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劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Shuka |
夏目が人間と妖怪の間を行き来する中、昔の同級生・雪との再会が、ある妖怪の辛い思い出をよみがえらせる。一方、名前を返した妖怪の記憶に登じょうする津村頼莉恵と知り合い、彼女がれいこのことを知ることになる。頼莉恵は息子・武久との穏やかな日々を送っていた。
作品概要・あらすじ
あらすじ
人と妖怪の両方が見える少年・夏目貴志は、祖母レイコから受け継いだ「友人帳」を通じて、妖怪たちと関わりながら日々を過ごしていました。ある日、かつての同級生・雪との再会をきっかけに、一匹の妖怪が抱える哀しい記憶がよみがえります。そんな中、夏目は名前を返した妖怪の思い出に登場する女性・津村頼莉恵と出会います。彼女は息子・武久との穏やかな暮らしを送りながら、やがてレイコのことを知ることに——。過去と現在、人と妖怪の想いが静かに交差していく、シリーズ初の劇場版作品です。みどころ・魅力
① レイコの過去に踏み込むオリジナルストーリー
TVシリーズでは断片的にしか描かれてこなかった祖母・レイコにまつわる物語が、劇場版ならではのスケールで掘り下げられます。津村頼莉恵という新キャラクターを軸に、レイコと人々との知られざる縁が丁寧に紡がれていきます。② 「忘れること」と「覚えていること」をめぐる切なさ
妖怪と人間、それぞれの時間の流れの違いから生まれるすれ違いや喪失が、本作の核として描かれます。名前を返した妖怪の記憶をたどることで浮かび上がる切なさは、夏目友人帳らしい余韻をたっぷり残してくれます。③ 劇場版クオリティの映像と音楽
四季折々の自然描写や、淡く透き通るような色彩は、大きなスクリーンを意識した美しい仕上がり。シリーズを彩ってきた優しい音楽と相まって、物語世界に深く浸れる癒やしの時間が広がります。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 伊藤秀樹 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 村井さだゆき |
| 音楽 | 吉森信 |
| 美術監督 | 渋谷幸弘 |
| ED | ウル「remember」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
夏目友人帳の劇場版、と聞いて身構える人はたぶんいない。テレビシリーズを追ってきた身としては、安心して座席に沈められる数少ない作品のひとつだ。最初は「劇場版になったところで、結局あのトーンは変わらないだろう」と高をくくって見に行った。実際そのとおりで、派手な事件も世界の危機も起きない。ただ、スクリーンという箱の中で見ると、いつもの庭先の風や、夏目が一拍置いてから返す言葉の間が、やけに大きく感じられた。テレビで流していたときは聞き流していた沈黙が、暗がりの中だと耳に残る。安心して見られる、というのは退屈と紙一重のはずなのに、この作品はその境界をうまく外してくる。見終わってしばらく、席を立つのが惜しかった。
いなくなった誰かが、別の誰かの中で生き続けるという話
夏目友人帳という作品の芯にあるのは、ずっと「いなくなった人」の話だと思っている。夏目が握りしめている友人帳は、祖母レイコが妖怪たちから奪った名前の束で、つまりは死んだ人間が遺した負債のようなものだ。レイコはもういない。けれど彼女が触れた妖怪、彼女を覚えている誰か、彼女に似た孫——そういう形で、いなくなった人間はあちこちに残骸を残している。この劇場版は、その残骸が思いがけない人の手元で芽を出す瞬間を描いている。
津村頼莉恵という、レイコを知る人物が出てくる。彼女にとってのレイコは、孫の夏目が抱えている「孤独で乱暴な祖母」の像とは少し違う。同じ人間でも、見る角度が変われば残る記憶はまるで別物になる。夏目はそこで、自分が知らなかったレイコに出会い直す。これは単に祖母の謎が解けるという話ではなくて、過ぎ去った時間が一方向に流れて消えるのではなく、誰かの中で別の形に結び直されていくという話だ。うつせみ、という言葉が題に入っているのは伊達じゃない。蝉の抜け殻、この世のはかなさ。消えていくものを描きながら、消えなかったものを拾い上げる。妖怪が抱えた古い痛みも、夏目の現在も、同じ「結び目」の上にある。安心して見られる作品が、こういう重さをさらっと足元に置いてくるから油断ならない。
特に刺さったシーン
神谷浩史の夏目は、声を張らない芝居がうまい。終盤、ある妖怪の記憶に触れる場面で、夏目が何かを言いかけてやめる、その息継ぎだけで気持ちが伝わってくるところがあって、暗い館内で思わず眉根に力が入った。派手な台詞ではなく、言わなかった部分に芝居が乗っている。
それから井上和彦のニャンコ先生。シリアスな空気が続くと、こいつが酒と団子の話で全部ゆるめてくれる。緊張と弛緩のバランスが絶妙で、笑った直後にまた泣かされる構造に毎度やられる。脇では石田彰の名取が相変わらず食えない笑みで、佐藤利奈の多軌や、村瀬歩が演じる人物が、夏目の「人間側の居場所」をそっと支えている。妖怪の話なのに、いちばん刺さるのは生きている人間同士の距離感だったりする。そのちぐはぐさが、この作品の手触りそのものだ。
読んで見たくなったら——『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- テレビシリーズを追ってきて、あの庭先のトーンが好きな人
- 事件より「人と人の距離」を眺めていたいタイプの人
- 喪失や、過ぎた時間の話にめっぽう弱い人
合わない人
- 派手な展開やバトルの起伏を求めている人
- 友人帳・レイコ・ニャンコ先生という前提を知らずにいきなり入る人
- 静かな間(ま)を「退屈」と感じてしまう人
次に見るなら
蟲師が好きなら、というより夏目が好きならこっちも、という関係。人ならざるものと淡々と向き合う空気、説明しすぎない静けさと自然描写の美しさは、同じ水脈から流れてきている。
かくりよの宿飯は、妖怪と人の距離感やその間に生まれる情のやり取りが好きな人に。こちらは飯と宿が舞台でトーンは明るめだが、根っこにある優しさは近い。
思い出のマーニーは、いなくなった人の記憶が別の誰かの中で結び直される、というテーマに弱い人へ。夏のはかなさの描き方も、この劇場版と通じるものがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | — | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」は、dアニメストアとNetflixで配信中です。どちらのサービスでも視聴できるため、ふだん使っている方を選んで楽しめます。シリーズ作品もあわせて配信されている場合が多いので、TVシリーズを見返してから劇場版へ進むのもおすすめです。













