※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

最遊記RELOAD -burial-
| 放送年 | 2007年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Arms |
過去を舞台に、西遊記の四人組が結成される前の姿と西への旅を描く。第一話は山猿と師匠、そして後のニ・ジェンイーとして知られるウコクを登場させる。第二話は悟空と山猿の初対面を示す。第三話は「西遊記」第一季から知られる白髪の罪と裁判後の出来事と、彼が護衛で暮らす決定を扱う。
作品概要・あらすじ
あらすじ
三蔵法師と悟空・悟浄・八戒の一行が出会う以前の過去を描いた前日譚OVA。第一話は、玄奘三蔵の若き日と師匠との絆、そして後に悪名高いニ・ジェンイーとして知られるウコクの姿を映し出す。第二話では、現在の悟空と”山猿”の時代の初対面が明かされる。第三話は、白髪の罪人が裁きを受け、護衛として生きる道を選ぶまでの経緯を描く。それぞれが因縁を背負い、やがて一つの旅へと収束していく、シリーズの深部に触れる三編。みどころ・魅力
① 一行が出会う前夜――知られざる過去が解き明かされる
本編では既に絆で結ばれた仲間たちが、いかにして今の姿に至ったかを各話ごとに丹念に描く。本編視聴後に観ると、キャラクターの言動の意味が根底から変わる前日譚として機能しており、ファンにとって必見の補完作品となっている。② OVAならではの重厚な作画とシリアスな演出
TV版と比べて高密度の作画クオリティが随所に発揮され、シリーズ屈指の暗く重厚な演出が光る。キャラクターそれぞれが抱える業(ごう)や葛藤が正面から掘り下げられており、エンターテインメントよりも人間ドラマとしての側面が強い。③ 悪役・ウコクの素性に迫る唯一の物語
本編では謎めいた存在として描かれるニ・ジェンイー(ウコク)の過去が、第一話で初めて具体的に描かれる。彼がなぜそのような人物になったのかの背景を知ることで、本編全体への理解と解釈が大きく深まる。キャスト・声優一覧














スタッフ
| 監督 | 大畑晃一 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 隅沢克之 |
| 音響監督 | 高桑一 |
| OP | ガーデン「Late-Show」 |
| ED | Toshihiko Seki, Souichiro Hoshi & Hiroaki Hirata「shiny moon」 |
関連作品
アニメ
書籍
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「burial」って副題、物騒すぎる。最遊記、まだ続いてたんだ——というのが正直な第一印象だった。TV版のRELOADを追いかけていた頃から数年が経っていて、OVAが出ていたことすら知らなかった。墓標みたいな単語をシリーズに足してくる時点で、制作側の意志はわかる。これは明るい冒険譚の補完じゃなく、四人が四人になる前の話だ。コアなファン向けに振り切った作りで、TVシリーズをすべて見終えてから触れないと半分も伝わらない。2回目に見たとき気づいたのは、キャラクターの表情の設計が意図的に「変えてある」こと——知っている彼らより少しだけ、鋭い。
罪を墓に埋めても、人間はそこから旅立つしかない
「burial」という単語を辞書で引けば「埋葬」だ。作品の3話構成はそのまま、3種類の埋葬の話として読める。誰かが誰かを埋葬する話ではなく、過去そのものを、自分が選んだ行為の重さを、地面の下に押し込もうとして——でも完全には埋まらない、という話。
最遊記という作品はもともと、背中に傷を抱えた人間たちが「それでも西へ歩く」ことを描いてきた。TV版でも各キャラクターの過去は断片的に語られるが、BURIALはその断片を掘り起こして正面から見せる構造になっている。見ている側が既に「この人たちがどうなるか」を知っている状態で見るOVAだから、演出の効き方がまるで違う。悟空と彼の師の関係が描かれる序盤の場面など、TVシリーズを見ていなければ何でもない画のはずが、知っているせいで胸に刺さる。
石田彰の演技はこういう場面で本当に怖い。豬八戒(ハッカイ)の「穏やかさ」の下にある何かを、声のテクスチャだけで示してくる。セリフに感情を乗せるのではなく、感情を抑えている気配を乗せる——この人の芝居はそういう作りをしていて、過去を描く話ほど映える。関俊彦の三蔵も同じで、余計な説明をしない分、沈黙のシーンに密度が出る。
「burial」は埋葬だが、埋めた人間はまだ生きている。西へ向かう理由がここにある、という作品だと思う。旅のゴールではなく、旅を始める前の「それでもここを出る」という選択の話。3話でそれを3パターン見せてくる構成は、短いOVAにしては密度が高い。
特に刺さったシーン
第1話で你健一(ウコク)が画面に出てきたとき、思わず姿勢が変わった。TVシリーズでの彼を知っていると、この時点での立ち位置に妙な既視感と違和感が同時に来る。鳥海浩輔の声は、あの独特の「余裕を装っているが底が見えない」感触をそのまま持ち込んでいて、過去の話なのに何かを知っているような芝居をしている。出演作213本のキャリアがある声優だが、この役での「薄く笑っている状態」の演技は個別に覚えている。
第3話の終盤、白髪の人物が護衛として生きることを決める場面——あの静けさはずるい。保志総一朗が悟空として出てくる場面と比較すると、同じシリーズの中でここまでトーンを落としてくるのかという驚きがある。保志総一朗の悟空は基本的に「前を向いている」芝居をする人だが、過去の場面では向く先が曖昧になっていて、それがキャラクターの孤独さと重なっている。2回目で気づいたのはBGMがほぼ鳴っていないこと。静音の使い方が意図的で、声優の呼吸音まで聞こえるような密度がある。
読んで見たくなったら——『最遊記RELOAD -burial-』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 最遊記のTV版(無印・RELOAD・GUNLOCK)を全部見終えた人
- キャラクターの過去・心理背景を掘り下げる外伝系が好きな人
- 石田彰・関俊彦・保志総一朗のファン(それぞれの「静かな演技」が主戦場の作品)
- 3話完結・短時間で密度の高い話を見たい人
- 旅の理由より、旅立つ前の話の方が好きなタイプ
合わない人
- 最遊記を未視聴、または途中で止めている人(前提知識なしでは刺さらない)
- アクション・バトルシーンにボリュームを求める人(本作は内省寄り)
- 全話を通じた大きなカタルシスを期待する人(終わり方が起点になる構造)
- 作画のクオリティ基準が現代アニメに最適化されている人
次に見るなら
本作の前後関係を整理したいなら、まず最遊記RELOAD GUNLOCKに戻るのが素直な順番だ。BURIALで描かれた過去が本編のどの場面と繋がっているかが、見返すと見えてくる。同じキャスト・同じトーンで続きを体験できる。
「罪を抱えて歩く」というテーマで別作品を探すなら鋼の錬金術師 BROTHERHOODが近い距離にある。過去の行為の重さを引きずりながら先へ進むキャラクター造形、声優陣の静かな芝居の重用、どちらも構造的に似ている。エドとアルの関係は、最遊記四人組の「選んで一緒にいるわけでもないが離れられない」感覚と共鳴する部分がある。
短いOVAで密度の高い過去掘り下げが好きなら機動戦士ガンダム 第08MS小隊も選択肢に入る。本筋の大きな物語から切り離された場所で、個人の選択と傷を丁寧に描く作り方が似ている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「最遊記RELOAD -burial-」は、dアニメストアおよびU-NEXTで配信中です。全3話のOVA作品ですが、本編ファンが見逃せない情報量が詰まっており、視聴後は本編の見方が変わるほどの密度があります。本編を観終えた方はぜひこの機会に合わせてチェックしてみてください。




