スプリガン

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1998スプリガン

スプリガン

★ 3.2 / 5.0アクション冒険SF
放送年1998年
フォーマット劇場版
話数1話
原作漫画
制作Studio 4°C

トルコのアララト山脈の奥深くで、秘密組織ARCAMはノアの方舟と思われる物を発見する。しかし、ペンタゴンの反政府組織である米国機械軍団は、世界支配の手段として方舟を奪おうとする。特殊工作員スプリガンのみがこれに立ち向かう。日本人スプリガン・大峰優とフランス人スプリガン・ジャン=ジャック・モンが協力する。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

世界各地に眠る超古代文明の遺産。それらを「人類に過ぎた力」として封印・管理する秘密組織ARCAM(アーカム)は、トルコ・アララト山脈の奥深くで、ノアの方舟と思われる巨大遺跡を発見する。しかしこの方舟には、地球の気候を一変させかねない恐るべき力が秘められていた。方舟を世界支配の手段として奪わんとするのは、ペンタゴン内に巣食う反政府組織・米国機械軍団。彼らの暴走を食い止められるのは、ARCAMが擁する特殊工作員「スプリガン」のみ。日本人スプリガン・大峰優は、フランス人スプリガン・ジャン=ジャック・モンドと手を組み、人類の運命を賭けた戦いへと身を投じていく。

みどころ・魅力

① 大友克洋総監修による圧巻の作画クオリティ

『AKIRA』で知られる大友克洋が総監修として参加。緻密に描き込まれた背景美術、重量感のあるメカ描写、そして肉弾戦の生々しい動き――90年代後半のセルアニメの到達点とも言えるアニメーションは、四半世紀を経た今もなお色褪せません。劇場アニメならではの密度を堪能できる一作です。

② 古代文明×現代軍事のロマンあふれる世界観

ノアの方舟という聖書由来のモチーフを、超古代のオーパーツと最先端の軍事テクノロジーが奪い合う――ミステリーとアクションが融合した骨太な設定が魅力。考古学的なロマンとハードな諜報戦が交錯し、観る者を一気に物語へ引き込みます。原作漫画の世界観を凝縮した構成も見事です。

③ 圧倒的な暴力描写とスピーディーなアクション

装甲服(マッスルスーツ)を身にまとったスプリガン同士の戦闘、銃火器が飛び交う市街戦、そして超能力者との対決。容赦のないバイオレンス描写とテンポの良いアクションシーンが連続し、最後まで緊張感が途切れません。アクション映画としての完成度の高さは折り紙付きです。

キャスト・声優一覧

御神苗優
御神苗優
メイン
›
森久保祥太郎
マクドガル
マクドガル
メイン
›
相ヶ瀬龍史
リトルボーイ
リトルボーイ
サブ
›
鈴木勝美
田中
田中
サブ
›
巻島直樹
ジャン・ジャックモンド
ジャン・ジャックモンド
サブ
›
子安武人
マーガレット
マーガレット
サブ
›
玉川砂記子
ヤマモト
ヤマモト
サブ
›
有本欽隆
ファットマン
ファットマン
サブ
›
高野拳磁
メイゼル博士
メイゼル博士
サブ
›
城山堅

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スタッフ

監督川崎博嗣
キャラクターデザイン江口寿志
音楽蓜島邦明
美術監督小関睦夫
音響監督鶴岡陽太
EDサジュ「Jing Ling」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

きっかけは完全に混乱だった。Netflixで配信されている新しい方の「スプリガン」を先に見ていて、それが良かったから過去の作品も漁ろうとしたら、同じタイトルがもう一本出てくる。どっちがどっちか一瞬わからなくなる。これは1998年の劇場版の方だ。年代を確かめてから再生ボタンを押した。
最初は「90年代の劇場版なら作画は古びているだろう」と高をくくって見始めたのに、開幕の数分で姿勢を正すことになった。雪山に降りる工作員の影、銃口から漏れる光、雪を踏み抜く足の重さ。手描きの密度がとにかく濃い。新しい方を先に通っていたせいで、骨格は同じなのに語り口がまるで違うとわかって、むしろ得をした気分になった。順番が逆だったら、こっちの濃さに気づけなかったかもしれない。

「見つけたら使う」を、全力で否定する物語

冒険ものの大半は、力を手に入れる話だ。失われた遺産、古代の超技術、誰も触れたことのない兵器。物語はだいたい、それを掘り出して、自分のものにして、敵にぶつけるところで盛り上がる。スプリガンはその逆を行く。ARCAMという組織がやっているのは、過去の文明が遺したオーパーツを「掘り起こして、また埋める」こと。使うためではなく、二度と誰の手にも渡らないようにするための発掘だ。アララト山脈で見つかる方舟も、世界をやり直せるほどの力を持っているからこそ、起動させずに封じなければいけない。
この前提が、見ているうちにじわじわ効いてくる。御神苗優というスプリガンは、高校生でありながら「使えば勝てる」力に毎回手を伸ばさない側で戦っている。対する米国機械軍団は、方舟を世界支配の手段としてためらいなく欲しがる。両者の差は単純な善悪ではなくて、力に対する態度の差だ。掘り当てた瞬間に「これで何ができるか」を考える人間と、「これは埋め直すべきか」を考える人間。後者を主役に据えているのが、この作品の背骨だと思う。
そして相手のボスが大人ではなく、無垢な顔をした存在として描かれるのが効いている。世界を作り変えたいという欲望が、悪意ではなく純粋さの形で出てくると、よけいに止めようがない。単なるアクション映画ではなく、「人類はまだこの力に値しない」という諦めに近い前提が、終盤まで一本通っている。

