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巨蟲列島
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Passione |
学園旅行中の飛行機墜落により、折部むつみと同級生たちが孤島に取り残される。むつみはサバイバル知識を活かして他の生存者を助け、3日程度で救助されると考えた。しかし島には巨大な殺人昆虫が生息していることに気づかず、予想外の危機が次々と襲いかかる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
修学旅行中、飛行機事故によって南の孤島に不時着した女子高生・折部むつみと同級生たち。サバイバル知識を持つむつみは冷静に状況を分析し、数日のうちに救助されると見込んで生存者を率いていく。ところがその島には、人間を軽々と捕食できる巨大な昆虫が生息していた。次々と迫り来る脅威に翻弄されながら、少女たちは極限状態のサバイバルを強いられていく。
みどころ・魅力
① 容赦ない緊張感が続くサバイバルホラー
巨大昆虫という現実離れした設定でありながら、孤島という密閉空間と脱出の見えない閉塞感がリアルな恐怖を生み出す。次の犠牲者が誰かわからない緊張感が最後まで途切れず、ホラー作品としての完成度は高い。グロテスクな描写も容赦なく、刺激を求める視聴者には見ごたえのある1作だ。
② サバイバル知識を駆使するヒロインの存在感
主人公・折部むつみは豊富なサバイバル知識を持ち、パニックに陥る周囲を冷静に導く異色のヒロイン。昆虫の習性や生態を活用した対処法など、細かな描写が作品にリアリティをもたらしている。知識と判断力で逆境に立ち向かうむつみのキャラクターが、物語の軸として機能している。
③ アクション・ホラー・サービス要素が混在する独自の世界観
原作漫画の持ち味を活かした過激な演出と、ホラー・アクション・お色気が入り混じる独特のテイストが特徴。万人向けではないが、アングラ感のある刺激的な作品を求める視聴者にはストライクゾーンにはまる可能性が高い。OVA形式ならではの制約のなさが、この世界観を成立させている。
キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 龍輪直征 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | レトゥアイス |
| キャラクターデザイン | 出雲誉明、野口孝行 |
| 音楽 | Johannes Nilsson、鈴木暁也 |
| 美術監督 | 宮本実生 |
| 音響監督 | 立石弥生 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルで分かる。「巨蟲列島」。蟲、列島。説明不要だ。グロとパニックとたぶん水着回、そういう作品だと事前に把握した上で再生ボタンを押した。OVAなので前後のTV版はなく、これ単体で完結している。原作は藤見泰高のマンガで、孤島サバイバルというジャンルに巨大昆虫という要素を突っ込んだ作品。2019年のOVAだから制作規模は小さめで、コアな層に向けたリリースだと思って見始めた。
最初は「まあグロ系サバイバルね」と距離を置いて見ていたのだが、2回目に通したとき気づいたのは、虫の描き方がかなり手間をかけているということ。リアリティの方向性がちゃんと決まっている。ただ大きくして怖がらせるだけじゃなく、生態の気持ち悪さに寄せている。俺は虫が本当に苦手なので、正直しんどかった。しんどかったが、それは作品の狙い通りなんだろうなとも思った。
人間の社会性は、虫の前では何も守ってくれない
孤島サバイバルという設定が描こうとしているのは、たいてい「人間の本性」だ。食料争い、権力争い、誰かを犠牲にする判断。巨蟲列島もその文脈に乗っているが、この作品が特殊なのは「昆虫」というチョイスにある。熊でも鮫でも毒蛇でもなく、昆虫。
昆虫は意思を持たない。憎しみも、恐怖も、交渉の余地もない。ただ生態として人間を餌にするか脅威と認識するかだけで動く。そこに抗えるのは知性だけで、しかも集団の中でその知性を持つのはほんの一握りだ。主人公の織部睦美(市道真央)がサバイバル知識を持っているという設定はそこに機能していて、知識がある人間とない人間が同じ危機に直面したときに何が起きるかを描いている。
