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ねこぢる劇場 ぢるぢるORIGINAL
| 放送年 | 1999年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 27話 |
| 原作 | 漫画 |
故・猫汁による漫画を原作とした作品。TV朝日系の番組「ボクショー問題ボスキャラ王」で放送されたアニメーション短編23話と、未放送エピソード4話を収録している。
作品概要・あらすじ
あらすじ
1998年に逝去した漫画家・猫汁(ねこじる)の作品を原作としたショートアニメ。TV朝日系バラエティ番組「ボクショー問題ボスキャラ王」内で放送された全23話に、未放送エピソード4話を加えた計27話を収録。猫の兄妹・にゃあことにゃーちんが巻き起こす、シュールでブラックなドタバタ劇が展開される。みどころ・魅力
① 唯一無二のシュールで毒のある笑い
猫汁作品ならではの、一般的なかわいい絵柄とは裏腹にブラックユーモアと不条理が同居した独特の世界観。笑いの裏にどこか薄気味悪さと哀愁を漂わせる作風は、他のどの作品にも似ておらず、一度見たら忘れられない衝撃を残します。② 1話数分のショートフォーマットで見やすい
TV番組内コーナーとして制作されたため、1話が非常に短くテンポよく楽しめます。隙間時間にサクッと視聴できる手軽さがありながら、猫汁の世界観がギュッと凝縮されており、密度の濃い体験が味わえます。③ カルト的人気を誇る猫汁漫画の映像化
1990年代の漫画誌を席巻し、熱烈なファンを持ち続ける猫汁作品が実際に動くアニメとして見られる貴重な作品です。未放送エピソードを含む全27話を収録しており、原作ファンにとってはコンプリートに近い形で楽しめるコンテンツです。キャスト・声優一覧








感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ねこぢるの漫画を先に読んでいた。あの「かわいい絵柄で描かれる、かわいくない何か」を見て、これがアニメになるとどうなるんだろうと思っていた。そしたら本当になっていた。1999年。TV朝日の深夜枠に紛れ込む形で放送された23話の短編集。
最初に見たとき、正直「こんなに静かなのか」と思った。もっと派手に壊れてくると予想していたら、じわじわと、ねちっこく、独特のテンポで進んでいく。にゃー子とにゃー太が何かをして、それが妙な方向に転がって、オチがついて終わる。それだけなのに、見終わった後に変な後味が残る。2回目に見たとき、その「変な後味」の正体に少し気づいた——これは笑わせようとしていない、と。
かわいい外側で包んだ「どうでもいい」という世界観
ねこぢるという作家が描いていたのは、突き詰めると「存在することへの無関心」だと思う。にゃー子もにゃー太も、基本的に他者にも自分にも大して興味がない。暴力が起きても、奇妙な出来事が起きても、彼らの反応はどこかのっぺりしている。感情の振れ幅が、人間の感覚から見ると明らかに変なところにある。
これを「シュール」と言ってしまうのは簡単だけど、それだと半分しか捉えていない気がする。たとえばシュールレアリスムの系譜にある作品は、どこかに「驚かせたい」「揺さぶりたい」という作家の意図がある。でもねこぢるにはそれがない。ただ、ねこの形をした何かが、世界の中でぼんやりと動いている。死も暴力も笑いも、等しく「まあそんなもの」として処理される。
アニメ版はその原作の温度を、かなり忠実に再現しようとしていた。動きの少ない作画、淡白なテンポ、音楽の使い方——すべてが「盛り上げない」方向に設計されている。通常のコメディアニメなら盛り上げどころで使う効果音や演出が、ここでは意図的に外される。その「外し」の積み重ねが、独特の空気を作る。
1999年という時代を思うと、これを地上波で流していたこと自体が少し信じられない。「ボクショー問題ボスキャラ王」という番組の一コーナーとして放送されていたらしいが、番組の他のコンテンツとこの短編がどう並んでいたのか、その落差を想像するだけで少し頭がくらくらする。
特に刺さったシーン
序盤のエピソードで、にゃー子が何か小さな生き物と遭遇する場面がある。普通のアニメならそこにかわいらしい交流があるか、あるいはコミカルなトラブルが起きるか、どちらかだ。ねこぢるの場合はそのどちらでもなく、ただ「起きる」。そしてにゃー子の表情がほとんど変わらないまま、場面が終わる。
最初に見たときは「あれ、ここで終わり?」と思った。2回目で気づいたのは、その「あれ?」という感覚こそがこの作品の設計だということ。期待した反応が返ってこない、という体験を積み重ねることで、見ている側の「こうなるはず」という前提が少しずつ崩れていく。
声優の演技もその設計に乗っている。感情を抑えた、平板に近い演技——これが下手なのか意図的なのか最初は判断できなかったが、聞き続けると確実に後者だとわかる。感情の凹凸を削ることで、かえってにゃー子たちの「異質さ」が浮き彫りになる。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ねこぢるの漫画を読んで「わかる」と感じた人
- オチのない話・答えの出ない話を「不完全」ではなく「そういうもの」として受け取れる人
- かわいい絵柄と不穏な内容のギャップに美学を感じる人
- 1990年代の深夜アニメ的なざらついた空気が好きな人
- 「これは面白い」「これは面白くない」の二択以外の感想を持てる人
合わない人
- コメディには明確な笑いどころを求める人
- キャラクターへの感情移入を軸に作品を見る人
- 「意味がわからない」を楽しめない人
- テンポよく話が進まないと集中力が持たない人
- 現在配信がなく、DVDを用意する手間が面倒な人(これは正直に言う)
次に見るなら
ポプテピピックは、ねこぢる的な「観客の期待を外すこと自体を目的にする」という作り方を現代の文脈でやった作品だ。表面的なギャグの派手さは全然違うが、「これが面白いとはどういうことか」を問い続ける姿勢に共通するものがある。ねこぢるが静かな破壊なら、こちらはうるさい破壊。
魔法少女まどか☆マギカは、「かわいい外見で包まれた、かわいくない何か」というねこぢる的な構造を、全く別の温度感で展開した作品だ。こちらは感情の振れ幅が大きく、見る側を揺さぶることに積極的なので、ねこぢるとは真逆の手触りになる——でも出発点の問いは近いと思う。
地獄少女は、短編的な構造と日本的な怨念・閉塞感をエピソードごとに積み重ねる作品で、ねこぢるの「救いのなさを当然のこととして描く」感覚と響くところがある。こちらはキャラクターへの感情移入を前提にしているので、入りやすさはある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では本作の配信サービスはございません。視聴にはDVDなどのパッケージ作品を入手するか、中古市場での購入をご検討ください。1999年制作のレア作品ですが、猫汁作品のカルト的な人気から現在も一定の需要があります。