特に刺さったシーン

序盤、御神苗優が装甲服をまとって本格的に動き出すあたりで一度、身を乗り出した。森久保祥太郎の声が、高校生の軽さと工作員の凄みのちょうど境目を行き来していて、強いのに無敵には聞こえない。痛みを知っている声で殴り合う。だから派手な立ち回りの一つひとつに、ちゃんと体重が乗って見える。
そこへフランス人スプリガン、ジャン=ジャック・モンドが絡んでくる中盤の合流が良かった。子安武人の声だと気づいた瞬間に「ああ、この男は信用していいやつだ」と勝手に安心してしまう。あの低くて余裕のある声質が、共闘相手としての頼もしさを台詞の中身より先に伝えてくる。御神苗の若さと、モンドの大人びた皮肉が並ぶと画面が締まる。
玉川砂記子が演じるマーガレットの存在も、緊張続きの中で空気を変える楔になっていた。声の温度が一段違うだけで、この世界にもまだ守るべきものが残っていると思える。終盤の力の暴走シーンは、映画館の音響で浴びたら本当に身がすくんだだろうな、と配信の画面の前で少し悔しくなった。

読んで見たくなったら——『スプリガン』はNetflixで視聴できる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 90年代の劇場アニメ・OVAの手描き作画の密度が好きな人
  • 大友克洋テイストの、硬質でリアル寄りなSFアクションが好きな人
  • オーパーツ・古代文明・陰謀という素材の噛み合わせにワクワクする人
  • Netflixの新しい方から入って、原点になった劇場版を確かめたい人

合わない人

  • 設定や背景を丁寧に説明してもらわないと置いていかれる人
  • 勢いより、設定の整合性をじっくり詰めたい人
  • 最近の滑らかなデジタル作画に慣れていて、手描きの省略や荒さが気になる人
  • 主人公が圧倒的に無双する爽快感を求めている人

次に見るなら

硬質なSFアクションと作画の密度に痺れたなら、AKIRAへ。本作の空気を作った大友克洋の代表作で、力を持ってしまった存在の暴走という主題も地続きだ。スプリガンの画面の手触りが好きなら、ここは外せない。
組織と兵器、人間が制御しきれない力という骨格が刺さったなら、攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL。近未来を舞台に、力と倫理の境目を冷たい質感で描く一本で、考える余白の多さが似ている。
そして同じ物語を別の語り口で味わいたいなら、Netflix版のスプリガン。骨格は同じなのにテンポも演出もまるで違うので、劇場版を先に通った今こそ、その差を楽しめるはずだ。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

劇場版『スプリガン』(1998年)は、現在Netflixで配信されており、見放題で視聴することができます。大友克洋総監修による迫力のアクションを、いつでも好きなタイミングで楽しめるのは嬉しいポイントです。古代文明ミステリーとハードなアクションが融合した本作を、ぜひNetflixでチェックしてみてください。

よくある質問

Q. 劇場版『スプリガン』はどこで見れますか?
A. 現在、Netflixで配信されています。見放題作品として、追加料金なしで視聴することができます。気になった方はNetflixで検索してみてください。
Q. 原作を知らなくても楽しめますか?
A. 劇場版は1本で物語が完結する構成になっているため、原作漫画を未読の方でも問題なく楽しめます。古代文明をめぐるアクション映画として、予備知識なしで観られる作品です。
Q. どんなジャンルの作品ですか?
A. アクション・冒険・SFの要素を併せ持つ作品です。超古代文明の遺産をめぐる諜報戦と、装甲服を駆使した激しい戦闘が見どころで、ハードなバイオレンス描写が特徴となっています。
Q. 大友克洋はどう関わっているのですか?
A. 『AKIRA』で知られる大友克洋が総監修を務めています。作画のクオリティや演出面に強くこだわりが反映されており、劇場アニメならではの密度の高い映像表現が大きな魅力となっています。

まとめ

劇場版『スプリガン』(1998年)は、現在Netflixで配信されており、見放題で視聴することができます。大友克洋総監修による迫力のアクションを、いつでも好きなタイミングで楽しめるのは嬉しいポイントです。古代文明ミステリーとハードなアクションが融合した本作を、ぜひNetflixでチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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