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ケモノヅメ
| 放送年 | 2006年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | MADHOUSE |
食人怪物ショクジンキが存在し、エリート狩人集団キフウケンがこれを討つ。剣の達人で組織指導者の子息・百田敏彦は、美少女由香に一目惚れする。しかし二人の関係は一見より複雑で、由香は—
作品概要・あらすじ
あらすじ
人を喰らう怪物「喰人鬼(ショクジンキ)」が密かに存在する世界。これを狩るエリート集団「鬼風拳」の指導者の息子であり、剣の達人でもある百田敏彦は、ある日出会った美少女・由香に一目で心を奪われる。しかし由香こそ、敏彦が討つべき喰人鬼そのものだった。狩る者と狩られる者——本来交わるはずのない二人は、禁断の恋に堕ちていく。組織のしがらみ、種族の壁、抑えきれない衝動。激しくも切ない愛と暴力が渦巻く、湯浅政明監督による異色のラブストーリーが幕を開ける。
みどころ・魅力
① 湯浅政明×マッドハウスが描く唯一無二の作画
後に世界的評価を受ける湯浅政明監督の初TVシリーズ。デフォルメと写実が自在に行き交う流動的な作画、感情の爆発に合わせて崩れ歪む画面は唯一無二。一般的なアニメの文法を逸脱した映像表現そのものが、最大の見どころです。
② 「狩る者」と「怪物」の禁断のラブストーリー
本作の核は、人を喰う怪物と、それを狩る男の激しい恋。理性では止められない衝動と、それでも惹かれ合う二人の関係が、暴力と官能を伴って濃密に描かれます。きれいごとではない、生々しく切ない大人の愛の物語です。
③ アクション・ホラー・コメディが同居するジャンルの奔放さ
凄惨な戦闘や喰人描写のホラー要素と、脱力系のギャグやラブコメ展開が同じ画面の中で衝突する大胆さ。シリアスと笑いの落差が激しく、視聴者の予想を裏切り続ける構成が、クセになる中毒性を生んでいます。
キャスト・声優一覧



















スタッフ
| 監督 | 湯浅政明 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 湯浅政明 |
| キャラクターデザイン | 伊東伸高 |
| 音楽 | 若草恵 |
| 美術監督 | 河野羚 |
| 音響監督 | 中嶋聡彦 |
| OP | 勝手にしやがれ「Auvers Blue」 |
| ED | サンタラ「Suki」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
湯浅政明、と聞くと条件反射で身構える。すごいのは知っている。知っているからこそ「これはちゃんと体力のあるときに見るやつ」と勝手に仕分けして、結局あとまわしにする。ケモノヅメも長いこと、その「いつか見る」の棚で埃をかぶっていた。重い腰を上げて再生したのは、たまたま夜中に目が冴えて、整った作画のものを見る気になれなかった日だった。線が暴れている。顔も体も一秒ごとに歪む。最初の数分は「うわ、合わないかも」と思った。なのに気づいたら最終話まで来ていて、二度目を見たときには、あの暴れる線でしか描けない感情があると素直に思えた。落ち着いて見ようと構えなくて正解だった作品。喰うことと惚れることが、同じ顔をしている
