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ゲド戦記
| 放送年 | 2006年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Studio Ghibli |
アースシーの地では、作物が減少し、ドラゴンが再び現れ、人類は混乱に陥っていた。大魔法使いスパロウホークと悩める若き王子アレンは、自らの世界を脅かす神秘的な不均衡の原因を探す旅に出る。その過程で、二人は贖罪と自己発見の物語を歩みながら、世界の危機に立ち向かっていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
『ゲド戦記』は、アーシュラ・K・ル=グウィンの小説を原作に、スタジオジブリが手がけた長編ファンタジーです。物語の舞台アースシーでは、作物が枯れ、家畜は弱り、姿を消したはずの竜が再び空に現れるなど、世界の均衡が崩れ始めていました。そんな不穏な時代、心に深い闇を抱える若き王子アレンは、大賢人ハイタカ(ゲド)と出会い、ともに旅へと出ます。やがて二人は世界の異変の根源と向き合いながら、生と死、そして「生きる意味」をめぐる、贖罪と自己発見の旅へと足を踏み入れていきます。
みどころ・魅力
① 世界の均衡をめぐる壮大なファンタジー
ル=グウィンの原作世界「アースシー」を舞台に、生と死のバランスが崩れていく終末的な空気を描きます。竜や魔法といったファンタジー要素だけでなく、その奥にある哲学的なテーマが物語全体に重みを与え、見る者に静かな問いを投げかけます。
② 闇を抱えた王子アレンの成長
自らの影に怯えながら旅を続ける若き王子アレン。彼が恐れや弱さと向き合い、少女テルーとの出会いを通して少しずつ変わっていく姿は、本作の感情的な軸となっています。痛みを抱えた少年の再生の物語として胸に響きます。
③ ジブリならではの美しい背景美術と音楽
広大な海や港町、荒れ果てた大地など、アースシーの世界が緻密な背景美術で丁寧に描かれます。手嶌葵が歌う「テルーの唄」をはじめとする音楽も作品の余韻を深く彩り、映像と一体となって独特の世界観を作り上げています。
キャスト・声優一覧
















スタッフ
| 監督 | 宮崎吾朗 |
|---|---|
| 音楽 | 寺嶋民哉 |
| 美術監督 | 武重洋二 |
| 音響監督 | 若林和弘 |
| ED | 手嶌 葵「時の歌」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は身構えて見た。ジブリの劇場作なのに評判があまり良くないと聞いていたし、宮崎吾朗の初監督作、つまり「あの父親の息子」が初めて撮った長編だと知っていたから。楽しみというより、どこまでやれているのか確かめにいく気分のほうが大きかった。
冒頭、王子アレンが父を手にかける。ジブリでこの入り方をするのか、と少し背筋が伸びた。物語は荒削りで、正直、途中で置いていかれる場面もある。ただ、見終わってしばらく経ってから、ふとテルーの歌だけが頭の中で鳴り続けていることに気づいた。作品全体の出来とは別のところで、何かがしつこく残る。そういう映画だった。
「死なないこと」に取り憑かれた者が、いちばん死んでいるという話
冒険ファンタジーの体裁をしているけれど、この映画がずっと見つめているのは「死」だ。もっと正確に言えば、死を恐れるあまりに生を手放してしまう人間の歪みのほう。
敵役のクモは、永遠の命を求めている。死なないことに取り憑かれている。けれど物語の中で誰よりも生き生きしていないのがこのクモで、若さに執着し、他人の命を吸い上げ、それでもなお満たされない。「死なないこと」を追いかけた結果、いちばん死んでいる——その皮肉が作品の芯に据えられている。
一方のアレンは、自分の影に追われている。これは比喩であると同時に、文字どおりの「もう一人の自分」でもある。父を手にかけて逃げ出した少年が恐れているのは、外の敵ではなく自分の中の闇のほうだ。各地で作物が枯れ、竜が人の世に降りてくる「均衡の崩れ」も、つまるところ人間が死を受け入れられなくなったことの症状として描かれている。
単なる勧善懲悪ではなく、「限りがあるからこそ命は輝く」という、わりと身も蓋もない真ん中の真理にまっすぐ突っ込んでいく。テルーがアレンに向ける言葉——命を粗末にする者は生きていないのと同じだ、という趣旨のやりとりは、説教くさいと言われればそのとおりなのだけど、この監督が初めての長編で何を言いたかったのかは、たぶんここに全部出ている。荒削りでも、軸だけはぶれていない。
特に刺さったシーン
いちばん刺さったのは、テルーが丘の上で一人、歌を口ずさむ場面だ。前後の物語がどれだけぎこちなくても、ここだけは時間が止まる。手嶌葵の声——プロが朗々と張り上げる歌ではなく、どこか素人くささを残したまま風に乗って流れていく、あの少し掠れたまっすぐな声が、画面の中の夕暮れの草原と完全に溶け合っていた。最初に見たときはストーリーに乗り切れなかったのに、この一曲だけで観に来てよかったと思ってしまった自分がいた。
声でいえば菅原文太のハイタカも外せない。低く乾いて、生活の疲れみたいなものが滲む声で、大魔法使いというより放浪の旅人に聞こえる。派手な見せ場があるわけでもないのに、彼が一言喋るだけで画面が落ち着く。逆に、クモを演じる田中裕子の、男とも女ともつかないぬらりとした声の不気味さ。あの声を聞くたびに、こいつは本当に生きていないんだなと、背中がうっすら寒くなった。
読んで見たくなったら——『ゲド戦記』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- わかりやすいカタルシスより、見終わってから「もやっと残るもの」を味わいたい人
- 手嶌葵のテルーの唄が好きで、あの曲が生まれた文脈ごと浴びたい人
- 死生観や、薄暗いトーンのファンタジーに惹かれる人
合わない人
- 起承転結のはっきりした冒険活劇を期待している人
- キャラクターの心情を、セリフではなく動きや表情で丁寧に追ってほしい人
- ジブリに「宮崎駿らしさ」を求めて見にいく人
次に見るなら
もののけ姫が好きなら、こちらと地続きのテーマを楽しめる。命と死、人と自然の均衡を真正面から描いた一本で、ゲド戦記が触れた問いがもっと骨太に、激しく展開される。
同じ監督の変化を見たいならコクリコ坂から。宮崎吾朗がファンタジーを離れて日常を撮った次作で、デビュー作の荒さがどう削れていったかを並べて見ると、ひとりの作り手の話として面白い。
重いテーマを絢爛な画で包む感触が好みならハウルの動く城。戦争や老いを扱う色合いはゲド戦記の薄暗さと対照的だけど、根っこにある問いはわりと近い場所にある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
映画『ゲド戦記』は、現在Netflixで配信されており、見放題で視聴することができます。Netflixに加入していれば、追加料金なしで本編を最後まで楽しめます。ジブリ作品をまとめて鑑賞したい方にもおすすめの一本です。
よくある質問
まとめ
映画『ゲド戦記』は、現在Netflixで配信されており、見放題で視聴することができます。Netflixに加入していれば、追加料金なしで本編を最後まで楽しめます。ジブリ作品をまとめて鑑賞したい方にもおすすめの一本です。