「3日で救助されると思っていた」というのが序盤の前提にあるが、これが重要で、人間は「そう長くは続かない」と思っているときだけかろうじて協調できる。終わりが見えなくなったとき、社会的なルールや礼儀は機能を止める。昆虫はその終わりのなさを体現している存在だ。外見も習性も理解の外にある生き物が、圧倒的な数と速度で迫ってくる状況は、人間の「わかり合える」という前提そのものを否定する。
ジャンルにセクシー要素が含まれているのも、単なるサービスシーンとして消費するより、「剥き出しになること」のメタファーとして読むとこの作品がもう少し立体的に見える。物理的な衣服の話だけじゃなく、社会的な鎧を失っていくプロセスとして。まあそう読まなくてもいい作品だが、そう読むと少し面白い。
特に刺さったシーン
序盤、虫の存在に気づく直前の空白の時間がある。墜落して、混乱して、でもまだ「なんとかなる」と思っている段階。あそこの静けさが後の展開の恐怖を倍増させていて、構成として上手かった。
井上麻里奈が演じる榎稲穂のセリフ回しが印象に残っている。井上麻里奈は感情の揺れ幅が大きい役が多いイメージだが、この作品では抑えた芝居から崩れていく過程が見どころで、「正気でいようとしている人間」の声をやらせると本当に上手いと思った。江口拓也の甲斐和彦は、極限状態でキャラクターの地が出てくる終盤の演技のほうが序盤より好きで、2回目で見るとその伏線がちゃんとあることに気づく。
虫が大量に出てくるシーンは直視できないので正確なことは言えないが、音響の処理が嫌な方向に丁寧だった。音で怖がらせるのが上手い。グロ映像より音のほうがきつかった、個人的には。
読んで見たくなったら——『巨蟲列島』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 孤島サバイバルものが好きで、脅威が「理性で話せない存在」である設定を好む人
- グロ耐性がある上でホラー×パニックの組み合わせを楽しめる人
- 市道真央・井上麻里奈目当てで少し違う役柄を見たい人
- 原作マンガを読んでいてアニメ版も押さえておきたいコアファン
- OVA特有の「TV版よりギリギリのライン」を期待している人
合わない人
- 虫が苦手な人(これは本当に無理)
- グロ描写や生理的不快感がNGな人
- 深いドラマ性や感情移入を求める人には薄く感じるかもしれない
- ストーリーの解決や後日談まで描いてほしい人(OVAとして完結はしているが余白が多い)
次に見るなら
孤島に閉じ込められた人間たちの極限状態という構造が好きなら、ブラッドCは外せない。日常と惨劇の落差を武器にした作品で、グロ耐性がある人向けという点でも巨蟲列島と近い層に刺さる。CLAMP原案でありながら容赦のない描写で話題になった。
昆虫・生物ホラーという軸で選ぶならテラフォーマーズ。ゴキブリが進化した人類と戦うという設定で、スケールはこちらのほうが大きいがベースにある「虫への嫌悪感を増幅させる」方向性は同じだ。サバイバルと生物描写が好きな人には刺さる。
もう少しドラマ寄りで見たいならSchool Daysのような閉鎖的人間関係の崩壊を描いた作品も面白い。昆虫はいないが、社会的仮面が剥がれる構造は共通している。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『巨蟲列島』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴できます。いずれも月額サブスクリプションで利用可能なため、すでに加入済みのサービスがあればすぐに視聴を始められます。過激な描写を含む作品のため、視聴の際は注意が必要ですが、ホラーやサバイバル系が好きな方にはぜひ確認していただきたい1作です。
よくある質問
まとめ
『巨蟲列島』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴できます。いずれも月額サブスクリプションで利用可能なため、すでに加入済みのサービスがあればすぐに視聴を始められます。過激な描写を含む作品のため、視聴の際は注意が必要ですが、ホラーやサバイバル系が好きな方にはぜひ確認していただきたい1作です。
