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劇場版 巨蟲列島
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Passione |
学校の修学旅行中に飛行機が墜落し、織部睦美と彼女のクラスメートたちは一見無人島に取り残された。睦美は他の生存者を見つけ、野生知識を使って彼らを助ける。約3日で救助されると期待していたが、その島には巨大な殺人昆虫が生息していることに気づかなかった。
作品概要・あらすじ
あらすじ
修学旅行中に乗っていた飛行機が墜落し、織部睦美と彼女のクラスメートたちは無人島に漂着する。サバイバル知識を持つ睦美は仲間を鼓舞しながら、約3日間で救助されると信じて行動を開始する。しかし、その島にはカマキリ・ムカデ・蜂などの巨大昆虫が生息しており、一行は次々と命の危機にさらされていく。絶体絶命の環境の中で、少女たちはどこまで生き延びられるのか。
みどころ・魅力
① 巨大昆虫が生む濃密な恐怖とグロテスクな緊張感
原作漫画でも人気の巨大昆虫たちが映像化。カマキリや蜂など実在の虫を超大型化したビジュアルは強烈で、サバイバルホラーとしての恐怖描写は折り紙付き。「どこから現れるか分からない」という密林ならではの緊張感が最後まで続く。
② 無人島サバイバルとしての本格的な生存戦略
ただ逃げるだけでなく、火起こし・食料確保・仲間との連携といったサバイバル要素が物語の軸。主人公・睦美の野生知識が実際に役立つシーンが随所にあり、パニックものとしてだけでなく、知恵と行動力の物語としても楽しめる。
③ 劇場版ならではのスケールアップした演出
原作の世界観をそのままに、劇場版として映像・音響ともにスケールアップ。セクシー描写とホラー描写が同居する独特のジャンル混合は原作ファンも新規視聴者も楽しめる仕上がりで、80分前後にギュッと凝縮されたテンポの良さも魅力。
キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 龍輪直征 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | レトゥアイス |
| キャラクターデザイン | 野口孝行、出雲誉明 |
| 音楽 | 鈴木暁也、Johannes Nilsson |
| 美術監督 | 宮本実生 |
| 音響監督 | 立石弥生 |
| ED | 東城陽奏「Stellar」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「巨大な虫が出るやつ」と聞いて、即座に優先度を下げた。長年の習慣でそういうジャンルはB級ホラーの棚に自動分類される。見ようと思ったのは、配信が完全にゼロだと知ったからだ。今しか見られないという状況に対して、体が正直に反応してしまう。
スクリーンに入った瞬間から、予想とは違う空気があった。修学旅行の飛行機が墜落するまでの序盤の描写が、わりと落ち着いている。パニックに直行しないで、日常のちょっとした描写を挟んでくる。そこで「あ、これはただのパニック映画じゃないかもしれない」と思い始めた。市道真央が演じる織部睦美の声が、最初の静かな場面から妙に引っかかった。セリフの量じゃなく、間の取り方で状況を語れる人なんだと確認できた。
虫は怖くない——怖いのは、人間が「慣れている」ことだ
この映画が描いているのは、巨大生物による恐怖ではない。もう少し正確に言うと、巨大な虫はただの触媒で、本当に映されているのは「文明という薄皮が剥かれたときの人間」の話だと思う。
修学旅行生という設定がよくできている。高校生たちは秩序の中にいた人間たちだ。担任がいて、スケジュールがあって、スマホがある。それが一気に剥ぎ取られる。そこで何が残るかというと、知識と体力と、あとは判断力だ。野生の知識を持っている睦美が自然にリーダーになるのは、「社会的な地位や声の大きさ」ではなく「実際に役に立つこと」だけが通用する場所のルールを映している。
江口拓也が演じる甲斐和彦や、福圓美里の松岡歩美、八代拓の柘植寛といったキャストが演じる人物たちは、それぞれ「普通の高校生」として機能している。普通である、というのがポイントで、英雄ではなく、ただ生き延びようとする人間だ。その「普通さ」が虫の圧倒的なサイズと対比されたとき、人間の文明的な強さがいかに条件付きのものか、という問いが浮かんでくる。
巨大昆虫というモチーフは昔からある。人間より大きい虫は、単純に本能的な嫌悪感を刺激する。でもこの映画はそこで止まらない。昆虫は狡猾でも邪悪でもなく、ただ生存している。むしろ人間のほうが「慣れすぎていた」せいで、基本的な危機察知能力を失っていた、というのが終盤になるほど見えてくる。井上麻里奈が演じる榎稲穂のポジションも、そういう「適応できる人間とできない人間」の対比を引き立てるために機能していた。
サバイバルホラーというジャンルの外側にあるテーマを、ちゃんと映像として成立させている。それがこの映画の一番の仕事だったと思う。
特に刺さったシーン
序盤、生存者たちが島の全体像を把握しようとする場面で、虫の存在に初めて気づく流れがある。音がおかしい、草の動き方がおかしい、という積み重ねで「来る」とわかっているのに、実際に映ったときの大きさで体がひと拍遅れる。スクリーンのサイズと音響がそのまま武器になっていて、配信では確実に半減する類の恐怖だった。
もう一点は、睦美が他のクラスメートを引率しながら自分の恐怖を殺している場面の演技だ。市道真央の声が、表面は落ち着いているのに微妙に震えているニュアンスを一定のラインで保ち続けていた。「強いから怖くない」ではなく「怖いけど動いている」という状態を、セリフの外側で伝えてくる。ああいう演技は何度見ても技術だと思う。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「無人島サバイバル」系の設定が好きで、さらにそこに生物ホラーが乗ってほしい人
- 市道真央・江口拓也・福圓美里あたりの演技が好きで、アドレナリン系の作品で聞きたい人
- 映画館の音響・スクリーンで生物の大きさそのものを体感したい人
- テラフォーマーズや学園黙示録系が肌に合っていた人
合わない人
- 虫の描写が画面いっぱいに来ることへの耐性が低い人(これは本当に容赦がない)
- サバイバルパートより人間ドラマや心理描写に比重を置いてほしい人
- 配信で寝転がりながら見たい人(今は見られない)
- 「なぜ巨大化したのか」という科学的説明を求める人
次に見るなら
無人島サバイバル×仲間との協力という構造が好きなら、彼方のアストラがある。舞台は宇宙だが「知らない場所に閉じ込められた高校生たちが知恵と体力で生き延びる」という骨格は共通している。こちらはもう少し謎解きの比重が高く、終盤の畳み方が気持ちいい。
生物ホラーとしての方向性をそのまま続けたいなら、テラフォーマーズが近い。火星に繁殖したゴキブリという設定は荒唐無稽だが、昆虫を「倒すべき敵」として正面から描く点でジャンルが重なる。漫画原作で映像化作品も複数あるので、まず原作から入るのも手だ。
ホラー×キャスト重視で選ぶなら、学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEADも押さえておきたい。高校生が施設の中で生き延びるという設定と、容赦のない描写のトーンが似ている。こちらは未完のままだが、映像作品としての密度は高い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では『劇場版 巨蟲列島』の定額配信サービスでの配信は確認されていません。視聴を検討される場合は、レンタルや購入など個別の手段をご確認ください。配信状況は今後変わる可能性がありますので、各サービスの最新情報もあわせてチェックすることをおすすめします。
