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薄桜鬼
| 放送年 | 2010年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
| 制作 | Studio DEEN |
主人公・雪村千鶴は江戸で医者として働く父の娘。父がボランティア医として京都へ移住したため、千鶴は父との連絡が途絶えることを心配し、父を探しに京都へ向かう。その途中、千鶴は犯罪者に襲撃されるとともに、鬼と浪士の戦闘を目撃する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
江戸で医者を営む父を持つ少女・雪村千鶴は、ボランティア医として京都へ発った父との連絡が途絶えたことを案じ、単身で京を目指す。しかし道中で暴漢に襲われた千鶴は、鬼のごとき異形の者と浪士たちが繰り広げる凄惨な戦いを目撃してしまう。その場に現れた新選組の隊士たちに保護された千鶴は、父の行方を追ううちに、組織の奥深くに隠された「羅刹」と呼ばれる存在や、幕末の動乱に翻弄される男たちの宿命へと深く関わっていくことになる。史実の新選組と幻想的な物語が交差する、幕末ロマンの物語が静かに幕を開ける。みどころ・魅力
① 史実の新選組×和風伝奇という唯一無二の世界観
土方歳三や沖田総司といった実在の新選組隊士たちが、「羅刹」という超自然の力をめぐる物語の中で描かれる。歴史の重みと伝奇的な幻想が溶け合い、幕末という時代を新たな角度から味わえるのが本作最大の魅力。史実を知っていればより深く、知らなくても物語として楽しめる。② 個性豊かな隊士たちと珠玉のキャラクタードラマ
寡黙な斎藤一、明るい原田左之助、無邪気さの裏に影を抱える沖田総司など、隊士一人ひとりの性格と関係性が丁寧に描かれる。千鶴を中心に育まれる絆や、男たちが守ろうとする信念のぶつかり合いが、物語に厚みと切なさを与えている。③ 滅びゆく時代を生きる者たちの宿命と覚悟
時代の変わり目で揺れる新選組の姿を通して、誇りや忠義、そして人ならざる力を得た代償が重く描かれる。華やかさの裏にある哀しみと、それでも前へ進もうとする隊士たちの覚悟は、観る者の胸に深く残る。シリアスな展開が好きな人ほど引き込まれるはず。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | ヤマサキオサム |
|---|---|
| 原案キャラデザ | カズキヨネ |
| キャラクターデザイン | 中嶋敦子 |
| 音楽 | 大谷幸 |
| 美術監督 | 平柳悟 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | 吉岡亜衣加「Izayoi Namida」 |
| ED | まお「君ノ記憶」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は「乙女ゲー原作の新選組もの」という事前情報だけで、正直そこまで身構えずに再生した。きれいな顔の男たちが順番に出てきて千鶴に優しくする、その手の話だろう、と。ところが序盤の、鬼と浪士が暗がりで斬り合うあのシーンで予想がずれる。妙に血の匂いがするのだ。甘い皮をかぶった、滅びの話だった。1回目は正直、似た顔の隊士を見分けるのに必死で物語どころじゃなかった。2回目でようやく、この男たちが最初から負け戦の側に立っていることに気づく。桑島法子の千鶴の、戸惑いながらも京都から引き返さない声。あれが視聴者の足を、この時代に縫いつけてくる。
人間をやめてでも、負け戦に居続けたい——羅刹という名の選択
薄桜鬼を「イケメン新選組」とだけ呼ぶのは、たぶん半分も見ていない。この作品の芯にあるのは、変若水を飲んで羅刹になる、というあの設定だと思う。あれは単なる強化アイテムじゃない。力と引き換えに正気と寿命を差し出す、ほとんど呪いに近い選択だ。普通の戦記ものなら「強くなる」はご褒美として描かれる。ここでは違う。羅刹化は、勝てないと分かっている戦いにそれでも残るために、人間であることを手放す行為として描かれる。
史実の新選組がどうなったかは、見る前からだいたい知っている。時代は彼らを置いて先へ進む。武士という生き方そのものが終わっていく。その結末を全員がうっすら予感しながら、それでも刀を抜く。土方も斎藤も、引き際の美しさなんて狙っていない。ただ、自分が信じたものの最後に立ち会いたいだけだ。羅刹はその意地を、いちばん残酷な形で可視化した装置なんだと思う。人間でいるうちは届かない場所まで行ってでも、ここにいたい——そういう執着の話。
面白いのは、乙女ゲー原作という出自がこのテーマを薄めるどころか、むしろ刺してくることだ。千鶴を通して隊士一人ひとりに情が移ったあとで、彼らが自分から燃え尽きる側へ歩いていくのを見せられる。好きになった人間が、自分の意志で人間をやめる。その痛みを観客に背負わせるための仕掛けとして、恋愛の視点はちゃんと機能している。
特に刺さったシーン
挙げるなら、三木眞一郎の土方歳三の声がほんの一瞬だけ揺れる、終盤の展開だ。普段の土方の声は刃みたいに硬い。鬼の副長と呼ばれるだけあって、隊への命令も、千鶴への突き放しも、全部同じ温度で言い切る。その硬さがあるからこそ、追い詰められた場面で声の芯がわずかにほどける瞬間に、こちらの息が止まる。強い男が崩れるところを見せるんじゃなくて、崩れまいとしているのが透けて聞こえる、あの寸止めの芝居がうまい。
もう一つ挙げるなら鳥海浩輔の斎藤一。台詞の少ない剣士で、感情を顔に出さない役どころなのに、間の取り方だけで何を飲み込んだかが伝わる。終盤、彼が静かに刀を構え直すところで、思わず画面に向かって「やめておけ」と言いそうになった。吉野裕行の藤堂や遊佐浩二の原田の、軽口の裏にある覚悟も効いていて、賑やかな場面ほど後で重くのしかかる。
読んで見たくなったら——『薄桜鬼』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 新選組ものが好きで、滅びの美学にどうしようもなく弱い人
- 乙女ゲー原作という出自を気にしない、むしろキャラへの情を歓迎できる人
- 史実の結末を知った上で、それでも最後まで見届けたいタイプの人
- 声優の抑えた芝居や、間で語る演技をじっくり味わいたい人
合わない人
- 顔立ちの似た男性キャラが続けて出てくる構造に、序盤で乗れない人
- 史実の新選組に、鬼や羅刹という超常設定を混ぜることへ抵抗がある人
- 明るくテンポよく進む話を求めていて、湿った悲劇が苦手な人
次に見るなら
幕末の剣劇そのものをもっと浴びたいならるろうに剣心。同じ時代を生きた剣客たちの話で、斎藤一も別の顔で登場する。剣に人生を預けた男の業を、薄桜鬼とは逆の角度から見られる。
新選組という集団そのものをじっくり追いたいならPEACE MAKER鐵。少年の目線から隊の内側を描いていて、薄桜鬼より乾いた手触りだけれど、同じ顔ぶれの別の生き様として並べると効く。
乙女ゲー原作のあの空気ごと好きになったなら遙かなる時空の中で。和の世界観で複数の男たちに囲まれる構造が近く、薄桜鬼の血の匂いを抜いて、もう少し神話寄りにした感触が楽しめる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『薄桜鬼』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluの4つのサービスで視聴できます。アニメ作品を幅広く扱う配信サービスで広くカバーされているため、ご自身が利用しているサービスで気軽に楽しめる作品です。これから視聴を始める方も、いずれかのサービスに加入していればすぐに鑑賞をスタートできます。





