恋と選挙とチョコレート

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2012恋と選挙とチョコレート

恋と選挙とチョコレート

★ 3.3 / 5.0ドラマラブコメ
放送年2012年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作ビジュアルノベル
制作AIC Build

日本では課外活動は教育の基本的な一部です。しかし全ての学生が優秀とは限りません。尾島ユキのような生徒にとって、食研究会のようなサークルは怠ける場所です。しかし新しい生徒会長候補がサークル廃止を宣言したら、怠け者はどうすればよいのか。ユキはサークルを守るため立ち上がることになります。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

私立聖泉学院には数多くの部活・同好会が存在し、食品研究会もその一つ。会長の大野陽子をはじめ、部員たちは毎日和気あいあいと過ごしていた。しかし生徒会長選挙に立候補した結木颯太は、財政改革の一環として「活動実績のない同好会の廃止」を公約に掲げる。廃部の危機に直面した食研のメンバーは、颯太の選挙戦に対抗すべく、仲間の尾島ユキを対立候補として擁立することを決意する。ひょんなことから生徒会長選挙に巻き込まれたユキは、選挙活動を通じて学院の深い闇や仲間との絆、そして淡い恋心に気づいていく。

みどころ・魅力

① 学園選挙という異色の舞台設定

高校の生徒会長選挙をメインテーマに据えた珍しいラブコメ作品。候補者の演説・陣営工作・票読みといった選挙戦のリアルな駆け引きが丁寧に描かれており、恋愛要素だけでなく政治ドラマとしても見応えがある。ライトな入り口から始まりながら、徐々にシリアスな展開へと変化するテンポ感も魅力。

② 個性豊かなキャラクターたちの関係性

食研メンバーはそれぞれ異なるバックグラウンドと事情を抱えており、選挙戦を通じて互いの素顔が明らかになっていく。主人公ユキと周囲の人物たちとの関係が丁寧に掘り下げられているため、複数のキャラクターに感情移入しやすい群像劇的な楽しみ方ができる。

③ 恋愛・シリアス・コメディのバランス

日常のゆるいコメディシーンと、学院の裏に潜む重いシリアス展開が交互に訪れる構成が特徴的。笑えるシーンあり、胸が締め付けられるシーンありと感情の振れ幅が大きく、最終話に向けて加速する物語の収束は必見。ラブコメとして始まりながら、しっかりとした青春ドラマとして完結する。

キャスト・声優一覧

大島裕樹
大島裕樹
メイン
中村悠一
東雲皐月
東雲皐月
メイン
浅川悠
森下未散
森下未散
メイン
今井麻美
青海衣更
青海衣更
メイン
門脇舞以
木場美冬
木場美冬
メイン
水橋かおり
住吉千里
住吉千里
メイン
中村繪里子
夢島朧
夢島朧
サブ
緒方恵美
枝川希美
枝川希美
サブ
儀武ゆう子
猿江愛
猿江愛
サブ
いのくちゆか
門前仲綺衣
門前仲綺衣
サブ
藤村歩
東雲 葉月
東雲 葉月
サブ
石松千恵美
汐浜 陽高
汐浜 陽高
サブ
真田アサミ

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スタッフ

監督喜多幡徹
シリーズ構成高山カツヒコ
原案キャラデザ春夏冬ゆう
キャラクターデザイン合田浩章
音楽エレメンツ ガーデン
美術監督高橋麻穂
音響監督本山哲
OPアナベル 「シグナルグラフ」
EDセイ「風のなかのプリムローズ」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルを見た瞬間の反応が「どういう組み合わせだよ」だったのは、たぶんみんな同じだと思う。恋愛と選挙とお菓子。共通点ゼロに見えるこの三つが一個のタイトルに収まっているという時点で、何かが起きているとは思った。実際に見始めたら、食材研究会という名の部活でだらだら過ごすだけの主人公が、廃部の危機に立ち向かうために生徒会長選挙に出るという話で、「ああ、そういうことか」となった。でもそれだけじゃなかった。

2回目を見て気づいたのは、序盤の「だらだら感」がかなり意図的に作られていること。中村悠一さんが演じる大島裕樹のテンションが、最初から少し低い。当初は「主人公としてどうなの」と思えたけど、後から振り返ると、あのペースが作品全体の地としてちゃんと機能していた。選挙という非日常が日常にどれだけ食い込んでくるかを見せるための、静かな助走だったと今は理解している。2012年の作品なのに、繰り返し見るたびに解像度が上がっていく類の作品だった。

「何もしない場所」を守ることの、意外な重さ

食材研究会は、はっきり言って何もしていない。食べて喋って終わり。廃部候補筆頭だとしたら、それはそうだろうと思う。でも、この作品が描こうとしているのは、「何もしない場所の価値」という話なんじゃないかと、繰り返し見てやっと気づいた。

生徒会長選挙という舞台装置は、学校という閉じた世界にある権力構造をそのまま小さく再現している。政策、派閥、対立候補の切り崩し。やることは大人の選挙と変わらない。その中で大島裕樹はずっと「サークルを守りたいだけ」という動機で動いている。権力が欲しいわけでも、改革がしたいわけでもない。ただ、あの部室で仲間とだらだら過ごす時間を続けたい。それだけ。

ところが、その「だけ」が意外と守り難い。選挙に出た途端、いろいろな人間関係と利害が絡まってくる。応援してくれる人間には期待があり、対立する人間には事情がある。「食研を存続させる」という小さな目的が、気づけばもっと大きなものを背負っていく。このプロセスが、妙にリアルだった。

