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ヴァンキッシュド・クイーンズ
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Hoods Entertainment |
「倒された女王たち」のOVAは、『クイーンズブレイド リベリオン』に登場しなかったキャラクターたちの過去や、『クイーンズブレイド 美しき闘士たち』の後日談を描いている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
『クイーンズブレイド リベリオン』の本編には登場しなかったキャラクターたちにスポットを当てたOVA作品。彼女たちがたどった数奇な過去や、『クイーンズブレイド 美しき闘士たち』の後日談が描かれる。メインストーリーでは語られることのなかった戦士たちのドラマを、独立したエピソード形式で掘り下げる外伝的な一作。みどころ・魅力
① 本編未登場キャラクターにフォーカスした外伝エピソード
本編ではスポットの当たらなかった女戦士たちが主役となる構成が最大の特徴。ファンにとっては「知っているはずなのに知らない」キャラクターの掘り下げが楽しめ、シリーズへの理解が一層深まる仕上がりになっている。② シリーズ続きものとして楽しめる後日談構成
『美しき闘士たち』から地続きの後日談パートを収録しており、前作を視聴済みのファンほど感情移入しやすい内容。あのキャラクターがあの後どうなったのかを補完する、シリーズファン向けの丁寧なサービス精神が光る。③ アクション×ファンタジー世界観のビジュアル
クイーンズブレイドシリーズ特有のファンタジー色強めの世界観と、戦闘アクションの組み合わせはシリーズを通じた魅力。OVAならではの作画クオリティで各キャラクターの個性が丁寧に描かれている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 板垣伸 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 石橋有希子、りんしん、野口孝行 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
クイーンズブレイドのシリーズ自体は追っていたけれど、このOVAはずっと素通りしていた。配信がどこにもなく、DVDを借りるかどうかという判断をそのまま放置した結果、数年が経った。重い腰を上げて見たのは、リベリオンを見返したときに「あの登場しなかったキャラクターたちはどこへ行ったんだ」という疑問が改めて浮かんだから。
最初の印象は、想像よりずっと「補完の仕事に徹している」だった。本編では出番が削られたキャラクターや、後日談が語られなかった人物が、それぞれの区切りを見せてくれる。豪華な声優陣——能登麻美子、川澄綾子、伊藤静、竹達彩奈——が揃っているのに映像は地味め、という落差はある。でも2回見ると、その割り切りが逆に好きになる。本編の熱狂を鎮めるための「エピローグ集」として機能しているのだと、2周目でようやく腑に落ちた。
負けた女たちが、負けたまま終わらない話
タイトルの「ヴァンキッシュド」は「打ち負かされた」という意味だ。クイーンズブレイドというシリーズ自体が勝者を中心に回る物語だとすれば、このOVAはその外側——敗者側——を描くことに特化している。
これは単なる「敗者たちの悲しい後日談」ではない。むしろ面白いのは、「負けること」がキャラクターたちの終着点として描かれていないところだ。戦いに敗れた後にも生活があり、誇りがあり、それぞれの続きがある。リベリオンの本編で省かれたキャラクターたちの物語が補われるとき、その共通するトーンは「でも私はここにいる」という静かな自己主張に近い。
能登麻美子演じるトモエのような、和風の厳かさを持つキャラクターが登場すると、このシリーズが純粋な「見せ物」だけで成立しているわけではないと気づかされる。声に滲む感情の密度が、映像の派手さとは別のところで物語を支えている。井上喜久子のブランウェンもそうで、押しつけがましくない貫禄が場面の空気を変える。
クイーンズブレイドというフランチャイズは「美しく強い女性たちが戦う」という外装を持ちながら、そこに乗っかるキャラクターたちの内面的な強度がシリーズを長く続かせてきた理由だと思っている。このOVAは、その強度をいちばん「負け側」から見せようとした作品だ。勝ち負けのドラマを経た後に残るものを、静かに掬い取るような視点。本編の高揚感が好きな人には少し地味に映るかもしれないけれど、シリーズを長く追いかけてきた人間には、この落ち着きがむしろ心地いい。
特に刺さったシーン
川澄綾子のレイナが出てくる場面は、毎回見るたびに少し表情が変わる。このシリーズを通じて川澄綾子の演じるレイナは「熱量の塊」みたいなキャラクターなのだが、このOVAでの声のトーンはどこか落ち着いていて、それが「戦いを経た人間の声」として妙に説得力がある。2回目に見たとき、序盤のセリフの間の取り方に気づいて、ここはちゃんと芝居しているなと思った。
伊藤静演じるキャプテン・リリアナのエピソードも、想像以上に余韻が残った。終盤の展開で感情が乗り切っているセリフがあって、そこだけ映像と声の温度が一致している瞬間がある。「主役級の声優がOVAにこれだけ本気を出してくれている」という感触は、何度見ても悪くない。
竹達彩奈のアルドラは、このOVAの中では異色に明るいトーンで機能していて、重くなりそうな雰囲気を適度に抜いてくれる。その配置の上手さは、見返すほど際立つ。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- クイーンズブレイドのTVシリーズをひととおり見終えて「あのキャラクターどうなったんだ」と思っている人
- リベリオン本編で出番が少なかったキャラクターに思い入れがある人
- 能登麻美子・川澄綾子・伊藤静あたりの声優で作品を追いかけているタイプ
- 本編の高揚感より、エピローグの落ち着いたトーンのほうが好きな人
- シリーズを「コンプリートしたい」という義務感と愛着が混ざった状態の人
合わない人
- クイーンズブレイドをまったく知らずにこのOVA単体で見ようとしている人(前提知識がないとキャラクターの背景が掴めない)
- 本編の戦闘シーンの熱量や派手さを期待している人
- 配信がなくDVDを用意するハードルを越える気になれない人(これは正直な話)
- エロ・ファンタジーというジャンル自体が肌に合わない人
次に見るなら
クイーンズブレイドで「敗者視点の掘り下げ」が好きだったなら、クイーンズブレイド リベリオンを本編として見直してから改めてこのOVAに戻るのが一番密度の高い見方だ。本編でのキャラクター配置を頭に入れた状態だと、OVAの補完としての機能がより鮮明に見える。
「豪華声優×ファンタジーバトル×外伝的な掘り下げ」という軸で探すなら、テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロスも近い感触がある。ゲーム原作のアニメ化で、本編では語られにくい人物の内面がサイドエピソードで補完される構造が似ている。
「負けたキャラクターを丁寧に描く」という点では、ブレイブウィッチーズが面白い比較対象になる。主役チームではないウィッチたちの話が中心で、ストライクウィッチーズ本編とは違う静かな強度がある。声優陣の本気度も高い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では本作に対応する公式配信サービスは確認されていません。視聴を希望する場合は、BDやDVDなどのパッケージソフトをご利用ください。クイーンズブレイドシリーズのファンであれば、本編を補完する外伝作品として手に取る価値があります。