それでも歩は寄せてくる

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2022それでも歩は寄せてくる

それでも歩は寄せてくる

★ 3.5 / 5.0コメディラブコメ日常系
放送年2022年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作漫画
制作SILVER LINK.

田中歩夢は、非公認将棋部の部長・八乙女うるしに一目惚れして、将棋部に入部した。歩夢は彼女に勝つまで告白しないと誓ったが、その道のりは遠い。恋する相手に勝つため奮闘する中で、愛は将棋盤の上下で戦場と化していく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

将棋に青春をかける高校生・田中歩夢は、非公認将棋部の部長・八乙女うるしに一目惚れし、部に入部する。歩夢はうるしへの恋心を胸に秘め、「彼女に将棋で勝つまでは絶対に告白しない」と心に誓う。しかし実力差は歴然で、勝利への道は果てしなく遠い。盤上での真剣勝負と、思わずにやけてしまう二人のやりとりが織りなす、甘くじれったいラブコメディ。

みどころ・魅力

① 将棋を挟んだじれったすぎる恋模様

告白するために勝ちたい歩夢と、歩夢の想いに薄々気づきながらも表情を崩してしまううるし。毎回の対局がそのまま恋愛バトルになっており、盤上のやりとりと感情の揺れが絶妙にリンクしている。「早く告白して」と叫びたくなる展開が続く。

② うるしの表情変化が毎話の見せ場

クールに見えて歩夢の行動にすぐ顔を赤らめてしまううるしのリアクションが本作最大の魅力。スマホを見ながらにやける姿や、思わず動揺する瞬間など、細やかな表情の変化が視聴者を虜にする。短編テンポのため一挙に何話も見たくなる中毒性がある。

③ 短編×ギャグの軽快なテンポ感

原作は4コマ漫画で、アニメも1話約12分の短編形式。1話完結でテンポよく笑えるため、隙間時間にサクッと見られる。毎回ちょっぴり進展しているようで進展していないもどかしさが、丁度よいスパイスになっている。

キャスト・声優一覧

田中歩
田中歩
メイン
›
阿座上洋平
八乙女うるし
八乙女うるし
メイン
›
中村カンナ
うるしの祖父
うるしの祖父
サブ
›
伊原正明
店長
店長
サブ
›
てらそままさき
角竜タケル
角竜タケル
サブ
›
郷田翼
ひなの
ひなの
サブ
›
工藤夕希
御影桜子
御影桜子
サブ
›
羊宮妃那
ミク
ミク
サブ
›
鈴木絵理
香川凛
香川凛
サブ
›
三川華月
マキ
マキ
サブ
›
花澤香菜
うるしの父
うるしの父
サブ
›
立木文彦
うるしの母
うるしの母
サブ
›
大原さやか

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スタッフ

監督湊未來
シリーズ構成三重野瞳
キャラクターデザイン平田和也
OP花澤香菜「駆け引きはポーカーフェイス」
ED八乙女 漆「50センチ」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「将棋×ラブコメ」というだけで食わず嫌いしていた時期がある。それでも歩は寄せてくる、タイトルの語感が将棋用語の「寄せ」と「歩」を掛けているのはわかったが、どうせ将棋は舞台装置に過ぎないんでしょ、と思っていた。実際そうなんだけど、それが全然気にならない。最初に見たとき「あ、これは恋愛コメディじゃなくて”一方的に好き”の話だ」と気づいた瞬間に、見続ける理由ができた。

2回目で気づいたのは、うるしの反応の解像度。彼女はちゃんと歩夢のことを意識していて、でも絶対に表情に出さないようにしている——その抑制の演技が、流し見だと完全に見逃せてしまう。短いアニメ(1話12分)なのにそういう仕掛けが毎話仕込まれていて、2周目で得をする作りになっている。

告白しない男が、告白しないまま全力で愛を伝え続ける話

この作品の面白さを一言で言うなら、「条件付き告白」という縛りプレイを通じて描かれる、まっすぐすぎる一途さの話だと思っている。歩夢は「うるしに将棋で勝つまで告白しない」と決める。これは一見、ロマンチックな誓いのように見えて、実態はほぼ不可能な縛りを自分に課しながら毎日会いに来る男の話だ。

そこが単なる青春ラブコメと違う点で、歩夢の動機は勝利じゃない。「勝ったら告白できる」ではなく、「告白するために勝たなければならない」という義務感に近い何かで動いている。そしてその間ずっと、将棋以外のあらゆる方法でうるしへの好意を垂れ流し続ける。発言、行動、眼差し、すべてが告白以外のすべてで構成された愛情表現になっている。

