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しかのこのこのここしたんたん
| 放送年 | 2024年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | WIT STUDIO |
本文 越知虎子は完璧な優等生として偽装しているが、実は不良の過去がある。新しい学校生活は、角を持つ少女・鹿ノ子と衝突したことで混乱する。謎めいた彼女の周りには常に騒動が起きており、正体は謎に包まれている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
完璧な優等生を演じ、不良だった過去を隠して新生活を送る越知虎子。しかし転入早々、頭に角を生やした謎の少女・鹿ノ子に出会ったことで、穏やかなはずの日常が一変する。鹿ノ子の正体は謎に包まれ、彼女のまわりでは常に予測不能な騒動が巻き起こる。隠したい過去と抱腹絶倒の学園生活が交差する、ハイテンションコメディ。みどころ・魅力
① 謎多き鹿ノ子が生み出すカオスな笑い
角を持つ少女・鹿ノ子は言動も行動も規格外。何を考えているのか読めない彼女の一挙一足が、毎話問答無用の爆笑を引き起こす。常識を軽やかに踏み越えるキャラクター造形が、他のコメディ作品にはない独特のテンポ感を生み出している。② 「優等生の仮面」と本音のギャップが生む共感
主人公・虎子は不良の過去を隠して真面目を装うという二面性を抱える。建前と本音のズレが生むリアクション芸は笑いと同時に親しみやすさを演出しており、ツッコミ役として物語を牽引する彼女の存在がコメディの軸になっている。③ 脱力系ファンタジーと日常の絶妙な融合
角など非日常的な要素が当たり前のように学園日常に溶け込むシュールな世界観が特徴。ファンタジー設定を過剰に説明せず、ギャグのテンポを最優先にした演出方針が独特のクセになる空気感を作り上げている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 太田雅彦 |
|---|---|
| シリーズ構成 | あおしまたかし |
| キャラクターデザイン | 辻村歩 |
| 音楽 | 三澤康広 |
| 美術監督 | 佐藤勝 |
| 音響監督 | 蝦名恭範 |
| OP | 藤田咲「シカ色デイズ」 |
| ED | 藤田咲「シカせんべいのうた」 |
| ED | 虎子「野生のシカ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直に言う。最初は曲しか知らなかった。「しかのこのこのここしたんたん」という呪文みたいなタイトルのアニメが2024年夏に話題になって、そのOP/EDがSNSを埋め尽くした。踊ってみた動画、替え歌、切り抜き。アニメ本編の話をしている人間がほとんどいない。
だから本編を見始めたのはかなり遅い。「どうせ曲だけのやつでしょ」という偏見を持ったまま1話を再生したら、普通に面白いギャグアニメが出てきた。これは意外だった。
2回目を見たとき気づいたのは、テンポの作り方がかなり意図的だということ。笑いのタイミングを外しにいくというより、少しだけずらす感じ。声優陣のアンサンブルが機能していて、特に藤田咲が演じる虎子のリアクションのタイミングが繰り返し見ると際立ってくる。「バズったONAアニメ」という文脈では語られにくかった作品だけど、ちゃんと見ると手が込んでいる。
「知ってるつもり」で止まっていた視聴者を、ちゃんと笑わせにくる作り方の話
この作品を一言で片付けるとしたら「バズったOP/EDで有名なアニメ」になる。実際そうなんだけど、それだけで終わってしまうのはもったいない。
しかのこのこのここしたんたんの核にあるのは、「キャラクターの異質さを日常の中に放り込む」というギャグの文法だ。主人公・虎子は不良の過去を持ちながら優等生を演じているという、それだけで十分キャラの立った設定なのに、そこに角を生やした謎の少女・鹿乃子のこが現れてさらに話がこじれる。
面白いのは、鹿乃子という存在が「謎」として重たく処理されないことだ。角が生えていても周囲がそれなりに受け入れていく温度感があって、世界観の非現実的な要素を深刻に扱わない。この軽さがギャグアニメとして機能している理由だと思う。ONAという形式が、放送の制約の外でやや自由に間合いを作れているというのも関係しているかもしれない。TVアニメと比べて映像の密度がどうという話ではなく、テンポの設計に自由度があるという話。