木場美冬(水橋かおりさん)の存在がここで効いてくる。彼女は「守られるべき日常」の象徴でありながら、同時に秘密と傷を抱えている。序盤の穏やかなシーンと、後半で明かされる背景のギャップが、作品の「日常を守ることの重さ」を体に刻んでくる。最初に見たときは展開の意外さに驚くだけだったけど、2回目以降は序盤の彼女の一挙一動がぜんぶ違って見える。あの笑顔が別の意味を帯びてくる。

タイトルの「チョコレート」は、単なる部活の小道具ではない。作中でそれが何を意味するかを知ったとき、三つの要素がやっと一本の線でつながる。そのつながりに気づいたとき、この作品は単純な学園ラブコメじゃないと改めて思った。「何かを守るために戦う話」のはずが、いつの間にか「なぜそれを守りたいのか」を問う話になっている。その転換が、この作品の芯だと思う。

特に刺さったシーン

終盤の大島裕樹が演説をするくだりは、何回見てもきつい。中村悠一さんの演技が、あのシーンで変わるから。序盤の落ち着いた、どこか他人事みたいなトーンが徐々に変化して、信念のようなものが声に出てくる瞬間がある。台詞の内容より声のトーンから先に「この人、本気になった」とわかる。それが中村さんのうまさで、言葉を追わなくても感情の変化が耳から入ってくる。

もう一つは、夢島朧(緒方恵美さん)が絡むシーン全般。緒方さんが演じると、どんなキャラクターにも「腹の中が見えない感じ」が宿る。夢島は表向き関係者に見えるポジションにいるけれど、何を考えているかがずっとわからない。その不透明感が政治ドラマ部分に程よい緊張感を与えていて、「次の話を見ないと落ち着かない」という状態に毎回された。

東雲皐月(浅川悠さん)との関係性も、最初は「ヒロインの一人」としか見ていなかったけど、繰り返し見ると彼女がずっと主人公の近くにいることに気づく。声のトーンが一貫して少しだけ温かい。それを2回目で気づいて、「最初からそうだったのか」と思うやつだった。序盤の何でもないやり取りを見返すと、見え方がまるで変わる。

読んで見たくなったら——『恋と選挙とチョコレート』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • ギャルゲー・ビジュアルノベル原作アニメに慣れている。複数ヒロインの並行ルート的な空気感を前提として受け入れられる人向け
  • 学園ものの「日常の終わり」が刺さるタイプ。部室に漂う「いつかなくなる感じ」を愛せる人
  • 中村悠一さんの演技を幅広く追っている人。いつもの役どころとは少し違う、内側に熱を持つキャラクターが見られる
  • 政治・権力構造のドラマが学校という枠で描かれると面白いと思える人。小さな選挙に大人の論理が入り込む構造が好きな人

合わない人

  • ハーレム展開に拒否反応がある。複数ヒロインが主人公の周りにいる構造で、それを不快と感じるなら序盤でしんどい
  • テンポの速い作品が好き。序盤は意図的にゆっくり進むため、5話ぐらいまで辛抱がいる
  • スッキリした着地を求めている。すべての視聴者を満足させる結末ではない
  • 2012年当時の絵柄が受け入れられないと厳しい。作画は当時の水準で悪くはないが、現代アニメとの落差はある

次に見るなら

Clannad(2007年)が好きなら、恋と選挙とチョコレートも合う可能性が高い。部活を守る話、日常がやがて失われていく感覚、キャラクター一人ひとりに抱えているものがある構造。学校という舞台でじわじわ重くなっていく感触が似ている。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(2013年)は、学校内の人間関係と政治性という意味で似た匂いがある。外側にいた人間が内側の構造に巻き込まれていく流れ、「純粋な動機」が複雑な力学にさらされるという点で共鳴する。

Angel Beats!(2010年)は、「システムへの抵抗」と「失われていく仲間との時間」というテーマが近い。学校というフィールドで戦いながら、それでも日常の時間を大切にしようとするキャラクターたちの姿が、恋と選挙のあの部室の空気と重なる部分がある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『恋と選挙とチョコレート』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額サブスクで視聴可能なため、すぐに全話チェックできます。学園ラブコメ×選挙という独自の組み合わせが気になる方は、ぜひこの機会にどうぞ。

よくある質問

Q. 『恋と選挙とチョコレート』は全何話ですか?
A. 全13話構成です。2012年7月〜10月に放送されました。1クールでまとまっているため、週末にまとめて一気見するのにちょうどよいボリュームです。
Q. ラブコメとして楽しめますか?シリアスが強いですか?
A. 序盤はコメディ寄りですが、中盤以降はシリアスな展開が増えてきます。恋愛・友情・政治ドラマが絡み合うバランス型の作品なので、純粋なラブコメを期待しすぎるとやや驚くかもしれません。
Q. 原作はゲームですか?アニメから見ても大丈夫ですか?
A. 原作はPCゲーム(美少女ゲーム)ですが、アニメは独自のルートで構成されているため、原作未プレイでも問題なく楽しめます。アニメ単体で物語がきちんと完結しています。
Q. どのサービスで視聴できますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴可能です。各サービスとも無料トライアル期間中に視聴できる場合があるので、まずはトライアルを活用するのがおすすめです。

まとめ

『恋と選挙とチョコレート』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額サブスクで視聴可能なため、すぐに全話チェックできます。学園ラブコメ×選挙という独自の組み合わせが気になる方は、ぜひこの機会にどうぞ。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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