見える子ちゃん

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2021見える子ちゃん

見える子ちゃん

★ 3.6 / 5.0コメディホラー日常系超自然
放送年2021年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作漫画
制作Passione

彼女は幽霊が見える。ただし無視することにしている。それがミコの計画だったが、うまくいっていない。ホラージャンルへの愛情表現である本作は、視聴者の背筋を凍らせ、時には笑いもたらす。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

普通の女子高生・本見澪子(ミコ)はある日突然、周囲の人間には見えない不気味な化け物や霊が見えるようになってしまう。しかしミコが取った対処法は戦うでも逃げるでもなく、「見えないふりをして無視し続ける」こと。恐怖心を表情に出さないよう必死に平静を保ちながら、日常生活を送るミコの姿が描かれる。親友の知覚もないまま、ただ普通の学校生活を送りたいという一心で、今日もミコは見えない存在を「見えていない」ことにし続ける。

みどころ・魅力

① ホラーとコメディが同居する唯一無二の緊張感

おぞましいビジュアルのバケモノが画面を占拠する中、ミコがひたすら無視し続けるという構図が生む独特の笑いと恐怖。「見てはいけない」ものを見てしまった視聴者だけが感じるギャップは、このアニメならではの体験だ。ホラー表現の本気度と日常系のテンポが絶妙に共存している。

② キャラクターの表情芝居が見どころ

ミコの「何も見えていない顔」を演じる表情の微妙な変化が、内心の恐怖をじわじわ伝えてくる。声優の演技と作画が高水準で融合しており、恐怖を押し殺しながら友人と笑い合うシーンのリアリティが高い。何気ない日常シーンにも緊張感が走るのはこのキャラ描写があってこそ。

③ 怪異のビジュアルデザインの完成度

登場するバケモノは既存ホラーの文法を踏まえながらも独自の造形で、視覚的インパクトが強い。「どこから来たのか」「何を求めているのか」が語られないまま画面に現れる不条理感が恐怖を底上げしている。ホラー好きには各話の怪異デザインを比べる楽しみも生まれる。

キャスト・声優一覧

四谷みこ
四谷みこ
メイン
›
雨宮天
二暮堂ユリア
二暮堂ユリア
メイン
›
佐倉綾音
百合川ハナ
百合川ハナ
メイン
›
本渡楓
ロウソク淳二
ロウソク淳二
サブ
›
飛田展男
謎の化け物
謎の化け物
サブ
›
中原麻衣
荒井
荒井
サブ
›
佐藤はな
磯﨑
磯﨑
サブ
›
青山吉能
小川
小川
サブ
›
柴田芽衣
ひとえ
ひとえ
サブ
›
七瀬彩夏
木戸
木戸
サブ
›
櫻井浩美
ひとみ
ひとみ
サブ
›
石上静香
石原
石原
サブ
›
天野聡美

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スタッフ

監督小川優樹
シリーズ構成猪原健太
キャラクターデザイン嘉手苅睦
音楽うたたね歌菜
美術監督岡本綾乃
音響監督郷文裕貴
OP四ツ谷みこ「見えないからね!?」
ED四ツ谷みこ「ミタナ? ミタヨネ?? ミテルヨネ???」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

ホラーとコメディが共存できるのかという話だ。最初は半信半疑で1話を見た。幽霊が見える女の子が、ただひたすら「見えていない顔」をして日常生活を送る、それだけの話だと思っていた。

1話の冒頭で、バスの中の化け物の描写を見た瞬間にわかった。これはちゃんと怖い。でもミコのリアクション——何も見ていないふりで窓の外を眺めるあの表情——で笑った。怖さが笑いに変換される瞬間のタイミングが、ほぼ毎回正確だった。

2周目で気づいたのは、雨宮天が声で「見えていない顔」を演じていること。台詞はほとんど平静なのに、声の細かい震えや息のコントロールで内心の恐怖が滲み出ている。最初は気づかなかった。1周目は映像に気を取られていた。

恐怖を「なかったこと」にして生き延びる、という処世術の話

「見える子ちゃん」を単純なホラーコメディとして片付けるのは少しもったいない。この作品が描いているのは、恐ろしいものを前にして「見えていないふり」を貫くことの、ある種の合理性だと思う。

ミコの戦略は基本的に正しい。関わらない。反応しない。ただ普通の顔で通り過ぎる。この態度は現実の人間が不快なものや理解できないものに対してやっていることと、構造的に同じだ。そこがこの作品のちょっと嫌な刺さり方をするところで、「ミコって賢いな」と思いながら同時に「これ笑える話じゃないな」とも感じる。

ハナ(本渡楓)の存在がその対比として機能している。何も見えないのに毎回ミコの側にいて、何かを感じ取っていたりいなかったり。ミコが「見えすぎる」代償を背負っているとすれば、ハナは「見えないことの無邪気さ」を体現している。この二人の関係性は、ホラー要素よりもずっとゆっくり、でも確実に積み上がっていく。

