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トワノクオン 第2章 混沌の乱舞
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | bones |
市内の殺人事件の現場近くで花の絵が見つかり、捜査官らはその花が被害者を麻薬漬けにするために使われていると推測する。一方、植物と会話する能力を持つ新たなアトラクターが現れる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
市内で起きた連続殺人事件。現場近くに残された花の絵が捜査官たちの注目を集め、被害者を麻薬漬けにするために使われた特殊な植物との関連が浮かび上がる。そんな中、植物と対話する能力を持つ新たなアトラクターが姿を現す。クオンたちはこの謎の存在と向き合いながら、事件の真相と「チャッカベイ」の影に迫っていく。みどころ・魅力
① 植物能力という異色の超能力描写
本作で新登場するアトラクターは植物と会話するという珍しい能力を持つ。戦闘系の超能力が多い本シリーズにあって、自然と対話するその姿は独特の静けさと神秘性を漂わせており、能力描写の幅の広さが光る一篇です。② 犯罪捜査と超能力者の交差するサスペンス
劇場版ならではのコンパクトな尺の中で、麻薬絡みの殺人捜査という現実的な犯罪劇と、アトラクターたちの超常的な存在感が絶妙に絡み合う。ミステリー色が加わることで、シリーズ全体の世界観に厚みが増しています。③ 骨太な作画とテンポある演出
ボンズが手がけた劇場版クオリティの映像は第2章でも健在。アクションシーンの流麗な動きはもちろん、日常と非日常が交錯する静のシーンでも丁寧な作画が維持されており、短編連作という形式の緊張感を最後まで保っています。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| キャラクターデザイン | 川元利浩 |
|---|---|
| 美術監督 | 根本邦明 |
| 音響監督 | 若林和弘 |
| ED | レイジー「Reckless」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
サンライズが連続劇場版をやる、というだけで当時は「なんで?」という顔になった記憶がある。毎月映画館で続きを見せる形式自体が珍しくて、第1章を半信半疑で見に行ったら思ったより世界観の引きが強くて、気づいたら2章の初日にも座っていた。
配信は……今もない。サンライズ作品なのに、どこにもない。DVDも現状手に入りにくい。2011年公開のアニメ劇場版がこういう状況になるのはたまにある話だが、谷口悟朗が監督していると知って興味を持った人が今どこで見ればいいのかというと、正直詰まる。だからこそ第2章でさらに積み上げられた世界観の話を書いておく気になった。
2回目に見ると、序盤の殺人現場に散らばる花の絵のカットが最初とは別の意味で目に入ってくる。あれは意図的に余白を持たせた演出で、初見では「なんか不気味だな」で終わっていたものが、見直すと全部伏線として機能していることに気づく。
能力は「使い方」ではなく「あること」で排除される
第2章で植物と会話できるアトラクターが登場することで、この作品のテーマの芯がはっきりする。植物と話せる能力は、直接誰かを傷つけることができない。攻撃手段として見れば貧弱で、戦闘向きでもない。それでも社会から「異物」として排除される。
ここが重要なところで、この作品は「危険な能力者」対「社会」という構図を取っていない。能力があること自体が問題視されていて、その能力がどれだけ無害でも、どれだけ善意のものでも関係ない。花の絵と麻薬をめぐる捜査ラインも、能力者の関与を前提に捜査が進んでいく構造になっていて、「まず異物ありきで逆算する」社会の視線がずっと背景にある。
クオンたちが動くのはそこに対してで、能力を封印させるでも、社会に溶け込ませるでもなく、「能力を持ったままで生きられる場所を守る」という方向性を取っている。これは単純に見えて、アニメ的な能力者ものとしてはわりと珍しい立ち位置だと思う。たいていの作品では能力を「強さ」として描くか、「呪い」として描くかどちらかに寄るが、トワノクオンは能力を「ただそこにある事実」として扱っていて、それを良し悪しで判断しているのはあくまで社会の側だという目線が貫かれている。
神谷浩史が演じる三槌久遠のパートは、この構図の中で一種のカウンターとして機能している。能力者の扱いについて別の論理を持っていて、クオン側の「守る」という立場と正面からぶつかる。神谷浩史の声は低温で乾いた芯があって、感情を見せない台詞でも何かを抑圧している気配が出る。同じ「能力者への対処」を考える人物として、三木眞一郎の上代源治とはまったく異なる温度差があって、この2人が画面に出てくるシーンの空気が変わる感触が毎回ある。
特に刺さったシーン
植物と会話する能力を持つ新しいアトラクターが、自分の能力を初めて他者に明かすシーンの静かさが今でも残っている。派手な戦闘シーンでもないし、大きな台詞もない。ただ、その能力がどういうものかを言葉で説明するより先に、周囲の植物が反応する映像で見せる作りになっていて、「あ、この人は本当にそれができるんだ」という説得が映像の側から来る。
名塚佳織のテイは、こういう静かなシーンに不思議なほど馴染む声をしていて、感情を前面に出さない芝居なのに存在感がちゃんとある。梶裕貴のカオルとの絡みは、2章の時点でまだ関係性の輪郭が出てきたばかりで、それがかえって続きへの引きになっている。
捜査側のラインと、アトラクターのラインが交わる手前の緊張感、あのタイミングの間の取り方が劇場のサイズのスクリーンで見ると効いた。音の設計が劇場向けに作られていて、静かなシーンほど音響の空気感が生きる。鳥海浩輔の風見瞬が動き出すシーンの音は、家のスピーカーで再生したとしたら半分になると思う。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 谷口悟朗作品を追っているか、コードギアス以外も見ている人
- サンライズのSF・アクション路線が好きで、設定の密度に対してある程度の忍耐がある人
- 能力者ものでも「能力バトルより人間関係と社会構造の話」が見たい人
- 2010年代前後の劇場版アニメを時代の文脈ごと楽しめる人
- 第1章をすでに見ていて「続きはどうなった」と思ったまま止まっている人
合わない人
- 配信・サブスクで視聴することが前提の人(現状どこにもないため)
- 第1章未視聴で第2章から入ろうとしている人(世界観の説明がないまま話が進む)
- 1本で完結する話を求めている人(全6章の連続劇場版なので途中で終わる)
- テンポの速いバトルアニメとして見ようとしている人(話の重心がそこにない)
次に見るなら
トワノクオンで谷口悟朗の演出が気に入ったなら、コードギアス 反逆のルルーシュは外せない。能力者と社会の構図より「体制への反逆」に主軸が移るが、能力者の扱いと社会側の論理の衝突というテーマは地続きで、こちらは全話配信で見られる。スケールの大きさと台詞の密度でトワノクオンとは別の方向の満足感がある。
能力を持つ者が迫害される側として描かれる文脈でいえば、ガン×ソードも同じ時代のサンライズ作品として一緒に見ておく価値がある。こちらは復讐劇を軸にしながら、主人公が出会う人々の「それぞれの正しさ」を積み上げていく構造で、トワノクオンとはリズムが違うが根っこにあるものが近い。
まったく別の角度から「社会から弾かれた能力者たちが集まる場所」という設定に興味があるなら、東のエデンも候補になる。こちらは現代日本を舞台にしたサスペンス寄りで、能力そのものよりその能力が生まれた文脈が主題になっていて、SF的な余韻の残り方が似ている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では「トワノクオン 第2章 混沌の乱舞」の配信サービスでの視聴は確認されていません。DVDやBlu-rayなどのパッケージ版での視聴が現実的な選択肢となります。全6章構成の劇場版シリーズのため、第1章からまとめて揃えて視聴するのがおすすめです。