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宇宙戦艦ヤマト 復活篇
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
西暦2220年、地球に接近するブラックホールの拡大により危機が迫っていた。3億人以上の人々を地球から移動させる計画が立案される。最新の輸送艦隊が攻撃を受けた時、宇宙戦艦ヤマトが防衛に向かう。艦はコダイ・スススムの指揮下にあり、彼と妻ユキの娘ミユキも乗船していた。
作品概要・あらすじ
あらすじ
西暦2220年、宇宙空間に出現したブラックホールが拡大を続け、地球への接近が現実のものとなった。人類は3億人以上の移民を宇宙へ送り出す大規模な脱出計画を発動するが、輸送艦隊が謎の勢力による攻撃を受け、壊滅的な被害を被る。その危機に立ち向かうべく、伝説の宇宙戦艦ヤマトが再び出撃する。艦を指揮するのはコダイ・スススム。彼の娘ミユキも乗組員として乗艦しており、父娘の絆と人類の命運が交錯する壮大なSFドラマが幕を開ける。
みどころ・魅力
① 30年ぶりの劇場版で描かれる「父と娘」の物語
本作はシリーズ生みの親・松本零士が関与した最後の劇場作品のひとつ。主人公コダイ・スススムが今度は「父」として描かれ、娘ミユキとの関係が物語の軸を担う。世代をまたいだドラマが、往年のファンにも新たな感動をもたらします。
② スペースオペラの王道を刷新した迫力のバトルシーン
最新のデジタル作画技術を駆使し、宇宙空間でのスケール感あふれる艦隊戦が展開されます。ヤマトの代名詞である波動砲の発射シーンをはじめ、緻密に描き込まれた宇宙戦闘は、シリーズファンのみならず初見の視聴者にも強い印象を与えます。
③ 人類滅亡の危機をめぐる壮大なSF設定
ブラックホールという現実の宇宙現象を脅威として取り込んだ設定が、SF的リアリティを高めています。3億人以上の命を背負った移民計画と、その護衛という使命の重さが、ヤマト乗組員たちの決断と行動に深みを与えています。
キャスト・声優一覧














スタッフ
| 監督 | 西崎義展 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 湖川友謙 |
| 音楽 | 羽田健太郎 |
| 音響監督 | 吉田知弘 |
| ED | アルフィー「Dedicate My Love」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「宇宙戦艦ヤマト」という名前は、もちろん知っている。でも正直に言うと、熱心なファンではなかった。リアルタイム世代でもないし、「波動砲」と「イスカンダル」と「サーシャ」くらいしか頭に入っていない状態で、2009年のこの劇場版を見た。
見ることになったきっかけは単純で、山寺宏一が古代進をやっていると知ったからだ。山寺さんがあの古代進を、というのは、旧来ファンにとっては議論があったらしいが、こちらとしては純粋に「どんな芝居をするのか」という興味だった。
実際に見始めると、ヤマトを知らなくても飲み込める構造になっていた。むしろ「続編・リターン作」の文脈を知らないほうが、余計な比較なしにこの映画だけを見られる、という得がある気がした。ブラックホールが迫る地球、逃げ遅れた3億人、攻撃される輸送艦隊——設定の重さが序盤から画面に圧をかけてくる。
「守る側」に回った人間が、それでも引き金を引かなければならない話
この映画で山寺宏一演じる古代進は、もう若い反乱児ではない。艦長として命令を下す側にいる。そして、守るべき存在——娘の美雪(藤村歩)——が同じ艦に乗っている。
これが、この映画の核だと思う。「英雄の帰還」でも「宇宙大戦争の続き」でもなく、守る側に回ったときに人間が何を失って何を選ぶか、という話。
艦長の椅子に座るということは、誰かを犠牲にする計算を自分でしなければならない、ということでもある。古代が下す判断のひとつひとつに、その重さが乗っている。山寺宏一の声はその「重さに慣れようとしている人間」をうまく表現していた——怒鳴らない、でも揺れている、という芝居。
