月がきれい

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2017月がきれい

月がきれい

★ 3.5 / 5.0コメディラブコメ日常系
放送年2017年
フォーマットスペシャル
話数1話
原作オリジナル
制作feel.

埼玉県川越市の中学校に通う、小説家志望の安曇小太郎と陸上部員の水野茜は、中学3年の春に同じクラスになったことをきっかけに意識し始める。小太郎の告白からぎこちない交際が始まり、二人は互いを深めていく。しかし、茜の父の転勤で、二人の関係は遠距離恋愛という試練に直面する。小太郎は茜への思いを小説に綴り、茜はそれを読んで涙する。最終話では、二人が結婚し子供が生まれるまでが描かれる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

埼玉・川越の中学校に通う小説家志望の安曇小太郎と、陸上部員の水野茜。中学3年の春、同じクラスになったことで互いを意識し始めた二人は、やがてぎこちない交際へと踏み出す。しかし茜の父の転勤により、二人の恋は遠距離という試練に直面する。それぞれの夢や想いをぶつけ合いながら、不器用に、でも真っすぐに紡がれていく青春の物語。

みどころ・魅力

① リアルすぎる「中学生の恋愛」描写

LINEのメッセージをどう送るか悩む場面や、告白後のぎこちなさなど、過剰な演出を排した等身大の恋愛描写が光る。誰もが経験したあの「もどかしさ」を丁寧にすくい取った脚本は、視聴者の共感を強く引き出す。

② 川越の街並みと叙情的な映像美

実在の川越を舞台に、季節の移ろいや夕暮れ・夜景が繊細に描かれる。背景美術のクオリティが高く、物語の感情と風景が一体化した演出は、まるで一本の映画を見ているような没入感をもたらす。

③ 「夢」と「恋」が交差する青春群像

小太郎の小説家志望、茜の陸上への情熱など、恋愛だけでなく各キャラクターの夢や成長も丁寧に描かれる。脇役たちにもそれぞれの青春があり、作品全体に奥行きと余韻をもたらしている。

関連作品

アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

正直に言う。7年間、見ていなかった。タイムラインで誰かが泣いていて、評論家っぽいアカウントが「近年稀に見る良作」と書いていて、聖地巡礼の川越写真が流れてきて——そのたびに「いつか」と思って先送りしてきた。評判が高すぎる作品には、見る前から「名作」というラベルが貼られていて、それが逆にハードルになる。

スペシャル版の存在を知ったのをきっかけに、本編と続けて一気に見た。最初の数話、「これがあの評判の作品か」と少し距離を置きながら見ていた。BGMが静かすぎる。台詞が少ない。主人公ふたりがとにかく喋らない。

中盤、スマホの画面だけで告白が成立する場面で足場が崩れた。台詞じゃなくて「既読」と「…」だけで成立する緊張感。これを2017年にやっていたのか、と思った。2回目に見たとき、その前後のふたりの仕草がぜんぶ布石になっていることに気づいて、ああそういう作品か、とようやく理解した。

言葉を生業にしたい少年が、いちばん伝えたい相手にいちばん言葉を失う話

表面上は「中学生の初恋と遠距離」だけど、核心は別のところにある。小太郎は小説家になりたいという夢を持っていて、でも茜に気持ちを伝えることができない。言葉を生業にしたいと思っている人間が、もっとも伝えたい相手にもっとも言葉を失う——この二重構造が、物語全体を貫いている。

コメディとして機能している部分もあるけど、この矛盾はそんなに笑えない。小太郎は最終的に、茜への感情を小説に書く。直接言えなかったことを、遠回りに、でも誠実に、言葉として残す。茜はそれを読んで泣く。直接届けられなかった感情が、書かれた言葉を経由して届く——というこのルートが、この作品のすべてだと思う。

スペシャル版でふたりの「その後」を見ると、なぜ遠距離が続いたのかが少し見えてくる。距離が離れても、小太郎の書いた言葉が茜のところに届き続けた、という構造。感情は揮発するけど書かれた言葉は残る。そこに賭けた少年の話として読むと、「恋愛もの」というより「創作と感情の話」に変化する。

