自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う

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2023自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う

★ 3.1 / 5.0冒険コメディファンタジー
放送年2023年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作ライトノベル
制作Studio Gokumi

ボックソーはかつて人間だったが、事故で死亡し、知能を持つ自動販売機として転生した。見たり聞いたりすることはできるが、自分で動いたり、プログラムされた言葉以上に話すことができない。この奇妙な新しい人生を最大限に活かすにはどうすればよいのか。それが物語の始まりである。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

自動販売機マニアの男は、愛する自販機を守ろうとして命を落とし、気づけば異世界の自動販売機として転生していた。商品を販売することはできても、自分では動けず、話せる言葉も自販機の定型フレーズのみ。そんな極限の制約の中で、やがて彼は狩人の少女ラムミアと出会い、共に迷宮が広がる世界を旅することになる。自販機ならではの能力を駆使しながら、異色のバディが織りなす冒険が幕を開ける。

みどころ・魅力

① 「動けない・しゃべれない」という前代未聞の主人公設定

ほぼすべての異世界転生ものが「最強チート」を武器にする中、本作の主人公は自力で移動も会話もできない。それでも自販機の機能を最大限に活かして状況を打開していく発想の連続が、見ていて純粋に気持ちいい。制約こそがギャグとドラマ両方の源泉になっている。

② ラムミアとボックソーのじわじわ育つバディ感

言葉が通じないはずなのに、定型フレーズと商品選択だけで意思疎通を深めていく二人の関係性がじんわり温かい。ラムミアの純粋さとボックソーの献身が噛み合うたびに、不思議な感動が生まれる。セリフがほぼない主人公なのに、感情移入できてしまうのが本作最大の妙味。

③ 「迷宮×自販機」という世界観のゆるやかなスケールアップ

序盤は小さなコミュニティでのほのぼの日常が続くが、話が進むにつれて迷宮の構造や住人たちとの関係が広がっていく。ドタバタコメディの皮をまとちながら、着実に冒険ファンタジーとしての骨格を積み上げる構成が、1話1話を飽きさせない。

キャスト・声優一覧

ラッミス
ラッミス
メイン
本渡楓
ハッコン
ハッコン
メイン
福山潤
白
サブ
榎木淳弥
スコ
スコ
サブ
井澤詩織
ミシュエル
ミシュエル
サブ
江口拓也
ヒュールミ
ヒュールミ
サブ
青木志貴
ムナミ
ムナミ
サブ
奥井ゆうこ
シュイ
シュイ
サブ
富田美憂
カリオス
カリオス
サブ
武虎
武虎
アコウイ
アコウイ
サブ
東城日沙子
ケリオイル
ケリオイル
サブ
中井和哉
おかみさん
おかみさん
サブ
早水リサ

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スタッフ

監督秋田谷典昭
シリーズ構成高橋龍也
原作熊昼
原案キャラデザ加藤いつわ、憂姫はぐれ
キャラクターデザイン酒井孝裕
音楽浦木裕太、高橋慶多
美術監督岩瀬栄治
音響監督郷文裕貴
OPブラディオ「ファンファーレ」
EDピール・ジ・アップル「いつものスープ」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「自動販売機に転生」というタイトルを見たとき、正直もうタイトル負けしそうだと思った。異世界転生ジャンルも食傷気味なところに、よりによって自販機。でもなんか面白いって話が耳に入ってきて、まあ1話だけと軽い気持ちで再生したら、そのまま止まらなかった。

最初に見たとき引っかかったのは、主人公が「話せない」という制約の使い方だ。自販機のプログラムされた定型文しか喋れないという縛りを、こんなにコミカルかつドラマチックに使えるのかという驚きがあった。福山潤がハッコン(旧・人間、今・自販機)を演じているのだが、「毎度あり」「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」だけで感情を表現するあの演技、2回目に見たときに改めて聞き直してトーンの微妙な変化に気づいて少しうなった。

もうなんでもありだな、という諦めと親しみが混ざった感情で見始めて、終わる頃にはそれなりに愛着が生まれていた。そういう作品。

「動けない存在」が全力で誰かの役に立とうとする話

この作品を単純な異世界コメディとして見ると、途中でちょっと引っかかるものがある。主人公のハッコンは、文字通り自分では動けない。誰かに押してもらわなければ移動できないし、自分の意志では何一つ積極的に行動できない。しゃべることもできない。それでも物語は進むし、ハッコンは確実に周囲の人間たちの生活に影響を与えていく。

「何もできない存在がどうやって生きていくか」という問いは、表面的なギャグの下に静かに流れている。ハッコンが持っているのは「自販機の機能」だけだ。冷たい飲み物を出す、温かい飲み物を出す、お菓子を出す。それしかない。でもそれが迷宮の中で生き延びようとしている人たちにとって、どれだけ大きな意味を持つかを作品は丁寧に積み上げていく。

シュイ役の富田美憂の演技がここで効いてくる。ハッコンに最初に接近し、行動をともにするシュイという女性は、感情の起伏がはっきりしていて、ハッコンに対して素直に「ありがとう」を言えるキャラクターだ。自販機相手に感謝を伝えるシュイの声のトーンが妙にリアルで、「あ、この人ちゃんとハッコンを人として扱ってるんだな」と気づいた瞬間に、物語への見え方がすこし変わる。