食人怪物・喰人鬼を狩るエリート集団、その跡取り息子が、よりによって美少女の喰人鬼に一目惚れする。あらすじだけ並べると禁断の恋ものの定型に見えるし、実際そう紹介されることも多い。でもこの作品は単なるロミオとジュリエットの怪物版ではなくて、もっと身も蓋もないところを掘っている。つまり、誰かを欲しがる気持ちと、誰かを喰らいたい衝動は、根っこで同じものなんじゃないか、という話だ。 由香が獣に変わる瞬間と、二人が惹かれ合う瞬間が、同じ筆致で描かれているのが効いている。愛おしさが一拍で食欲に裏返る。狩る側の俊彦も、結局は自分の中の獣を持て余している男で、剣の腕や血筋といった「人間側の正しさ」が、欲望の前ではあっけなく溶ける。組織の論理、家の論理、まっとうな社会の側にいるはずの人間たちのほうが、よっぽど醜く崩れていくのも皮肉が効いている。 湯浅政明の歪む作画は、ここで初めて意味を持つ。整った絵だと、人間と怪物は線できれいに分けられてしまう。でもこの作風だと、どこからが恋でどこからが捕食か、どこからが人でどこからが獣か、境目がにじんで分からなくなる。きれいに割り切れないものを、きれいに描かないことで成立させている。だから途中から、由香が怖いのか愛おしいのか、自分でも判定できなくなる。その判定不能こそがテーマそのものなんだと、二度目でようやく腑に落ちた。特に刺さったシーン
俊彦を演じる木内秀信の声がとにかく良い。かっこつけた台詞も、情けない呻きも、欲に呑まれて理性が飛ぶ瞬間も、全部地続きで出してくる。決め台詞を決め台詞として吐かない、あの少し外した湿り気が、この男の体温をつくっている。序盤、由香に惹かれていく場面で声が一段やわらかくなるのに、次の瞬間には別の獣性が顔を出す——その振れ幅を一人の喉でやっているのが見事だった。 兄の一馬を演じる吉野裕行も対照的でいい。優等生然とした表面の下にうっすら滲む歪みを、声の張りだけで匂わせてくる。組織側の重しとして大場丈治に郷里大輔の低音が乗ると、画面がぐっと締まる。あの声が出てくるだけで「まっとうな大人の世界」が圧として立ち上がるのだから、配役の勝ちだ。終盤、感情がピークに達した場面で、作画が完全に理性を手放して暴れ出すところがある。普通なら破綻に見えるその崩れを、声の芝居が地面に縫い止めていて、思わず巻き戻した。読んで見たくなったら——『ケモノヅメ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 整いすぎた作画に少し飽きていて、線が生きて動くアニメに飢えている人
- 恋愛と暴力、聖と俗が同じ画面で混ざる作品に惹かれる人
- 湯浅政明をいつか見ようと思って棚上げにしてきた人(ここから入っていい)
- きれいな結論より、割り切れないまま終わる物語のほうを信じられる人
合わない人
- キャラの顔が一定に保たれていないと集中できない人
- グロテスクな描写や生々しい性愛の気配が苦手な人
- 恋愛ものに安心できる着地を求めている人
次に見るなら
湯浅政明のこの「欲望と暴力が地続き」の感触が好きなら、まずDEVILMAN crybaby。愛と食欲と破滅が同じ熱量で描かれていて、ケモノヅメの体温そのままに振り切った先がここにある。 作画が理性を手放す瞬間の快感にやられたなら、湯浅政明の劇場作マインド・ゲームを。物語の整合性より、絵が暴れて感情を運ぶ気持ちよさを全身で浴びられる。 もう少し落ち着いた湯浅作品も見たくなったらピンポン THE ANIMATION。題材はスポーツでまるで違うのに、人間の内側を線の歪みで描く手つきは同じで、この監督の射程の広さに唸らされる。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『ケモノヅメ』は、dアニメストアとDMM TVで配信されており、いずれのサービスでも視聴できます。アニメ作品を豊富に揃えた2つの配信サービスに対応しているため、どちらかに登録していれば手軽に楽しめます。湯浅政明監督の原点とも言える本作を、ぜひ快適な環境でチェックしてみてください。
よくある質問
まとめ
『ケモノヅメ』は、dアニメストアとDMM TVで配信されており、いずれのサービスでも視聴できます。アニメ作品を豊富に揃えた2つの配信サービスに対応しているため、どちらかに登録していれば手軽に楽しめます。湯浅政明監督の原点とも言える本作を、ぜひ快適な環境でチェックしてみてください。