うるしの立場から見ると、これが結構きつい状況でもある。好きかどうかわからない相手に毎日「私のことが好きです(ただし将棋以外の方法で)」と言われ続けるわけで、彼女が徐々に揺らいでいくのも無理はない。花澤香菜さんが演じるマキが、この関係を横から観察しながら時折笑いに変える役割を担っていて、物語に必要な空気の抜け穴になっている。

12分という尺の短さは、この作品においては欠点ではなく設計だと思う。毎話「将棋部の部室で何かが起きる→うるしが揺れる→歩夢は何も気づかずにまっすぐ帰る」という構造が繰り返される。この繰り返しの心地よさは、ほのぼのした日常系の文法でありながら、実は「進まない恋愛」という緊張の持続でもある。退屈に見えて、実は毎回同じ量の砂糖を投与されているような感覚。

特に刺さったシーン

将棋の対局中、歩夢が真剣な顔で盤面を見つめているとき、うるしが一瞬だけ表情を緩める——そういう「相手が見ていないときだけ本音が出る」瞬間を、このアニメは積み重ねて信頼残高を作っていく。

なかでも好きなのは、歩夢が明らかに将棋の上達を目的として将棋をやっていない場面。棋譜を覚えるより先にうるしの表情を記録しようとしているのが画面から滲み出ていて、本人だけがそれを恋愛だと認識していない。阿座上洋平さんの演技がこの「鈍感ではなく純粋」の塩梅を絶妙に処理していて、嫌味がない。ここを嫌みに演じてしまったら成立しないキャラクターを、ちゃんと好感として着地させている。

立木文彦さん演じるうるしの父親が登場するシーンも、短い出番ながら空気を一気に変える。「娘に近づく男」への威圧を全方向に撒き散らしながら、でも家族のシーンとして温かい——この振り幅が立木さんらしくて笑った。

読んで見たくなったら——『それでも歩は寄せてくる』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さると思う人

  • 「進まない恋愛」の引き伸ばし感が好きで、むしろそこに旨味を感じられる人
  • 12分アニメをながら見ではなく、ちゃんと見る習慣がある人(表情の芝居を見逃すとかなり薄い作品になる)
  • 花澤香菜さんの「サブキャラとして空気を整える仕事」が好きな人
  • 一途なキャラが傷つかずに済む安全なラブコメを求めている人

合わない可能性がある人

  • 恋愛に進展を求める人。この作品、最後まで大きくは動かない
  • 将棋パートに何か学べると期待している人。将棋は本当に舞台装置
  • 主人公の一途さが「空気を読まない」に見えてしまう人には、鑑賞中ずっとストレスになりうる

次に見るなら

からかい上手の高木さん——「積極的に好意を見せる側」と「照れる側」の非対称な恋愛を日常の繰り返しで積み重ねる構造が近い。あちらは高木さんが仕掛ける側だが、うるしと歩夢の関係と鏡のように対になっている。短尺アニメの心地よさも共通している。

スキップとローファー——こちらは両想いに向かって素直に進む話だが、「人の好意に無自覚な主人公」と「それを見守る周囲」の温度感が似ている。ほのぼのした空気の中で人間関係が丁寧に描かれるのが好みであれば続けて見てほしい。

かぐや様は告らせたい——「告白しない」「させない」という縛りを両者がかけあう点で、ある意味でこの作品の逆バージョン。あちらは互いの駆け引きが前面に出るが、一途さの執念深さは共鳴する部分がある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『それでも歩は寄せてくる』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVで視聴できます。いずれも見放題対象での配信のため、好みのサービスで気軽に楽しめます。短編アニメなので全話まとめて一気見もしやすく、サブスク加入済みならすぐに視聴を始められます。

よくある質問

Q. 原作漫画は完結していますか?
A. 原作は週刊少年マガジン連載の4コマ漫画で、2024年に完結しています。アニメを見て続きが気になった方は原作で結末まで楽しめます。
Q. 将棋の知識がなくても楽しめますか?
A. まったく問題ありません。将棋はあくまで舞台装置で、メインはラブコメの掛け合いです。将棋ルールを知らなくても二人の関係性に十分引き込まれます。
Q. 何話構成ですか?1話はどのくらいの長さですか?
A. 全12話で、1話あたり約12分の短編アニメです。隙間時間でも見やすいため、忙しい方でもテンポよく完走できます。
Q. 同じ作者の「からかい上手の高木さん」と雰囲気は似ていますか?
A. 同じ山本崇一朗先生の作品で、じれったいラブコメという方向性は共通しています。高木さんが好きな方にはほぼ確実に刺さる作品です。

まとめ

『それでも歩は寄せてくる』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVで視聴できます。いずれも見放題対象での配信のため、好みのサービスで気軽に楽しめます。短編アニメなので全話まとめて一気見もしやすく、サブスク加入済みならすぐに視聴を始められます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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