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機動戦士ガンダム サンダーボルト December Sky
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Sunrise |
U.C.0079年の一年戦争中、地球連邦とジオン公国は旧コロニーサイド4「ムア」の浅瀬地帯「サンダーボルト地区」で激戦を繰り広げる。ジオンのスナイパー陣地への潜入に成功した地球連邦のエースパイロットで、ジャズ愛好家のイオ・フレミングは、最新のガンダムプロトタイプの操縦を任される。
作品概要・あらすじ
あらすじ
宇宙世紀0079年、一年戦争の末期。かつてコロニー・サイド4「ムア」が破壊されてできたデブリ帯「サンダーボルト地区」では、地球連邦軍とジオン公国軍が泥沼の消耗戦を繰り広げていた。ジオンのスナイパー部隊に手を焼く連邦軍は、ジャズ好きの一匹狼パイロット、イオ・フレミング少尉に最新型ガンダムを与え、敵陣への強行突入を命じる。みどころ・魅力
① デブリが飛び交う極限空間での近接戦闘
廃墟と化したコロニーのデブリが密集する「サンダーボルト地区」を舞台に、視界ゼロの混戦が展開される。四肢を換装しながら戦うジオンの義肢兵士部隊「リビングデッド師団」とガンダムの激突は、これまでのガンダム作品にない生々しさと緊迫感を持つ。② ジャズが彩る戦場という唯一無二の世界観
主人公イオはジャズを爆音で流しながら戦場に臨む。フリージャズの即興性と混沌とした戦闘シーンが重なり合い、「音楽と戦争」という異質なマリアージュが本作最大の個性となっている。劇中音楽も本格的なジャズ演奏が使用されており、映像と音が一体化した体験を生み出す。③ 敵味方それぞれに描かれる人間ドラマ
連邦のイオとジオンのスナイパー・ダリル・ローレンツ、双方の視点から戦争の不条理と人間的葛藤が描かれる。正義と悪の二項対立ではなく、それぞれに「守るべきもの」を抱えた人間同士の衝突として描く構成が、深い余韻を残す。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| 監督 | 松尾衡 |
|---|---|
| 原作 | 太田垣康男 |
| キャラクターデザイン | 高谷浩利 |
| 音楽 | 菊地成孔 |
| 美術監督 | 中村豪希 |
| 音響監督 | 木村絵理子 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「ガンダムはちゃんと知らない」という状態で手を出した。宇宙世紀とかニュータイプとか、辛うじてわかる程度。でもサンダーボルトは見た。理由は単純で、ジャズが流れながらモビルスーツが戦うという情報だけで「それは見るやつ」と直感したから。
実際に再生してみると、冒頭からビッグバンドジャズが鳴り響く中でガンダムが廃コロニーを縫って戦う映像が来て、「ああ、これはシリーズ未履修でも関係ないやつだ」と確信した。戦争の話だとわかる。でも雰囲気が違う。なんというか、酔っている人間が暴力を振るっているような、狂気と美しさが同居した絵面で、それが最後まで続く。
ジャズを聴きながら人を殺す——「感覚を塞ぐ」ことで戦場に立ち続けるふたりの話
この作品を何度か見て気づいたのは、イオ・フレミングが戦闘中にジャズを流しているのは「趣味」じゃないということだ。少なくとも単なる趣味では説明がつかない。戦場の音——爆発、悲鳴、金属のきしみ——を意図的に別の音で上書きしながら戦っている。コックピットの中でチャーリー・パーカーを爆音で流すのは、現実の音を遮断するための行為だと読める。
一方のダリル・ローレンツは身体を失っていく。四肢を切断し、義肢に換装し、それでも狙撃を続ける。木村良平が演じるダリルは感情の抑揚が少なく、どこか機械的に淡々としているが、それが義肢への換装と呼応していて、見るたびに重さが増す演技だと思う。身体という「感覚を持つ器」が削られていく人間と、その感覚を音楽でシャットアウトしながら戦い続ける人間。構造がほぼ左右対称なのがこの作品の核心だ。