潘めぐみが演じる鹿乃子のこは、主要キャストとしての存在感がかなり大きい。潘めぐみはどのシリーズでも「感情のダイナミックレンジが広い」という印象があるが、この作品では逆にフラットな芝居が武器になっている。鹿乃子が何を考えているかわからないという不思議な感覚は、演技のトーンによって意図的に作られていると思う。「天然なのか計算なのか」という読めなさが、ギャグの余白になっている。
藤田咲が演じる虎子との対比も機能していて、藤田咲の「抑えているのに抑えきれていない」というリアクション芸が、鹿乃子の不動さと噛み合う。このふたりの組み合わせが本作のギャグエンジンになっている。
単なる「バズり消費」で終わらず、見た人間に「あ、ちゃんとしてたじゃん」という後味を残す。そういう作品の作り方が、本作の静かなテーマになっている気がする。曲だけ知っていて本編を見ていない人間に「一応見てみ」と言いたくなる、そういう作品だ。
特に刺さったシーン
序盤、虎子が優等生フリをしながら鹿乃子の角について内心ツッコんでいるシーンのテンポが好きだ。藤田咲の「抑えてるけど抑えきれていない」という演技のバランスがちょうどいい。「ここで笑わせる」という意図がわかっていながら笑ってしまう。2回目に見るとさらに細かいタイミングの設計が見えてきて、なるほどと思った。
久保ユリカが演じる猫山田根子の登場シーンも印象に残っている。キャラクターとして「猫」要素を持ち込んでいるのに、久保ユリカの声質がそれをギリギリ現実側に引き戻す感じがある。浮きすぎず、でも十分ヘンで、脇役の使い方として丁寧だった。
赤﨑千夏が演じる千春は出番こそ多くないが、真顔でボケるキャラとして機能していて、赤﨑千夏の芝居のクセが合っていた。笑いを引き取る役割が明確で、主要キャスト以外もきちんとアンサンブルに組み込まれている。
そして井上喜久子の鵜飼先生。267本の出演歴を持つ大ベテランが出てくると画面の重力が変わる、という話ではなく、このキャラクターに関してはあえて「普通の先生」として収めているのが上手いと思った。騒動の外にいる人間の声として機能させることで、舞台のスケールを調整している。
読んで見たくなったら——『しかのこのこのここしたんたん』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「曲は知ってるけど本編は未視聴」で止まっている人。見てみると拍子抜けするくらいちゃんとしてる。
- キャラクターの掛け合いがメインのギャグアニメが好きな人。大きな事件より日常のやりとりで笑いたい人向き。
- 12〜13話で完結するコンパクトなアニメを探している人。重くならず、軽く見終わる。
- 潘めぐみ・藤田咲・久保ユリカのファンで、声優目当てで追いたい人。
- 「バズの外側で静かに評価されている作品」を掘り当てる感覚が好きな人。
合わない人
- ファンタジー設定に説明を求める人。鹿乃子の角については「そういうもの」として処理されるので、設定の深掘りはほぼない。
- 主人公の成長や感情の大きな変化を追いたい人。ギャグアニメとして安定しており、劇的な展開は起きない。
- バズ曲のインパクトと同じ熱量を本編に期待している人。曲のテンションと本編のトーンは別物として見た方がいい。
次に見るなら
まちカドまぞく:日常の中に非現実的な存在を放り込んで笑いを作るという構造が近い。主人公の設定は重めなのに空気感は徹底して軽く、ギャグのテンポも似た系統。2期まであるので、しかのこを見終わってから追うとちょうどいい量になる。
干物妹!うまるちゃん:「外では完璧、内では別人格」という虎子と重なるコンセプトを持つ作品。外と内の落差をひたすら笑いに変えていくスタイルで、雰囲気はさらに軽い。日常系ギャグとしての完成度が高い。
ぼっち・ざ・ろっく!:ジャンルは違うが、「一部の要素がSNSで過剰にバズって本編評価が追いつかなかった」という体験をした人に次に見てほしい作品。こちらは本編の評価が後から爆発したパターンで、しかのこと逆方向の発見がある。「バズと本編の関係」について考えながら見ると面白い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『しかのこのこのここしたんたん』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluと主要な動画配信サービスで幅広く視聴可能です。すでに加入しているサービスがあればすぐに楽しめる環境が整っています。お気に入りのプラットフォームからぜひチェックしてみてください。