ユリア(佐倉綾音)に関してはまた別の話になる。佐倉綾音が演じると、キャラクターに妙な体温が宿る。セリフの少ないシーンでも画面に存在感が出る。それが中盤以降の展開をただの「引き」以上のものにしている。

ホラーをギャグに変換するテンポが好きと言ったが、それは単に「怖いシーンのあとに笑いを入れる」という話ではない。怖さが最高潮になった瞬間に、ミコの「何でもない顔」が入ることで、恐怖が嘘になる。その一瞬の切り替えが気持ちいい。どんな状況でも平静を装える人間というのは、フィクションの中でも実際の生活でも、ある種の強さとして機能する。それをちゃんと笑いに昇華しているのが「見える子ちゃん」という作品だと思う。

特に刺さったシーン

序盤、ミコが初めて本格的な化け物と対峙するシーンがある。中原麻衣が演じる謎の化け物の声が、普通の意味での「怖い声」ではなく、どこか不自然に穏やかな質感で処理されていて、それがかえって気持ち悪い。あのキャスティングの判断は正解だった。

飛田展男のロウソク淳二は、登場した瞬間に「あ、これはおかしいキャラだ」とわかる声の作り方をしていた。ベテランが変なキャラを演じるときの「ちゃんと振り切れている」感じがあって、シリアスとギャグの境界線に立ち続けるこの作品の中で、ひとりだけ完全にギャグ側に足を踏み入れていた。それが結果的にバランスとして機能していた。

ミコが電車の中で「絶対に見ない」と決意する場面は何度見ても好きだ。あの「見てしまいそうになるのをこらえている」演技を、雨宮天が台詞なしでやっているのが強い。2周目に集中して音だけ聞いていると、息の詰め方が毎回微妙に違うことがわかる。

読んで見たくなったら——『見える子ちゃん』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • ホラー耐性はあるが、純粋なホラーより「ホラーを使った別の何か」が好きな人
  • テンポで笑う派。説明されなくてもわかるギャグが好きな人
  • 主人公が有能で冷静な作品が好きな人(ミコは終始判断が正しい)
  • 日常系の文脈でちょっとズレたものが混入しているのが好きな人
  • 声優の「感情を抑えた演技」に反応できる人

合わない人

  • ホラーは完全にNG、画面を見るのがつらい、という人(序盤は普通に怖い絵が出る)
  • 話が大きく動くことを期待して見ると、肩透かしになる可能性がある
  • キャラクターの内面がセリフで語られないと物足りない人
  • 1クールでしっかり完結してほしい派(続きが気になる終わり方をする)

次に見るなら

日常の中に異常が侵食してくる構造が好きなら、「ミス・モノクローム -The Animation-」……ではなく。ホラー×笑いの組み合わせで次に行くなら以下を。

「かくりよの宿飯」——怪異と同居しながら日常を送るという意味では構造が近い。怖さよりも不思議寄りで、テンションが低めの主人公が淡々と状況に対処する様子が「見える子ちゃん」のミコと少し重なる。

「地獄少女」——ホラーの文法を使いながら人間ドラマを描くという点で系譜が近い。テンポは全く違うが、「怪異を前にした人間の反応」を丁寧に描くという意味では同じ棚に置ける作品。シリーズが長いのでどこから入るか選ぶ必要があるが、第1期が一番とっつきやすい。

「モノノ怪」——「怖さの美学」という点で見ると、「見える子ちゃん」が好きな人の一定数はここにたどり着く。映像表現が独特すぎるので合う合わないがあるが、ホラーを別の角度から見たい人には強く勧めたい。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

「見える子ちゃん」は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。サブスクに加入済みであればすぐに全話視聴できる環境が整っています。まずは1話だけ試してみると、ホラーとコメディが混在するこの独特の世界観にすぐ引き込まれるはずです。

よくある質問

Q. 見える子ちゃんはホラーが苦手でも見られますか?
A. グロテスクな怪異描写はありますが、ミコが無視し続けるコメディ的展開が緩衝材になっています。純粋なホラーよりも日常系に近い空気感なので、ホラー耐性が低い方でも楽しめる作品です。
Q. 全何話ですか?
A. 2021年放送の第1期は全12話構成です。1話あたり約24分なので、一気見しやすいボリュームです。原作漫画(原著:イズミコウイチ)はシリーズが続いており、アニメ続編を期待する声も多くあります。
Q. どのサービスで見られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信されています。各サービスの無料トライアル期間を利用すれば、無料で全話視聴できる場合もあります。
Q. 原作漫画とアニメはどちらがおすすめですか?
A. アニメは怪異の動きや音響効果が加わり、静止画にはない恐怖体験ができます。一方、原作漫画はコマ割りの間が独特の恐怖を生み出しています。アニメから入って原作に進む流れが最も楽しみやすいでしょう。

まとめ

「見える子ちゃん」は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。サブスクに加入済みであればすぐに全話視聴できる環境が整っています。まずは1話だけ試してみると、ホラーとコメディが混在するこの独特の世界観にすぐ引き込まれるはずです。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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