Midnight Crazy Trail

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2018Midnight Crazy Trail

Midnight Crazy Trail

★ 2.2 / 5.0
放送年2018年
フォーマット劇場版
話数1話
原作オリジナル
制作Picona Creative Studio

シャウトとクランチは夜間にゴミを処理する働き者。16歳の魔女マキナは、正妻になるための修行のため人間界のロンドンに1年間やってくる。マキナはシャウトとクランチを探し、彼らに「魔女の書」を捨てるよう懇願する。実は、マキナは魔女をやめて普通の少女になりたいのであり、その本はそのための重要なアイテムなのだ。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

夜間にゴミを収集する働き者の二人組、シャウトとクランチ。そこへ16歳の魔女マキナがロンドンに現れる。正妻になるための修行として1年間人間界で過ごすことになった彼女だが、実は魔女をやめて普通の少女として生きることを望んでいた。マキナは二人に「魔女の書」を捨てるよう懇願する。深夜のロンドンを舞台に、少女の切なる願いと二人の収集人が交錯する、小さくも温かなファンタジー劇場作品。

みどころ・魅力

① 深夜のロンドンと魔法が交わる幻想的な世界観

ゴミ収集という地味な日常業務と魔法使いという非日常の組み合わせが独特の空気感を生み出している。夜のロンドンを舞台にしたビジュアルは幻想的で、短編ならではの凝縮された映像美も見どころのひとつ。

② 「普通の女の子」になりたいマキナの純粋な葛藤

魔女という特別な存在でありながら、ごく普通の生活を望むマキナの心情が丁寧に描かれる。特殊な力を持つことの孤独と、それを手放す勇気をめぐるドラマは、共感を呼ぶ普遍的なテーマを持っている。

③ 不思議な縁で結ばれる三者の関係

魔女と深夜のゴミ収集人という一見かみ合わないトリオが、「魔女の書」を軸にどのように関わり合うのかが物語の核心。短い尺の中に人と人(と魔女)の交流が凝縮されており、後味の良い余韻を残す。

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スタッフ

監督ワタナベシンイチ

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルだけ見て「深夜バイク系か」と思い込んでいた。Midnight Crazy Trail、どう読んでも夜の峠を飛ばすやつか、深夜のロードムービーっぽい雰囲気がある。そういう期待のまま再生したら、出てきたのは夜間ゴミ処理業者の二人組と、ロンドンに修行に来た16歳の魔女だった。 面食らったのは最初の数分で、すぐにこの作品の「乗り方」がわかってくる。タイトルが指しているのは物理的な道じゃない。マキナが自分で選ぼうとしている「道」のことだ。魔女をやめて普通の少女になりたい——そのためにロンドンの夜を奔走する少女の物語。見終わってからもう一度タイトルに戻ると、これ以上ない命名だと気づく。タイトルで完全に騙されたのに、騙されたことが悪い気がしない。そういう引きずり込み方をする作品だった。

「普通になりたい」という願いの、普通じゃない重さ

魔女の修行でロンドンに来たマキナが抱えているのは「魔女をやめたい」という一点だ。魔法使いになるための修行の最中に、魔法使いをやめようとしている。構造だけ見ると喜劇的だが、この作品がきちんとやっているのは、マキナの動機を茶化さないことだ。 「普通の女の子になりたい」という願いは、フィクションの中では安易に扱われやすい。特別な力を持つキャラクターが「普通に憧れる」のは、テンプレートのひとつになっている。でもこの作品は、マキナが魔女であることの具体的な重さをきちんと積み上げてから、その願いを出してくる。「魔女の書」を処分してほしいという頼みは、単なる小道具の廃棄依頼じゃない。自分の過去と血統と、そこに紐付いた未来ごと手放そうとする選択だ。 シャウトとクランチという夜間ゴミ処理業者の二人が、この物語でどういう機能を果たすかも面白い。「不要なものを処理する」という職業の比喩的な役割がうまく使われていて、マキナが「魔女の書」を不要と判断するまでの過程を、二人はそれと知らずに支えていく。脇役の職業設定がテーマに奉仕している設計で、こういう細部への目配りがある作品は素直に評価できる。 タイトルの「Trail」を「道」と「痕跡」の両義で読むと、主題がより立体的に見える。マキナが歩もうとしている新しい道と、魔女として生まれたことで刻まれた痕跡——その両方がミッドナイトのロンドンに重なっている。60〜80分程度の劇場版にこれだけの密度を詰め込んでいるのは、構成の力だと思う。