中井和哉演じるケリオイルは、そのあたりの人間関係の対比として機能している。自販機に対して最初から妙なリスペクトを持つ中年オヤジキャラで、中井和哉が持つあの重低音の安定感がキャラクターに説得力を与えている。この人が自販機を信頼してるなら、まあそういうものかと視聴者が思えてしまう。出演作197本という積み上げはこういう場面で出てくる。

江口拓也のミシュエル、榎木淳弥の白という組み合わせも、「声優と夜あそび」のMC二人が同じ作品で共演しているという状況が、アニメ視聴者層にとってちょっとした笑いどころになっている。作品の空気感に合っていて悪くない配置だった。

「役に立てることしか自分にはない」という状況で、それでも誰かの隣にい続けるというのは、ギャグ顔をした真面目なテーマだと思う。自販機転生という設定は、そのテーマを視覚化するための装置として機能している。

特に刺さったシーン

序盤、ハッコンが迷宮の中で初めてシュイ以外の人間たちに「発見」されるシーンがある。疲弊した冒険者たちが自販機を前にして、使い方もよくわからないまま恐る恐る触れてくる場面だ。「どうやって使うんだこれ」というリアクションと、ハッコンが必死に定型文で説明しようとする空気のすれ違いが純粋にコミカルで、ここで笑えた視聴者はたぶんそのまま最後まで見られる。

もう一箇所、戦闘が絡む場面でハッコンの「商品」が予想外の形で役立つ展開がある。「自販機にそれができるのか」という驚きと、ハッコンがそこまで考えていたのかという感情の重なり方が、このシリーズの中では一番うまく決まっていた場面だと思う。2回目に見たとき、その少し前のシュイとのやり取りが伏線になっていることに気づいて、ああちゃんと設計されてるなと少し見直した。

福山潤の定型文演技は、作品を通じてずっと聞いていられる。394本の出演歴がある声優が「毎度あり」1フレーズにどれだけ乗せられるかというのを、この作品で実験的に見せてもらった感覚がある。

読んで見たくなったら——『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 異世界転生のお約束を全部把握した上で「またか」と言いながら見られる人
  • コミュニケーション不能な主人公が周囲に影響を与えていく構造が好きな人
  • 声優の演技の細部に興味がある人(福山潤ファンは特に)
  • 重い話より、軽く見ていてじわっとくる作品が好きな人
  • 12話前後で完結するテンポのいいシリーズが好きな人

合わない人

  • 主人公が能動的に動いて展開を引っ張るタイプの異世界転生を期待している人
  • 設定の荒唐無稽さをどうしても受け入れられない人(「自販機転生」という時点で無理なら本当に無理)
  • 深い世界観やシリアスな展開を求めている人。これは最初から最後まで軽い
  • 1クール完結でなく長期シリーズが好きな人(続きは原作に行くことになる)

次に見るなら

この素晴らしい世界に祝福を!——異世界転生×コメディという文脈で、これを見ていないなら先にこちらを見てほしい。主人公が普通の活躍をしない、でも愛着が湧くというバランス感覚がよく似ている。シリーズも長いので時間が溶ける。

転生したらスライムだった件——「人間以外への転生」という設定の使い方として比較すると面白い。こちらはどんどん強くなっていくタイプなので対照的ではあるが、「異形の存在が仲間を作っていく」という芯の部分は共通している。

本好きの下剋上——チートスキルではなく「知識と工夫」で生き延びていくタイプの異世界ものが好きなら。主人公の制約が物語の推進力になるという構造的な共通点がある。ハッコンを気に入った人には刺さりやすいと思う。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+

『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+と、主要な配信サービスのほぼすべてで視聴可能です。加入中のサービスがあれば追加費用なしですぐに観られる環境が整っているので、気になったタイミングで気軽に試せます。全12話とコンパクトにまとまっているため、週末の一気見にもちょうどいい作品です。

よくある質問

Q. 原作は小説ですか?漫画ですか?
A. 原作は「カゲ」によるライトノベルで、小説投稿サイト「小説家になろう」発の作品です。書籍版はKADOKAWAより刊行されており、漫画版も展開されています。
Q. 主人公はずっと自販機のままですか?成長や変化はありますか?
A. 基本的に自販機の姿のままですが、ポイントを消費して機能や商品ラインナップを拡張できます。できることが少しずつ増えていく過程が成長の代わりとなっており、地味ながらも着実な強化が楽しめます。
Q. ギャグ寄りですか?シリアス寄りですか?
A. 全体的にはコメディ・ほのぼの寄りです。「自販機が迷宮を冒険する」という設定自体がギャグですが、キャラクター同士の絆や迷宮の脅威に関しては真剣に描かれており、笑いと感動がほどよくバランスしています。
Q. 続編や2期の予定はありますか?
A. 2025年時点では公式からの2期発表は確認されていません。原作小説はアニメ以降も続いているため、続編への期待は高く、ファンの間でも続報が待たれています。

まとめ

『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+と、主要な配信サービスのほぼすべてで視聴可能です。加入中のサービスがあれば追加費用なしですぐに観られる環境が整っているので、気になったタイミングで気軽に試せます。全12話とコンパクトにまとまっているため、週末の一気見にもちょうどいい作品です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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