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屍姫 玄
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Gainax |
七星による高見啓星の死から6ヶ月後を舞台とした続編。啓星の遺志を受け継いだ香月織莉は、真希奈がシカバネ化するのを防ぐため彼女と仮契約を結んだ。それ以来、織莉は真のモンクになるための修行を続けている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
七星によって命を落とした契約僧・啓星——その死から半年後を描く続編。啓星の遺志を受け継いだ織莉は、シカバネ姫・真希奈が完全なシカバネへと堕ちるのを防ぐため、彼女と仮の契約を結ぶ。未熟さを抱えながらも、真の契約僧を目指して織莉は過酷な修行の日々へと身を投じていく。喪失の痛みを越えようとする者と、宿命を背負い戦い続けるシカバネ姫。死者が死者を討つという因果の連鎖のなかで、新たな絆と覚悟が静かに動き出していく。みどころ・魅力
① 喪失から再起へ——受け継がれる遺志
前作で大きな存在を失った人物たちが、その死を抱えながら前へ進もうとする姿が物語の軸となります。啓星の遺志を継いだ織莉が、迷いや未熟さと向き合いながら成長していく過程は、続編ならではの重みがあります。痛みを乗り越える人間ドラマとして見応えのある一作です。② シカバネ姫・真希奈の戦いと内面
死してなお戦い続けるシカバネ姫・真希奈の活躍が大きな見どころです。激しいアクションの裏にある彼女の葛藤や、契約者との関係性の変化が丁寧に描かれます。強さと脆さを併せ持つヒロイン像が、作品全体に切なくも力強い余韻を与えています。③ ダークファンタジーならではの重厚な世界観
死者「シカバネ」と、それを討つ契約僧という独特の設定が織りなす世界観が魅力です。ホラーや超自然の要素を取り込みながら、生と死、未練といった普遍的なテーマを掘り下げていきます。緊張感のあるバトルと陰影の濃いドラマが融合した、骨太な物語が楽しめます。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | むらた雅彦 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 會川昇 |
| キャラクターデザイン | 貞方希久子、久保田誓 |
| 美術監督 | 松本浩樹 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | アンジェラ「Beginning」 |
| ED | アンジェラ「Beginning」 |
| ED | アンジェラ「My story」 |
| ED | アンジェラ「光、探せなくとも」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
白状すると、最初に手を出したのは『玄』のほうだった。配信のおすすめに流れてきて、ホラーとアクションの匂いに釣られて、何も知らないまま一話を再生した。で、五分で察した。これ、前提が全部どこか別の場所に置いてある。誰が誰の遺志を継いだとか、半年前に何が終わったとか、画面はそれを当然知っている顔で進んでいく。置いていかれる感覚のまま見終えて、慌てて『赤』を遡った。正しい順番で見直した二周目で、ようやく織莉が背負わされたものの重さが腹に落ちた。だからこれだけは先に言っておく。赤と玄は、続けて見ないと意味がない。私みたいに逆走して、自分で勝手につまらなくするな。
死んだ人間の役目を、生き残った人間が引き継ぐ話
『玄』が面白いのは、続編なのに、物語の中身まで「続き」の話になっているところだ。半年前、ひとりの男が死んだ。その男が背負っていた役目——シカバネを葬り、契約を結び、終わらない戦いに身を置くこと——を、残された香月織莉が引き受ける。彼女は望んでその場所に立ったわけじゃない。誰かが死んで、空席ができて、埋めなきゃいけなくなった。ただそれだけだ。
継承というと聞こえはいいが、実際に描かれるのは、もっと地味で容赦のない作業だ。真希奈がシカバネに堕ちないよう仮契約を結び、真のモンクになるための修行を積む。そのあいだ織莉は、ずっと誰かの不在を埋め続けている。前の人ならどうしたか、前の人ならこう言ったか——亡霊みたいな比較から逃れられない。これは喪の作業そのものだと思う。死んだ人間を悼むというのは、その人がいた場所を、自分の身体で塞ぎにいくことなんだと、この作品は淡々と見せてくる。
だから『玄』は、単なるバトルホラーの続きではない。死者がいなくなった世界で、生き残った側がどう立て直していくかという、引き継ぎの物語だ。そしてその構造は、見ているこっちの体験とも重なる。『赤』を見届けた者だけが、織莉の背中の重さを正しく量れる。物語の中の継承と、視聴という継承が、ここで気持ち悪いくらいきれいに一致している。それに気づいた瞬間、逆走した自分が少しだけ恥ずかしくなった。
特に刺さったシーン
序盤、仮契約を交わすくだりが忘れられない。普通こういう場面は盛り上げにいくものだけど、ここはむしろ静かだ。助けるとか救うとか、そういう美しい言葉が一個も似合わない。お互い、引き返せない場所へ足を踏み入れる手続きを、淡々と済ませていく感じ。見ていて、契約って結局こういう冷たさだよなと思った。
それを支えているのが声の芝居だ。黒猫役なんかで耳に馴染んだ堀江由衣の、低く均した発声。悠木碧の、芯はあるのに今にも割れそうな響き。斎賀みつきの、性別をひょいと飛び越えていく硬質な声。三者三様だけど、共通して感情を盛らない。盛らないからこそ、終盤、抑えていたものが一瞬だけ表に出る場面で、こっちの喉が勝手に詰まる。最初に逆走で見たときは聞き流していた呼吸の震えに、正しい順番で見直して、ようやく気づいた。二周目の発見が一番おいしいタイプの作品だ。
読んで見たくなったら——『屍姫 玄』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 続編から横入りして痛い目を見たくない、ちゃんと順番を守れるタイプ
- 死者の遺志・喪失・継承みたいな重いテーマを、地続きで浴びたい人
- 派手さより、湿り気のあるホラーとドラマの混ざり具合が好きな人
- 戦う側がきれいに報われない物語に、むしろ惹かれる人
合わない人
- 一本で完結する分かりやすさを求める人(『赤』未見だと最初から置いていかれる)
- テンポよく爽快に進むアクションを期待している人
- グロ描写・宗教的モチーフ・後味の重さが苦手な人
次に見るなら
死者や武器や組織を背負って戦う少女の話が効いたなら、喰霊-零-。痛みの描き方と、戦う側が幸せになりきれない温度が屍姫にかなり近い。覚悟してから見たほうがいい。
湿った後味のほうに惹かれたなら、屍鬼。死と再生をめぐって、共同体がじわじわ壊れていくのを延々と見せられる。理屈で割り切れない読後感が『玄』と同じ手触りだ。
契約と代償、人の業を淡々と捌いていく構造が刺さったなら、地獄少女。一話完結ながら、玄の「終わらない役目」と通じる虚しさが全話に流れている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「屍姫 玄」は、2026年6月現在、U-NEXTとHuluで配信されており、どちらのサービスでも視聴することができます。いずれも定額制のサービスなので、前作からまとめて一気に追いかけたい方にもぴったりです。気になった方は、配信中のうちにぜひチェックしてみてください。


