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きみと、波にのれたら
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Science SARU |
大学入学を機に沿岸の町に引っ越したひなこ。サーフィンが得意だが将来に不安を抱いていた。町で火災が発生し、消防士の水戸と出会う。一緒にサーフィンをして時間を重ねる中で、他者を助けることに全身で取り組む水戸に惹かれていく。ひなこも特別な想いを抱いており、二人の関係は深まっていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
大学進学を機に、海辺の町へ引っ越してきた向水ひな子。サーフィンが大好きな一方で、将来への漠然とした不安を抱えていました。ある夜、町で起きた火事をきっかけに、人助けへ全身で向き合う消防士の青年と出会います。一緒に波へ乗り、季節を重ねるうちに、二人は自然と惹かれ合っていきます。湯浅政明監督が瑞々しい色彩と音楽で描く、ひと夏の恋と、その先を見つめる青春ファンタジーです。みどころ・魅力
① 水を主役にした圧巻のアニメーション
波しぶき、炎、そして大切な人の面影――。本作は「水」の表現そのものが物語の核になっています。湯浅政明監督ならではの伸びやかでダイナミックな作画が、ひな子の心の揺れと重なり、画面いっぱいに躍動します。② 恋の記憶を彩る主題歌
GENERATIONS from EXILE TRIBEが歌う「Brand New Story」が、二人の思い出と分かちがたく結びついています。劇中で繰り返し流れるこの一曲が、楽しかった日々と切なさを同時に呼び起こす仕掛けとして効いています。③ 喪失を越えて前に進む成長物語
甘く爽やかな恋物語でありながら、その先には「大切なものを失っても歩き出す」という普遍的なテーマが待っています。誰かに守られる側だったひな子が、自分の足で立ち上がるまでを丁寧に描いた一作です。キャスト・声優一覧








スタッフ
| 監督 | 湯浅政明 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 小島崇史 |
| 音楽 | 大島ミチル |
| 美術監督 | 赤井文尚 |
| 音響監督 | 笠松広司 |
| ED | ジェネレーションズ・フロム・エグザイル・トライブ「Brand New Story」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
湯浅政明がラブコメを撮る、と聞いたとき、正直ピンとこなかった。あのうねる線、重力を無視した色彩——それでまっすぐな恋愛をやるのか、と身構えた。サーフィンと消防士。チラシのあらすじだけ見れば、夏の青春映画にしか見えない。だから期待というより、警戒に近い気持ちで見始めた。
ところが十数分で、その警戒は別の感情に置き換わる。水の描き方がおかしいのだ。比喩じゃなく、波が生き物みたいに動く。最初は「きれいな映画だな」くらいの距離で眺めていたのが、中盤のある一点から、こっちの呼吸が勝手に画面へ同期していく。終わってみれば、青春映画の顔をした、まったく別のものだった。
サーフィンを通して描かれる、「助けられる側」が自分の波にのるまでの話
この映画を「恋人を亡くした女の子が前を向く話」とだけ要約すると、たぶん大事なところがこぼれ落ちる。
ひな子は、最初ずっと「助けられる側」にいる。火事から救い出され、将来の不安からも、誰かが手を引いてくれるのを待っている。水戸はその逆で、迷わず他人のために身体を動かせる人だ。だから惹かれる。眩しいから。ここまではよくある構図に見える。
反転するのは、水戸がいなくなってからだ。彼女は水のなかに彼を見いだし、容器に入れて持ち歩く。文字どおり、いなくなった人に寄りかかって生きはじめる。ここがこの映画の容赦ないところで、喪失を「美しい思い出」で薄めない。依存は依存だと、きちんと突きつけてくる。
タイトルの「波にのる」が効いてくるのは、この先だ。波はコントロールできない。止められないし、選べない。できるのは、その上にどう立つかだけ——それは人生そのものだし、喪失そのものでもある。水戸が最後に遺したのは、彼自身ではなく「自分の波にのる技術」だった。ひな子が誰かを助ける側に回る瞬間、彼女は水戸を失うと同時に、水戸を自分の内側に取り込む。隣にいてもらうのをやめて、自分が水戸みたいに動ける人間になる。
喪失を、感傷ではなく成長として描き切る。湯浅政明のあの水の表現が、ただ画的に気持ちいいだけじゃなく、テーマそのものだったと気づくとき、この映画はもう一段深いところで像を結ぶ。
特に刺さったシーン
序盤、水戸がはじめて水のなかから現れるくだり。ここで作品が完全にギアを変える。それまで現実寄りだった画面に、ありえないものが、当たり前の顔で混ざってくる。映画館の大きなスクリーンで水の質感に包まれると、こっちまで息を止めてしまう瞬間があった。
声でいうと、伊藤健太郎が演じる川村山葵がいい。物語の中心はひな子と水戸のファンタジーなのに、川村の声だけが妙に生活の手触りを持っている。あの低くてぶっきらぼうな芝居が一本通っているおかげで、荒唐無稽になりかけた話が地面につなぎとめられる。脇のひとりがここまで効くとは思っていなかった。
そして終盤、ひな子が自分の意志で波にのる展開。ここで胸に来るのは恋愛の決着だからじゃなくて、彼女がやっと「待つ人」をやめたからだ。気づいたら前のめりになっていた。
読んで見たくなったら——『きみと、波にのれたら』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 湯浅政明の水・色・運動の表現を浴びたい人
- 喪失や、前に進むことについての話に弱い人
- まっすぐなラブストーリーに、もう一段の仕掛けがほしい人
- 大切な誰かに寄りかかっていた覚えがある人
合わない人
- 地に足のついた恋愛ドラマを期待する人(ファンタジー要素が大きい)
- 展開のご都合よさが気になって入り込めないタイプの人
- 湯浅作品のうねる作画が生理的に合わない人
- 主題歌が繰り返し流れる演出をくどく感じる人
次に見るなら
夜は短し歩けよ乙女——同じ湯浅政明監督。色と運動と、現実がふっと歪む感覚が好きなら間違いなく刺さる。こちらはもっと多幸感寄りで、見終わったあとに足取りが軽くなるタイプ。
すずめの戸締まり——喪失を抱えたまま前に進む話で、水や災害のモチーフも重なる。「いなくなった人と、どう生きていくか」というテーマに弱い人はこちらも。
サイダーのように言葉が湧き上がる——まっすぐな青春と夏の質感、後味の良さが近い。気負わず見られて、終わったあと少しだけ素直になれる一本。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『きみと、波にのれたら』は、ABEMA、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで視聴できます。複数の主要サービスで配信されているため、すでに利用中のサービスがあればそのまま楽しめます。お使いの環境に合わせて選べるのがうれしいポイントです。