戦争は人間の身体と感覚を削って、最終的に「戦闘機能だけ残った何か」にしていく。その過程をジャズという意外な装置と義肢という直接的な装置を使って並行して見せているのが、サンダーボルトが他のガンダムシリーズと空気感が違う理由だと思う。中村悠一が演じるイオはうるさいし傲慢で、感情移入しにくいキャラクターとして設計されているはずなのに、終盤になればなるほど「このジャズをずっと流し続けなければ戦えない人間だったのか」という逆算が効いてきて、妙な切なさが残る。
ガンダムシリーズの文脈で言えば「リアルロボット路線の戦争描写」に分類されるんだろうけど、それよりも「感覚を失いながら戦う人間の話」という視点で見ると、劇場版1本の尺に詰め込まれた密度がよくわかる。
特に刺さったシーン
イオが戦闘中にジャズをかけながらガンダムを動かしているシーンは何度見ても慣れない。演出的な「格好よさ」として消費できる見せ方じゃなくて、どこか居心地が悪い。音楽と暴力のテンポが妙にシンクロしていて、見ている側まで「これは普通じゃない」という感覚に引き込まれる。中村悠一の声が持つ余裕と投げやりさが混ざった温度感が、イオという人間の歪さをそのまま体現していて、台詞がなくても成立している場面が多い。
大原さやかが演じるカーラは、戦場の外から二人を見る視点として機能していて、彼女が出てくる場面だけ空気が変わる。修羅場の中の「生活」みたいなものが滲んでいて、それが戦闘シーンのドライな暴力と対比されているのが効いている。
廃コロニーの残骸が漂う「サンダーボルト地区」のビジュアルは、見るたびに「これはひどい場所だ」という感覚が強くなる。電磁場で通信が乱れ、瓦礫が浮かぶ暗い宇宙で狙撃と接近戦が繰り返される。その閉塞感と音楽の開放感がちぐはぐで、それがずっと気持ち悪い。褒めています。
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この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ガンダムシリーズ未履修でも「戦争アニメの雰囲気」が好きな人
- ジャズや音楽と映像の組み合わせに敏感な人
- 敵味方双方の視点を交互に追う構成が好きな人
- 義肢・身体改造・戦場での人間性の消耗といったテーマに引き寄せられる人
- 劇場版1本で完結している(ある程度)作品を求めている人
合わない人
- 宇宙世紀ガンダムの設定や用語が前提にないと乗れない人
- 戦闘シーン中の音楽演出が「ノリとして受け入れられない」と感じる人
- 感情移入できる主人公を軸に見たい人(イオは好き嫌いが分かれるキャラクター)
- 後続シリーズとの繋がりを期待している人(これはこれで完結している)
次に見るなら
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズは、戦場で消耗していく若者たちを容赦なく描くガンダムシリーズで、サンダーボルトの「戦争が人間を削っていく」という感触に近い。こちらは宇宙世紀ではなく独立した世界観なので、シリーズ未履修でも入りやすい。
86 -エイティシックス-は、「戦闘機能として消費される人間」というテーマをより正面から描いたSF作品。ダリルのような「失われていく身体」とは少し違うアプローチだが、戦場の外から構造を見せる視点の取り方がサンダーボルトと重なる部分がある。
装甲騎兵ボトムズは古い作品だが、泥臭いリアルロボット路線の源流にある。「戦場で生き残り続けることが呪いになる主人公」という構造に、サンダーボルトの雰囲気が好きなら違和感なく入れるはず。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『機動戦士ガンダム サンダーボルト December Sky』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflixで配信中です。サブスクに加入していれば追加料金なしで視聴できるサービスも多く、手軽に楽しめます。ジャズと戦争が交差するこの唯一無二の劇場作品を、ぜひお気に入りのサービスでご覧ください。