特に刺さったシーン

マキナがシャウトとクランチに「魔女の書」の処分を懇願するシーン。言い出すまでの間の取り方がいい。魔女が人間に頼み事をするという状況の奇妙さを、演出がきちんと「間」として処理していて、セリフの前の空白に意味がある。 声の演技でいうと、マキナの切実さと頑固さが同居している感じが印象的で、単純な「お願い」ではなく、何度も自分の中で逡巡してやっと口に出した言葉として聞こえてくる。感情を張り上げるでもなく、淡々と切実——という演技の難しいところをやりきっている。 夜のロンドンの描写は劇場のスクリーンで見ると映えるタイプの絵で、石畳の反射と街灯の色温度が合わさった夜景の質感が良かった。劇場音響で聞く夜の環境音も含めて、ひとつの体験として完成していたと思う。これは配信で見るのと少し違う入り方ができる作品で、今ちょうど各配信で見られる状況だが、どこかで上映機会があれば映画館で見たほうがいい。

読んで見たくなったら——『Midnight Crazy Trail』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 夜のロンドン、石畳や街灯の雰囲気が好きな人
  • 「特別な力を捨てたい」という逆説的な動機のキャラクターに惹かれる人
  • 短編・劇場版の密度の高い語り口が好きな人
  • 魔女ものに「修行」「職業としての魔法」という視点を求めている人
  • タイトルから想像と違うものが来ても楽しめる人

合わない人

  • タイトルからバイクや乗り物ものを期待すると完全に肩透かし(実際に自分がそれだった)
  • 魔法バトルや派手なアクション展開を期待すると物足りなく感じる
  • 劇場版の尺で「説明が足りない」「もっと世界観を掘り下げてほしい」と感じやすい人

次に見るなら

魔女見習いをさがして(2020年)は「おジャ魔女どれみ」を軸に、大人になった視聴者が「あの頃の魔女への憧れ」を見つめ直す映画。マキナが「魔女をやめたい」という逆方向の動機を持つのに対して、こちらは「なぜ魔女に惹かれたのか」を問い直す作品で、魔女というモチーフの引力を別角度から味わえる。ファンタジーより人間観察として機能している点が近い。 メアリと魔女の花(2017年)はスタジオポノコの第1作で、こちらもイギリスを舞台に少女と魔法の関係を描く。夜の描写とヨーロッパ的な街並みの雰囲気がMidnight Crazy Trailと近い感触がある。「特別であることのコスト」という主題も共鳴する部分が多い。 なお本作はdアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『Midnight Crazy Trail』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額サービスのため、加入済みであれば追加料金なしで視聴できます。お好みの配信サービスからぜひチェックしてみてください。

よくある質問

Q. どこで視聴できますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。各サービスの月額プランに加入することで視聴できます。
Q. どんな人におすすめの作品ですか?
A. 魔法少女ものや日常系ファンタジーが好きな方、短編アニメをサクッと楽しみたい方に向いています。ほのぼのとした雰囲気の作品を探している人にもおすすめです。
Q. 劇場版とありますが、上映時間はどれくらいですか?
A. 短編の劇場作品です。正確な上映時間は各配信サービスの作品ページでご確認ください。短い尺の中に凝縮されたストーリーが楽しめます。
Q. 子どもと一緒に見られますか?
A. ファンタジー要素中心の作品で、過激な描写はありません。詳細な対象年齢については各配信サービスのレーティング情報をご確認ください。

まとめ

『Midnight Crazy Trail』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額サービスのため、加入済みであれば追加料金なしで視聴できます。お好みの配信サービスからぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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