という身体性そのものが、当時の女性規範とことごとく衝突する。だから登場人物たちが練習するシーンはすべて、単なる技術習得の場面ではなく、社会の「こうあるべき」に体で反論している場面でもある。

秋子がチームを立ち上げた直接の動機は、野球選手から言われた「女は家にいろ」という言葉への反論だ。でも物語が進むにつれ、動機はもっと個人的で、もっと切実なものになっていく。証明したいのは「女でもできる」という社会的命題ではなく、自分たちが今ここで動いていることの実感、みたいなものに近い。競技としての勝ち負けより、「体を動かしていい」という感覚を取り戻す話として機能している。

2009年の作品で、今見るとむしろ新鮮に感じる部分がある。ジェンダーの問題をメッセージとして声高に叫ぶのではなく、日常の積み重ねとして描いている。登場人物が「私たちは差別されている」と言語化するのではなく、ただ練習して、悔しがって、笑うだけ。そのほうが、時代の制約が体の奥に沁みてくる。

特に刺さったシーン

序盤、チームがまだまともに練習もできていない段階で、練習場所を確保しようとする話の流れが地味に好きだった。野球をやること自体より、「やる場所がない」という現実のほうが先に立ちはだかる。この手触りのリアルさが、作品全体の温度感を決めている。

能登麻美子が演じる宗谷雪の声が、キャラクターの置かれた状況とうまく噛み合っている。感情を押し殺しているわけではないのに、どこかに静けさが残る声で、大正の良家の子女という属性を説明なしに伝えている。能登さんはこういう「時代の空気を纏ったキャラ」の表現が本当に巧い。

喜多村英梨の月映静は対照的で、感情の振れ幅が大きいぶん、チームの中での存在感がちゃんと機能している。中盤以降のある場面で、静が本音をぶつけるくだりがあるのだが、あそこの喜多村さんの声の揺れかたは、1回目より2回目のほうが刺さった。音量じゃなくて質感で感情を出している。

読んで見たくなったら——『大正野球娘。』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 日常系・きらら系が好きで、でも少し歴史的な厚みも欲しいと思っている人
  • スポ根のしんどさより、チームが少しずつまとまっていく過程の空気感が好きな人
  • 大正・昭和初期の文化や風俗に引っかかりを感じる人
  • 能登麻美子・喜多村英梨・中原麻衣あたりの演技を改めてちゃんと聞き直したい人
  • 「ゆるやかに社会規範に抗う話」を、説教くさくなく受け取りたい人

合わない人

  • 試合展開・競技としての緊張感を求めている人(野球の「熱さ」はほとんどない)
  • キャラクターの成長を短期間でドラマチックに描いてほしい人
  • 時代設定の説明が多いと集中が切れる人
  • テンポが遅めの作品全般が苦手な人

次に見るなら

花咲くいろはは、時代や場所の「制約の中に生きる若い女性」という構造が近い。舞台は現代の旅館だが、そこに存在する因習や序列の息苦しさと、それでも動き続ける主人公の姿は、大正野球娘。のトーンと地続きに感じる部分がある。

歴史的な女性の自立という文脈でならはいからさんが通るも候補に入る。大正ロマンの雰囲気ごと楽しみたいなら、時代の空気感の作り方が参考になる。あちらのほうがドラマ的な起伏は激しい。

日常系スポーツものとして見るならろこどるやハナヤマタより、球詠のほうが近い。競技への向き合い方がゆるすぎず、でも日常の積み重ねも丁寧に描いている。野球という競技つながりで見るなら素直にこちら。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ—¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix—¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu—¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+—¥1,250〜(税込)なし500+
『大正野球娘。』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVにて配信中です。いずれも月額サービスで追加料金なく視聴できるため、気軽に全話まとめて楽しめます。大正時代の雰囲気とスポーツ青春の熱さを合わせて味わいたい方に、ぜひおすすめしたい一作です。

よくある質問

Q. 何話構成ですか?
A. 全12話構成です。1話あたり約24分で、週末にまとめ視聴しやすいボリューム感となっています。テンポよく話が進むため、一気見する視聴者も多い作品です。
Q. 原作はありますか?
A. はい、七月鏡一・magako による同名のライトノベルが原作です。アニメはその内容を丁寧にアニメ化しており、原作ファンからの評価も高い作品です。
Q. 野球に詳しくなくても楽しめますか?
A. 問題なく楽しめます。主人公たちも野球初心者から始まるため、ルールの解説も自然に物語に組み込まれています。スポーツアニメというよりも青春・日常系として見られる構成です。
Q. 泣けるアニメですか?
A. 笑いと感動が程よく混在した作品です。基本的にはコメディ寄りの明るいトーンですが、終盤に向けて感情が高まる展開もあり、じんわりと泣けるシーンも用意されています。

まとめ

『大正野球娘。』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVにて配信中です。いずれも月額サービスで追加料金なく視聴できるため、気軽に全話まとめて楽しめます。大正時代の雰囲気とスポーツ青春の熱さを合わせて味わいたい方に、ぜひおすすめしたい一作です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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