2回目以降で気づいたのは、序盤から小太郎が書いた文章の断片が差し込まれているという演出。その文体がちゃんと「中学生の書く小説」として微妙にたどたどしくて、でも真剣で、それが彼の誠実さを担保している。この細部の精度が、作品全体への信頼をつくっている。

特に刺さったシーン

遠距離になってからの展開で、ふたりがメッセージでやりとりする場面が積み重なっていくくだりが妙に重かった。テキスト越しの関係性には「読み返せてしまう」という残酷さがある。送った言葉も、受け取った言葉も、消えずに残る。それが切なさになるのか安心になるのかは状況次第で、この作品はその両方を使い分けている。

小太郎役の声優の演技で印象的だったのは、告白の瞬間よりむしろその前後の「何も言えていないところ」。間と呼吸のコントロールが繊細で、「言いたいけど言えない」という状態がフィジカルな感覚として伝わってきた。台詞のないシーンほど情報量が多い、という逆転現象がこの作品にはある。

スペシャルで描かれる結末——ふたりが大人になって、家族になっている、という事実——を見たとき、感情を揺さぶられたというより「ああ、そうなったのか」という静かな納得感があった。劇的な再会でも奇跡でもなく、ただ地味に続いた、という終わり方の誠実さ。ここが刺さる人と刺さらない人を分ける場所だと思う。

読んで見たくなったら——『月がきれい』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 「何も起きていないように見えるシーン」に情報量を見出せる人
  • 初恋を美化せず、かといって否定もしない距離感の描写に耐性がある人
  • メッセージの既読・未読・返信の遅さに緊張感を実感として知っている人
  • 背景美術や作画の細部を楽しめる人(川越の再現度と背景の密度は異常)
  • 「その後」がきちんと描かれることに安堵を感じるタイプ

合わない人

  • 展開にテンポの刺激が必要な人(全編通してゆっくり進む)
  • 告白シーンや山場に高揚感を求めている人
  • 「中学生がこんなに淡々としているのはリアルか?」と気になりはじめると止まらない人
  • 本編未視聴でスペシャルから入ろうとしている人(TV版視聴が前提)

次に見るなら

同じ「静かな恋愛もの」という括りで近いのは「聲の形」。コミュニケーションの不全と、それでも届けようとする感情の話。月がきれいより緊張感があって起伏がある。「言葉にできない感情を抱えたキャラクター」に興味があるなら次はここ。

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」も構造が近い。言えなかったことの重さ、地方都市の背景美術、現在と過去の交差。月がきれいより「後悔」の成分が強く、感情への負荷は高め。雰囲気の系譜として繋がっている。

もう少し軽くいくなら「恋は雨上がりのように」。ひとりの人間が誰かに気持ちを向けるときの細かい仕草と空気感を丁寧に描く作品。恋愛の結末より「過程の空気」が目当ての人に向く。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『月がきれい』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。サブスク加入済みの方はすぐに視聴を始められます。複数のサービスで視聴できるため、お好みのプラットフォームでお楽しみください。

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よくある質問

Q. 『月がきれい』は何話構成ですか?
A. 全12話のTVアニメです。2017年春クールに放送され、各話約23分で完走できます。最終話後には短編エピローグ映像も収録されており、二人のその後を見届けることができます。
Q. どのサービスで視聴できますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで配信中です。いずれも無料トライアル期間中に視聴できる場合があります。各サービスの最新情報は公式サイトでご確認ください。
Q. 原作はありますか?
A. 原作はなく、feel.制作のオリジナルアニメ作品です。監督は岸誠二氏が務めています。アニメオリジナルならではの一貫した世界観と丁寧なキャラクター設計が高く評価されています。
Q. 泣けるアニメですか?
A. 派手な演出より静かな感動が積み重なるタイプの作品です。特に終盤の遠距離パートや最終話は涙を誘う展開が続き、初恋の切なさや青春の尊さをじんわりと感じさせます。

まとめ

『月がきれい』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。サブスク加入済みの方はすぐに視聴を始められます。複数のサービスで視聴できるため、お好みのプラットフォームでお楽しみください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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