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好きでも嫌いなあまのじゃく
| 放送年 | 2024年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Studio Colorido |
他人に嫌われたくないため、何でも引き受けてしまう高校1年生の柊。ある夏の日、頼まれごとをしている最中に、母親を探して人間界にやってきた鬼の少女・紬に出会う。自分勝手に行動する彼女は柊の正反対。二人は一緒に過ごす中で、互いに影響を与え、成長していく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
他人に嫌われることを何より恐れ、どんな頼みごとも断れない高校1年生の柊。「いい子」でいようとするあまり、自分の気持ちを押し殺して生きていました。そんなある夏の日、頼まれごとに追われていた柊は、母親を探して人間界へやってきた鬼の少女・紬と出会います。思ったままに行動し、自分の感情に正直な紬は、柊とはまるで正反対の存在。最初は戸惑う柊でしたが、二人で過ごす不思議な時間の中で、互いに足りないものを補い合うように少しずつ変化していきます。母を探す旅と、自分自身を見つめ直す夏――。ひと夏の出会いが、二人の心を静かに動かしていく物語です。
みどころ・魅力
① 正反対の二人が影響し合う成長物語
嫌われたくなくて自分を押し殺す柊と、自分勝手なほど気持ちに正直な紬。対極にある二人が一緒に過ごすことで、柊は「断る勇気」を、紬は「他者を思う気持ち」を知っていきます。欠けたものを補い合う関係性の変化が、丁寧な感情描写で描かれていきます。
② 鬼と人間が交わる幻想的な夏の世界
母を探して人間界へ来た鬼の少女という設定が、現実とファンタジーを自然につなぎます。夏の空気感や超自然的なモチーフが物語に独特の浮遊感を与え、冒険の高揚感と切なさを同時に味わえる世界観に仕上がっています。
③ みずみずしい映像と心情の演出
光や空の表現、登場人物の細かな表情まで、繊細に描き込まれた映像が魅力。派手な展開に頼らず、ささやかな仕草やセリフで心の揺れを伝える演出が、二人の距離が縮まっていく過程を説得力をもって支えています。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 柴山智隆 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 横田匡史 |
| 音楽 | 窪田ミナ |
| 美術監督 | 稲葉邦彦 |
| 音響監督 | 木村絵理子 |
| ED | ずとまよ「嘘じゃない」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「好きでも嫌いなあまのじゃく」。このタイトルを見た時点で、たぶん中身の半分はもう受け取ってしまっている。好きと嫌いが同じ皿に乗っていて、その相手はあまのじゃく。説明する気がまるでないこの言葉の並びに引っかかって、夏の終わりに劇場へ入った。最初は、ボーイミーツガールの王道を夏の絵で塗り直しただけだろう、と高をくくっていたのを覚えている。実際、序盤の柊はあまりに予想どおりの「いい子」で、頼まれごとを断れないまま走り回る姿を見ながら、ああこういう子か、と少し身構えた。ところが紬が現れてからの数十分で、その身構えがそのまま自分のほうへ跳ね返ってくる。スクリーンの中の「断れない高校生」を、どこかで他人事として眺められなくなる瞬間がある。タイトルで全部わかったつもりが、観終わる頃には何ひとつわかっていなかった、という顔で席を立つことになった。「嫌われたくない」で、自分の「嫌だ」を全部捨ててきた柊の話