娘・美雪という存在の配置が、単なるお涙頂戴の装置に終わっていないのも良かった。彼女は父の背中を見て何かを感じ取ろうとしている。「英雄の父」ではなく「決断を背負って老いていく男」として古代を見ている視線、それが藤村歩の声から滲み出ていた。
古谷徹演じる徳川太助も、同じ構造のキャラクターだ。旧世代から引き継がれてきた「ヤマトの記憶」を体現しながら、今の戦場に立っている。古谷さんはああいう「年齢と歴史を声だけで出せる」数少ない声優で、登場するだけで場が締まった。
緒方賢一のアナライザーは、この映画のなかで一種の「語り手」として機能している。機械でありながら最も中立的に戦況を見ている存在——緒方さんの乾いた声質がそこに合っていた。
ヤマトファンでなくても、「長く戦ってきた人間が、それでも次の戦場に行く理由」という普遍的な問いとして見られる。そこが、この映画の強度だと思う。
特に刺さったシーン
輸送艦隊が攻撃を受けて、ヤマトが防衛に向かう序盤の展開。スクリーンの大きさと音響が、あの宇宙の「広さ」と「冷たさ」を出していた。劇場で見るべき映画だというのはここで確信した。艦砲の音が体に来る感じは、配信やBDでは半分になる。
それより刺さったのは、古代が娘・美雪と言葉を交わすシーン——長い説明はなく、短いやり取りで互いの立場を確認するだけ。でも山寺宏一と藤村歩の間に流れた「父親と娘ではなく、艦長と乗組員として話している」という緊張感がリアルだった。ふたりとも余計な感情を声に出さない演技で、そのぶん見ているほうが勝手に補完してしまう。
置鮎龍太郎の島次郎は、古代とのやり取りで「旧友同士の省エネコミュニケーション」を自然にやっていた。長い付き合いの人間同士の間合い、というのは声だけで出せる人と出せない人がいるが、置鮎さんはそれができる声優だ。
読んで見たくなったら——『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ヤマトを名前だけ知っている「なんとなく世代」——予備知識ゼロでも入れる作りになっている
- 山寺宏一・古谷徹・緒方賢一など、ベテラン声優の「重量級の芝居」を浴びたい人
- SF設定より「人間ドラマ」に興味がある人——宇宙戦艦ものというより、指揮官の心理劇として見られる
- 劇場の音響で観ることに価値を置いている人——艦砲と宇宙空間の沈黙の対比が体に来る
- 「英雄の帰還・老い・次世代への継承」というテーマが好きな人
合わない人
- 旧シリーズの完全なファン——設定・演出の変更点に引っかかるポイントが多いらしい(伝聞)
- テンポの速い戦闘シーンを連続で期待している人——心理と会話の比重が高め
- キャラクターの背景説明を丁寧に積み上げてほしい人——ある程度「わかっているもの」として進む
- CGと作画の混在が気になる人——2009年当時の技術的なギャップが目につく場面がある
次に見るなら
「指揮官の孤独」と宇宙スケールのドラマが気に入ったなら、機動戦士ガンダム 逆襲のシャアは外せない。ヤマトと同世代の「戦い続けた男たちの終着点」という構造が近く、アムロとシャアの会話は「言葉の少なさで重さを出す」点でも似た感触がある。
SF設定の重厚さと人間ドラマの密度を両方求めるなら、銀河英雄伝説(劇場版シリーズ)。艦隊戦と政治と個人の信念が絡み合う世界観は、ヤマトが好きな人の感覚に刺さりやすい。声優陣の演技密度も高い。
「家族を守ること」と「正しい選択をすること」の衝突が印象に残ったなら、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(TVシリーズだが)も見る価値がある。守る側に回った人間の重さ、という点で通底するものがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』は、現在dアニメストアおよびU-NEXTで配信中です。いずれのサービスも月額サブスクリプションで視聴できますので、すでに加入中の方はすぐにお楽しみいただけます。往年の名作シリーズの続編として気になっていた方は、この機会にぜひご覧ください。