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かんなぎ
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | A-1 Pictures |
DVD第7巻に収録された未放映エピソード。このお話では、地面に落ちていたお金を見つけた彼らが、そのお金を使って映画製作に挑戦します。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ジンたちが地面に落ちていたお金を偶然発見。「このお金、何かに使おう」——そんな思いつきをきっかけに、なぎたち一行はまさかの映画製作に挑むことになる。台本から撮影まで全員で取り組む中、個性豊かなキャラクターたちのにぎやかなやり取りが次々と繰り広げられる。果たして彼らが作り上げる映画とは、どんな作品に仕上がるのか。TVシリーズのDVD第7巻に収録された、お蔵入り未放映のスペシャルエピソード。みどころ・魅力
① 「拾ったお金で映画を作る」という突拍子もない発想
地面に落ちていたお金を元手に映画制作へ乗り出すという、いかにも『かんなぎ』らしい脱力系の出発点が笑いを誘う。どこへ向かうかわからない展開のなかに、このシリーズならではのゆるさと温かさが詰まっている。② TVシリーズでは見られなかったキャラクターの素顔
未放映エピソードだけに、本編では描かれなかったキャラクターたちの意外な一面や関係性が垣間見える。映画制作という非日常のシチュエーションが、なぎやジンたちの新たな魅力を引き出している。③ コメディ全開の掛け合いで笑える30分
コメディとして仕上がったこのSPは、登場人物たちのテンポよい掛け合いが見どころ。シリアスな要素を抜きにして純粋に笑えるエピソードとして、シリーズファンはもちろん初見の視聴者にも楽しみやすい内容となっている。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| 監督 | 山本寛 |
|---|---|
| 音響監督 | 菊田浩巳 |
| OP | 戸松遥「motto☆派手にね!」 |
| ED | 戸松遥「産巣日の時」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「かんなぎ」という単語を聞いて、まず頭に浮かぶのはOPの映像だった。戸松遥が歌う「motto☆派手にね!」のあの感じ——元気なのに微妙にシュールで、何度もリプレイした記憶だけはある。本編のストーリーはほぼ抜けていた。TVシリーズを再走したのはわりと最近の話で、SPエピソードの存在はそのときはじめて知った。「DVD収録の未放映回」という時点でコアな話だとは分かっていたが、まさか落とし物のお金で映画を撮り始めるとは思っていなかった。開幕数分で「あ、これは作り手がはっちゃけた回だ」と察した。2回目に見ると、全員がちゃんとキャラの範囲内で暴走しているのに気づく。その設計の丁寧さが、ギャグ回でも腐らない理由だと思う。
「落とし物のお金」が引き出す、祭り的な全力バカの構造
このSPエピソードが面白いのは、「映画を作る」という行為そのものではなく、拾ったお金という「棚ぼたのリソース」が人間(と神様)の行動をどう変えるかを描いているところだと思う。自分たちで稼いだわけでも、計画したわけでもない。ふと転がり込んできたものだからこそ、全員が普段より一段階テンションを上げて動き始める。これは文化祭とか、修学旅行の夜のノリに近い。日常のルールが一時的に緩む瞬間の、あの妙な解放感。
ナギは神様なのに映画監督としての権威をやたら主張するし、仁は振り回されながらもなんだかんだ乗っている。ざんげ(花澤香菜)は本来ライバルポジションのはずが、こういうバカ騒ぎには妙になじんでしまう。花澤香菜の声は、真面目なのかふざけているのか一瞬判断が遅れるトーンがあって、ざんげのキャラクターの絶妙な立ち位置とよくマッチしていた。沢城みゆきの青葉つぐみは、この手のドタバタ劇で「ツッコミの密度」が上がるキャラクターで、2回目に見ると彼女がいるシーンはセリフの情報量が格段に多い。
単なるギャグ回と片付けると見逃すのが、TVシリーズ本編では描き切れなかったキャラクター間の「距離の縮まり方」がこのエピソードで可視化されている点だ。映画を作るというプロジェクトは、人間関係の現在地を測る道具として機能する。誰が誰にどう突っ込み、誰が誰に頼み、誰が誰を笑わせるか。その配置が、視聴者に対してこの時点でのキャラクター関係図を自然にリマインドしてくれる。未放映回にこの仕事をやらせるのは、制作側のなかなかうまい選択だったと思う。
特に刺さったシーン
映画製作が本格的に混乱し始める中盤あたり、ナギが「監督」としての威厳を保とうとするシーンは、戸松遥の演技の幅がよく出ていた。ナギはもともと神様という存在なのに、妙に俗っぽい場面でキャラクターとしての愛嬌が出るタイプで、このSPはその部分が全開になっている。威張りながらもどこかズレているナギの発言に、下野紘の仁がちゃんと温度差で応える。下野紘は「めんどくさそうにしているのに根は優しい」という芝居が本当にうまくて、このキャラクターの「巻き込まれっぷり」が成立しているのは彼の演技があってこそだと思う。
中原麻衣の大河内紫乃は出番の少なさで損している面があるが、彼女が映っている場面は全部セリフの間が気持ちいい。このドタバタの中で一番「普通の女子高生」として機能しているのが紫乃で、その普通さがギャグのアクセントになっていた。終盤の撮影結果を全員で確認するシーン、想像以上の仕上がりに誰も何も言えなくなる数秒の静寂——あそこで笑いながら泣きそうになるのは自分だけじゃないはずだ。
読んで見たくなったら——『かんなぎ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズ「かんなぎ」を見ていて、キャラクターへの愛着がある人
- ドタバタコメディの「全員が全力でバカをやる」空気が好きな人
- DVD特典の未放映回というフォーマット自体に価値を感じるコアなアニメファン
- 下野紘・戸松遥・花澤香菜・沢城みゆきの掛け合いを音として楽しみたい人
合わない人
- TVシリーズ未視聴でいきなりこのSPから入ろうとしている人(前提知識ゼロでは面白みが半減する)
- ギャグ回より本筋の神様バトルや恋愛方面を期待している人
- 30分弱でまとまったドラマ性を求めている人(このSPは基本的に「騒いで終わる」)
次に見るなら
神様系コメディのドタバタが刺さったなら、はたらく魔王さま!がおすすめ。魔王が現代日本でアルバイトするというシュールな設定に、しっかりとしたキャラクターの関係性が乗っている。「設定だけで笑えるようで、実はキャラクターで笑わせる」構造がかんなぎに近い。
もう少し日常ほのぼの系に振りたいなら日常(2011年)。ギャグの密度とシュールさが段違いだが、「全員が自分のテンションで全力を出す」空気はかんなぎSPのあのドタバタ感に通じるものがある。何も考えずに見られる。
声優の掛け合いを純粋に楽しみたいなら這いよれ!ニャル子さん。超常的な設定と現代日常のズレを笑いに変える手法、そして巻き込まれ続ける男主人公という構図が似ていて、こちらも繰り返し見るほど細部が楽しくなるタイプの作品。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『かんなぎ』SPは現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴できます。いずれも月額サブスクリプションで利用できるサービスですので、すでに加入中の方はすぐに楽しめます。TVシリーズとあわせて、この未放映エピソードもぜひチェックしてみてください。

