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おジャ魔女どれみ♯ (映画)
| 放送年 | 2000年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
ポップは花を探しているときに、女王の庭で美しいバラを見つけて持ち帰ります。実はそのバラは、すべての願いを叶える魔法の力を持っていました。良い願いはバラを白く咲かせ、悪い願いは黒くしおれさせます。妹のどれみと喧嘩したポップは、どれみに対してある願いをかけてしまいます。
作品概要・あらすじ
あらすじ
花を探して歩いていたポップは、ある日、女王の庭に迷い込み、見たことのない美しいバラの花を見つけます。「持って帰りたい」という気持ちを抑えられず、バラを手折って家に連れ帰ってしまうポップ。しかしそのバラは、すべての願いを叶える神秘的な魔法の力を秘めた特別な花でした。純粋な願いには白く輝き、悪意ある願いには黒くしおれてしまうそのバラをめぐって、姉のどれみとの口喧嘩が思わぬ方向へと発展していきます。姉妹の感情と小さな後悔が交差する、心温まる一篇です。みどころ・魅力
① ポップの視点から描かれる姉妹の複雑な感情
本作は普段は脇役として活躍するポップを主人公に据えた珍しい作品です。どれみへの嫉妬や甘え、そして後悔といった子どもらしいリアルな感情の揺れが丁寧に描かれており、ポップというキャラクターの魅力が凝縮された劇場版となっています。② 「善と悪」で変化するバラが生み出す緊迫感
願いの性質によって白か黒かに変化するバラという設定が、物語にシンプルながら力強いサスペンスをもたらします。ポップがどれみにかけた「願い」の行方が気になり、思わず画面に引き込まれます。魔法少女ものながらドラマ性の高い展開が見どころです。③ 劇場版ならではのクオリティで描かれる幻想的な演出
女王の庭やバラをめぐる幻想的なビジュアルは、TVシリーズとは一線を画す劇場版ならではの丁寧な作画で描かれています。おジャ魔女シリーズ特有の温かみのある色彩と、短編ならではのテンポの良さが相まって、コンパクトながら満足感の高い作品です。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 五十嵐卓哉 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 馬越嘉彦 |
| 音楽 | 奥慶一 |
| 美術監督 | 行信三 |
| OP | Tomoko Akiya, Chiemi Chiba, Maho Dou, Yuki Matsuoka, Rumi Shishido「おジャ魔女はココにいる」 |
| ED | 小森美奈「ぽっぷな勇気, Pop’s Courage」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
どれみの映画、と聞いてまず思ったのは「あ、♯の頃か」ということだった。1期じゃなくて2期。つまりポップがある程度育ってきた時期の話で、主役はどれみじゃなくてポップなんだよな、と。劇場でこれを見た当時の子どもたちはどういう気持ちで見ていたんだろう、と考えながら見始めたのを覚えている。
バラが願いを叶える、という設定はシンプルに見えて、実は怖い。善意の願いなら白く咲き、悪意なら黒く枯れる——バラが「感情の鏡」として機能するわけで、子ども向け映画としてはかなり正面切ったモチーフだと思う。見ていくうちに、これはポップとどれみの姉妹の話であり、「言葉にしてしまった感情は取り消せない」という話だと気づいた。
ポップが「悪い願い」をしてしまった話——妹が姉を呪う瞬間の重さ
この映画が描いているのは、妹が姉に向ける複雑な感情だ。好きだから憎たらしい、近いから傷つける、という感情の構造。ポップはどれみの妹だが、物語の中では魔女見習いとしても優秀な設定で、むしろ姉より先に進んでいる部分もある。そのポップがどれみと喧嘩して、バラに「悪い願い」をかけてしまう。
ここで重要なのは、ポップが「本当に憎んでいた」わけじゃないということだ。喧嘩の感情のまま口をついて出た言葉が、そのまま魔法として形になってしまった。大人になってから振り返ると、これは子どもの感情表現の話でもある。言っていい言葉と言ってはいけない言葉の区別をまだ知らない年齢の子が、取り返しのつかないことをしてしまう怖さ。
バラの「白か黒か」という視覚的な演出は、感情の二項対立を誇張しながら、でも「本当にそう二分できるのか」という問いをずっと残し続ける。どれみへの気持ちが善意か悪意か、自分でもわからないまま花の色が変わっていく——そのアンビバレンスこそがこの映画の核心だと思う。
松岡由貴が演じるあいこの立ち位置も絶妙で、主役ではないのに場を締める場面がある。シリーズを通してあいこ役を積み上げてきた演者が、短い尺の中でキャラクターの厚みを一瞬で出す瞬間があって、劇場版の「短くまとめる技術」を感じる部分だった。
今井由香が演じる魔女界の女王様は、この映画では「バラの真相を知っている存在」として機能する。直接介入するわけではなく、でも全部見ている。その距離感が、大人から子どもへの「言わないで見守る」姿勢を体現していて、セリフの少ない役ながら存在感が重い。
特に刺さったシーン
バラが黒く変色していくシーン——ポップが自分の願いの結果を見て固まる瞬間——が一番記憶に残っている。望んだはずなのに、目に見える形で「これが自分の気持ちだ」と突きつけられる感覚。あそこで大谷育江の声がわずかに震える演技をしていて、それがポップという「強がりな子」のキャラクターと噛み合っていた。普段はしっかり者で弱みを見せないキャラが、誰もいないところで動けなくなる瞬間。あそこは大谷育江の仕事だったと思う。
映画館で見ると、バラの色の変化が大スクリーンで映えるのもあって、演出として正直かなり効く。配信で見直したときに「あ、テレビサイズだとちょっと印象が違うな」と気づいた。劇場の暗闇と大画面で、花が黒く枯れていく映像を見るのは、子ども向けコンテンツとしてはかなりの重みがある。
読んで見たくなったら——『おジャ魔女どれみ♯ (映画)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- どれみシリーズをリアルタイムで見ていた世代(特に♯まで見ていた人)
- 姉妹・兄弟との複雑な感情を経験してきた人
- 子ども向けアニメが「ちゃんと子どもの感情に向き合っている」作品に惹かれる人
- 大谷育江のポップを好きなまま大人になった人
- 50分前後の短い劇場版に凝縮された密度を求めている人
合わない人
- どれみシリーズを全く見たことがなく、キャラクターの関係性の前提知識がない人
- 魔法少女ものに「バトル・成長・変身バンク」を求めている人(この映画は静かな話)
- 主役がどれみではなくポップ中心の展開に違和感を覚える人
次に見るなら
おジャ魔女どれみ(TVシリーズ1期〜♯)——当たり前のようだが、映画単体で見るより先にシリーズを見た方が確実に刺さる。ポップというキャラクターの「強がりの理由」を知っているかどうかで、この映画の重みが変わる。dアニメストア・Amazon Prime Videoなどで配信中。
魔法少女まどか☆マギカ(劇場版)——「願いが黒く変質していく恐怖」というモチーフで繋がる。どれみ映画のほうがずっとマイルドだが、「良い願い・悪い願いの境界線が曖昧になる」という感覚を大人向けにスケールアップしたのがこちら。
時をかける少女(2006年)——「言葉や行動が取り返しのつかない形で残ってしまう」という構造が近い。魔法少女ではないが、ポップが感じた「してしまったことは戻せない」重さと同じものを描いている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
本作はdアニメストア、Amazonプライムビデオ、Huluにてお楽しみいただけます。複数の主要サービスで配信されているため、普段お使いのサービスからすぐにアクセスできます。ポップとどれみの姉妹の絆を描いたこの作品を、ぜひ気軽に視聴してみてください。
