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ソルティレイ
| 放送年 | 2005年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 24話 |
| 原作 | オリジナル |
富と貧困の格差が大きい、災害に見舞われた未来都市。サイバネティック義体を持つ人間の判別は困難だ。賞金稼ぎ兼用心棒のロイ・レヴァントの仕事はより複雑になる。ある日、並外れた力を持つ少女がロイを危険な犯人から救う。ロイは思い知る——予期しない助けが自分の人生を変える可能性があることに。
作品概要・あらすじ
あらすじ
貧富の格差が広がり、大規模災害の爪痕が残る近未来都市。サイバネティック技術が普及した世界では、機械義体を持つ人間の判別も難しく、賞金稼ぎ兼用心棒のロイ・レヴァントは日々複雑な仕事をこなしていた。そんなある日、ロイは凶悪な犯人に危機へと追い詰められる。その窮地を救ったのは、人並み外れた身体能力を持つ謎の少女ソルティだった。出会いをきっかけに、ふたりの運命は大きく動き始める。みどころ・魅力
① サイバーパンク世界観とヒューマンドラマの融合
義体技術が当たり前となった近未来都市を舞台に、格差・喪失・再生といった重厚なテーマを描く。荒廃した都市の空気感とキャラクターたちの人間くさいドラマが絶妙に絡み合い、SFアクションでありながら感情移入しやすい物語に仕上がっている。② 不器用な大人と謎多き少女の疑似家族関係
過去のトラウマを抱えたベテラン賞金稼ぎのロイと、記憶を持たない少女ソルティの関係性が物語の軸となる。父娘のような絆が少しずつ育まれていく過程は温かく、シリアスな展開の中でも丁寧に描かれている点が多くの視聴者を惹きつけた。③ スタジオ・ゴンゾによる迫力のアクション描写
ゴンゾ制作らしいダイナミックなアクションシーンが随所に展開される。ソルティの超人的な身体能力を活かした戦闘シーンはスピード感があり、CGと手描きを組み合わせた映像は2005年当時の水準を超えるクオリティで仕上げられている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 平池芳正 |
|---|---|
| 音楽 | 大森俊之 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | メグ・ロック「Clover」 |
| ED | 近江知永「空の彼方で」 |
| ED | 近江知永「Return to Love」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
名前だけは知っていた。ゴンゾ制作、2005年、SF。それ以上の情報がないまま数年が過ぎて、dアニメストアの「まだ見ていない2000年代作品」を掘る週にようやく手をつけた。
正直、最初の数話は掴みきれなかった。未来都市の絵面、義体だらけの世界観、賞金稼ぎの主人公——2005年のSFアクションによくあるテンプレが揃いすぎていて、「あ、これ知っているやつだ」と少し距離を置いて見ていた。ところが中盤を過ぎたあたりで空気が変わる。SFの装置を通じて描かれているのが、結局は「家族とは何か」という話だと気づいた瞬間、一気に遡って見直した。2周目で序盤の会話の意味がまるごと変わる作品だった。
「家族」は見つけるものじゃなく、決めるものだという話
この作品を単純な SF アクションだと思って見ると、たぶん半分しか受け取れない。ロイ・レヴァントという男が超常的な力を持つ少女ソルティと出会い、共に暮らしていく——その骨格は「保護者と被保護者」の物語に見える。でも実態は逆で、ソルティがロイを救い続ける話だ。
この世界では義体(サイバネティックな人工身体)が普及しすぎて、見た目だけでは人間と区別がつかない。「本物の人間かどうか」が問われる社会で、ソルティ自身は自分が何者なのかわからない。記憶もない、出自もわからない、ただ並外れた力だけがある。アイデンティティを持たない存在が、関係性を積み重ねることで初めて「自分」を獲得していく——その過程を描くのに、義体社会という設定はこれ以上なく噛み合っている。
ロイの側にも喪失がある。かつて失った存在への執着を抱えたまま賞金稼ぎを続けている男が、ソルティとの生活を通じて少しずつ「今ここにある関係」に向き合っていく。血でも遺伝でも法的な書類でもなく、「この人と一緒にいることを選ぶ」という反復行為が家族を作るのだ、という命題を、この作品はアクション演出の合間に静かに積み上げていく。
2005年の作品として見ると、当時これをやっていたゴンゾの判断は面白い。派手な戦闘シーンと、その合間に挟まるひどく日常的なやり取り——夕食のシーンや他愛のない口喧嘩——のバランスが、後半の展開をずっと重くしている。
特に刺さったシーン
能登麻美子が演じるアクセラ・ウォリックの声が変わっていく過程が好きだ。序盤の、明らかに壁を作った話し方から、中盤以降で少しだけ温度が乗り始める変化——セリフの内容より先に声の質で感情が伝わってくる。能登さんは「言葉を制御しすぎているキャラクター」を演じるとき、制御しきれていない部分の息遣いで感情を滲ませるのが巧くて、このキャラクターでそれがよく出ていた。
田村ゆかり演じるセリカの存在感も忘れがたい。賑やかな立ち位置でありながら、要所でちゃんと芯が見える。田村さんの、あの「軽さの中に嘘をつかない誠実さ」みたいな演技は、コメディ的なシーンを後から重くしないための安全ピンになっていた。
終盤の、ロイがある選択をするシーン——あそこで台詞がほとんどないのが正しかった。説明しなかったことで、受け取る側の解釈の余地が生まれた。2周目で見ると、序盤のロイの目線の動き方が全部その伏線に見えてくる。
読んで見たくなったら——『ソルティレイ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- SFの外装を借りた家族の話が好きな人
- 2000年代ゴンゾ作品の質感——少し粗くて、それが逆に濃い——に耐性がある人
- 能登麻美子・田村ゆかり・大原さやか・伊藤静が同じ作品に揃うというだけで見る理由になる人
- 序盤が掴めなくても中盤まで我慢できる人(12話あたりから化ける)
- 「出自不明の存在が関係性の中で自分を定義していく」話に弱い人
合わない人
- 2005年当時のSFアクション演出(テンポ・作画の古さ)がどうしても気になる人
- 序盤の世界観説明が回りくどいと感じる人
- ヒューマンドラマより純粋なアクション密度を求めている人
- 伏線を丁寧に回収する構造より、各話完結型のほうが好みの人
次に見るなら
家族の形成を軸に見ていたなら、DARKER THAN BLACK -黒の契約者-を続けて見てほしい。こちらも2007年のSFアクションで、「人間性を失った存在が人間と関わる中で何かを取り戻すか問われる」構造が近い。MAPPAではなくBONES制作なので絵の密度も高い。
義体・人工身体・アイデンティティという設定面で刺さったなら、GHOST IN THE SHELL STAND ALONE COMPLEXは絶対に外せない。こちらは哲学的な解像度がずっと高いので、ソルティレイで「この問いをもっと掘りたい」と思った人が次に行くべき場所だ。
もう少し軽い入り口で同時代の空気感を味わいたいなら、トリニティブラッドも2005年ゴンゾ制作で、属性として近い。こちらは完結の不完全さが先に来るが、キャラクター造形の密度は十分ある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ソルティレイ』はdアニメストアで視聴できます。全話配信されていますので、気になる方はまとめて一気見するのがおすすめです。サイバーパンクの世界観とヒューマンドラマが好きな方はぜひチェックしてみてください。
