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さよなら私のクラマー
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | LIDENFILMS |
中学時代にサッカーでの実績がない翼・須尾は、奇妙なオファーを受ける。ライバルの宗志咲緑から高校で同じチームに入り、一緒にプレーしようという誘いだ。緑は須尾を「一人にしない」と約束する。誠実な誘いだが、須尾がそれを受け入れるかは未定。こうして新たな物語の幕が開く。
作品概要・あらすじ
あらすじ
中学時代、思うようにサッカーへ打ち込めなかった少女のもとに、ある日ひとつの誘いが舞い込みます。それは、かつてしのぎを削ったライバルから「高校で同じチームに入り、一緒にプレーしよう」という思いがけないオファーでした。「あなたを一人にはしない」——その真っすぐな言葉に背中を押され、彼女は女子サッカー部の一員として新たな一歩を踏み出します。個性豊かな仲間たちとの出会い、勝利への渇望、そしてひたむきにボールを追う青春。少女たちの本気がぶつかり合う、本格サッカー群像劇の幕が上がります。みどころ・魅力
① 少女たちの“本気”がぶつかるピッチ
華やかさよりも泥臭さ。女子サッカーを真正面から描く本作の魅力は、勝利を渇望する選手たちのひたむきさにあります。フェイント一つ、走り込み一歩に込められた執念がスピード感あふれる試合シーンとして表現され、観る者の胸を熱くします。② 一人ひとりが主役になる群像劇
主人公だけでなく、チームメイトやライバルにもそれぞれの過去と覚悟が用意されています。誰かの一言が別の誰かを動かし、勝負の流れを変えていく——人物同士の関係性が丁寧に積み重ねられ、サッカーを通じた青春ドラマとして深い余韻を残します。③ 心情をすくい取る繊細な演出
『四月は君の嘘』で知られる新川直司による原作だけに、登場人物の揺れる感情を逃さない描写が光ります。緊張、悔しさ、歓喜——言葉にならない想いが表情や間で丁寧に描かれ、スポーツものでありながら心理ドラマとしての見応えも抜群です。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 宅野誠起 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 高橋ナツコ |
| キャラクターデザイン | 伊藤依織子 |
| 音楽 | 横山克 |
| 美術監督 | 齋藤幸洋 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | 小林愛香「AMBITIOUS GOAL」 |
| ED | 小松未可子「悔しいことは蹴っ飛ばせ」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
『四月は君の嘘』を描いた人がサッカー漫画をやっている、と聞いたのが入り口だった。あの濡れた情感をピッチに持ち込んだら何が起きるのか、半分は野次馬のつもりで再生した。最初の数話は、正直「絵がついていっていないな」と思いながら見ていた。女子サッカーという題材の地味さと、試合の作画の硬さが噛み合わず、テンションが上がりきらない。それでも止めなかったのは、キャラの会話が妙に人間くさかったからだ。2回目に通したときは印象が少し変わって、試合よりも「試合の前後でこの子たちが何を諦めて何を選んだか」の方を追うようになった。惜しい作品、という記憶はたぶん正しい。ただ、惜しさの中身は思っていたより味わい深かった。
うまさじゃなくて「ひとりにしない」——強い選手が弱いチームを選ぶ話
この作品は単なる女子サッカーの熱血ものではなく、「才能のある人間が、わざわざ弱い場所を選ぶ理由」を延々と描いている。実績のある選手なら、勝てるチーム、整った環境を選ぶのが筋だ。なのに曽志崎緑(悠木碧)は、強さの保証されていない仲間のところへ来いと誘う。あらすじの「一人にしない」という言葉が、この作品の背骨になっている。勝つために集まるのではなく、置いていかれないために集まる。順序が逆なのだ。
サッカーものは普通、勝利という結果に向かって全員のベクトルを揃えていく。ところがこの作品は、揃わない。実力差も温度差もある人間が、それでも同じピッチに立つこと自体を目的にしている節がある。深津吾朗コーチ(諏訪部順一)の指導が、勝たせるための叱咤ではなく「お前はここにいていい」を遠回しに言い続けているように聞こえるのも、そのせいだと思う。諏訪部の低い声は、熱くさせるより、静かに腹を括らせる方向に効く。
だから観ていて引っかかるのは、勝敗そのものより「この子はなぜ逃げなかったのか」の方だ。才能は一人で完結できる。でも才能を誰かと分け合おうとした瞬間、人は弱くなるし、めんどくさくなる。その面倒を引き受ける話として観ると、地味な試合シーンの一つひとつに別の重みが乗ってくる。勝てなくてもいい、とまでは言わない。けれど、勝ち負けの手前にある「居場所をつくる」という作業を、これだけ正面から描いたスポーツものはそう多くない。惜しい作りの奥に、ちゃんと芯がある。
特に刺さったシーン
序盤の勧誘シーンが、思っていたよりずっと良かった。悠木碧の曽志崎緑が「一緒にやろう」と差し出すときの声に、勧誘の押しの強さと、断られるのが怖い気持ちが同時に乗っている。明るいトーンの裏で一瞬だけ声が細くなる、あの寸前の揺れを拾えるのは彼女ならではだ。ここで主人公が押し黙ったとき、思わずこっちまで返事を探してしまった。
それから、中盤の対戦相手側。早見沙織の梶みずきが淡々と試合を運ぶ場面は、味方の熱量と対照的で空気が一段冷える。財前奈々美を演じる小松未可子の、勝負の場で見せる飄々とした余裕も効いていて、終盤の競り合いでは速水奨の落ち着いた一声がピッチ全体の温度を決めていた。試合の作画が硬いぶん、声の芝居が試合を持ち上げている回が確かにある。音で観るスポーツアニメ、と言ったら言い過ぎだろうか。
読んで見たくなったら——『さよなら私のクラマー』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 勝ち負けより「なぜそのチームを選んだのか」の機微を追いたい人
- 『四月は君の嘘』の作者の、湿度のある人間描写が好きな人
- 悠木碧・諏訪部順一・早見沙織あたりの芝居で作品を観られる人
- 地味な題材を腰を据えて噛みしめるのが苦じゃない人
合わない人
- スポーツアニメに滑らかで派手な試合作画を第一に求める人
- 毎話きっちり勝って盛り上がるカタルシスが欲しい人
- 展開のテンポが速くないと離脱してしまう人
次に見るなら
同じ作者の感情描写が好きなら、まずは四月は君の嘘。題材は音楽だが、「うまさと、誰かと並んで立つこと」の関係を描く手つきは地続きで、こちらの方が完成度の高い形で味わえる。
弱いチームが下から積み上げていくサッカーものを観たいならアオアシ。才能と環境、選ばれる側の葛藤を、より丁寧な試合描写で掘り下げてくれる。
個人競技で「自分の弱さと折り合う」話に惹かれたなら風が強く吹いている。速くない人間が走り続ける理由を、長距離走を通してしつこく問い直してくる一本だ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
2021年放送のTVアニメ『さよなら私のクラマー』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つのサービスで配信されており、いずれでも視聴できます。アニメ専門の品揃えを誇るdアニメストアはもちろん、見放題作品が豊富なU-NEXTやDMM TVでもラインナップに加わっているため、ご自身の利用環境に合わせて選べます。これからまとめて視聴したい方も、安心して作品の世界へ入っていけます。