この映画を、夏と冒険と超自然のひと夏の話、とまとめてしまうのは簡単だ。でも柊という主人公の造形を見ていくと、これは成長譚の皮をかぶった、もっと身に覚えのある話だと気づく。柊は優しいのではない。断れないだけだ。頼まれごとを引き受けるたびに、彼は自分の「嫌だ」をひとつずつ捨てている。誰かに好かれるために、自分の輪郭を薄く削っていく。その削りカスが積もった先に、彼自身の輪郭がもう見えなくなっている——序盤の柊は、たぶんそういう状態にある。小野賢章の声が、その「角を立てないために柔らかくしすぎた声」をていねいに作っていて、聞いているこちらが少し苦しくなる。そこへ来るのが、あまのじゃくの紬だ。彼女は自分勝手で、欲しいものを欲しいと言い、嫌なものを嫌だと言う。柊が捨ててきたものを、全部そのまま持っている存在として現れる。だから紬は単なるヒロインではなく、柊が地面に埋めてきた「自分の意志」が、鬼の少女のかたちをとって人間界に上がってきた——そう読むと、二人の衝突のいちいちが腑に落ちる。あまのじゃくは外からやってきた相手であると同時に、彼が必死に押さえ込んできた、彼自身の天邪鬼でもある。好きでも嫌い、という矛盾は、紬への感情であると同時に、ようやく取り戻しかけた「自分の本音」への戸惑いでもあるのだと思う。母を探す紬の旅に付き合いながら、柊が少しずつ覚えていくのは、冒険のやり方ではなく、「嫌だ」と口に出す筋肉の使い方だ。
特に刺さったシーン
紬が自分勝手を押し通す場面で、柊の口からいつもの「いいよ」がこぼれかけて、途中で止まるところがある。あの一瞬の間が、この映画でいちばん刺さった。これまでなら反射で出ていた言葉が、初めて喉のあたりで引っかかる。富田美憂の紬は、ここで相手を試すでも責めるでもなく、ただまっすぐ「なんで?」とぶつけてくる。その容赦のなさが、柊の「いいよ」をきれいに無効化していく。声の張りと素直さの配分が絶妙で、わがままなのに憎めない、という難しい線を一本で引いてみせる。劇場の音響だと、二人の声がぶつかる距離感まではっきり伝わってきて、思わず前のめりになった。母を巡る終盤の展開では、しおんを演じる日高のり子の落ち着いた声が場面の温度を一段下げてくれて、騒がしかった夏が静かに畳まれていく感触が残る。ゆきのさつきの演じる役どころも含め、大人側の声が「子どもの夏を見守る側」として効いていて、柊と紬の青さがいっそう際立つ作りになっていた。読んで見たくなったら——『好きでも嫌いなあまのじゃく』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 頼まれごとを断れず、気づけば自分の予定が他人で埋まっているタイプの人
- 「いい人」と言われることに、どこか居心地の悪さを感じたことがある人
- 夏・少年少女・少しの超自然、という組み合わせに弱い人
- 自分のわがままを言える相手に、ちょっと憧れがある人
合わない人
- 主人公がはっきり強く、最初から自分を持っている話のほうが好きな人
- テーマを台詞で説明しきってほしい人(この映画は間と表情に預ける場面が多い)
- 超自然要素に緻密な世界設定の整合性を求める人
- 夏の情緒より、スピード感のある冒険そのものを観たい人
次に見るなら
夏と少年少女と、ほんの少しの超自然。その手触りが好きなら君の名は。。出会うはずのない二人が引き合っていく感覚と、夏の光の描き方に、この作品と地続きのものがある。柊の「自分の言葉が出てこない」もどかしさに刺さったならサイダーのように言葉が湧き上がるがいい。うまく口に出せない子が、誰かと出会って少しずつ言葉を取り戻していく話で、テーマの芯がきれいに重なる。
人間と人ならざるものの距離感、夏の匂いごと味わいたいなら夏目友人帳。あまのじゃくや鬼との関わりに惹かれた人なら、あの世界のやわらかい寂しさはたぶん合う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
劇場版『好きでも嫌いなあまのじゃく』は、現在Netflixで配信されており、見放題で視聴できます。配信対応端末があれば、スマートフォンやテレビなど好きなデバイスでいつでも楽しめます。正反対の二人が織りなすひと夏の物語を、ぜひNetflixでじっくりとご覧ください。
よくある質問
まとめ
劇場版『好きでも嫌いなあまのじゃく』は、現在Netflixで配信されており、見放題で視聴できます。配信対応端末があれば、スマートフォンやテレビなど好きなデバイスでいつでも楽しめます。正反対の二人が織りなすひと夏の物語を、ぜひNetflixでじっくりとご覧ください。
