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やわらか三国志 突き刺せ!! 呂布子ちゃん
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Chaos Project |
三国志の武将・呂布と軍師・陳宮が、謎の力で現代日本の小学生の体に転生してしまう。大人の欲望のままに、元の姿に戻る方法を探し始める二人。しかし、小学生という制約のある新しい人生で、彼らの野望を叶えることは困難で—
作品概要・あらすじ
あらすじ
三国志最強の武将・呂布と、その軍師・陳宮が、謎の力によって現代日本の小学生の姿に転生してしまう。大人の記憶と欲望をそのまま持ちながら幼い体に閉じ込められた二人は、元の姿に戻る方法を求めて奔走する。しかし「小学生」という制約が、かつての覇者たちの野望をことごとく阻む——武勇と色気を封じられた英雄たちの、珍騒動ファンタジーコメディ。みどころ・魅力
① 最強武将が小学生——極限のギャップコメディ
三国最強と謳われた呂布が、無邪気な小学生の外見のまま覇者の言動を繰り出す。そのギャップが本作の最大の笑いどころ。「威厳」と「幼さ」のアンバランスさがコミカルに描かれ、テンポよく畳み掛けるギャグが続く。② 大人の欲望 vs. 子どもの制約——シュールな葛藤劇
成人の意識・欲求を持ちながら小学生の体という制約に縛られるジレンマが、本作のシュールな笑いを生み出す。日常のあらゆる場面でその矛盾が爆発し、ファンタジー設定ならではのブラックユーモアが光る。③ 三国志キャラクターへの愛あるパロディ
原典の呂布・陳宮のキャラクター像を踏まえたうえで大胆にアレンジしており、三国志ファンにも楽しめるパロディ要素が散りばめられている。コメディに振り切りながらも、元ネタへのリスペクトが感じられる作風。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 森山雄治 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 雨宮ひとみ |
| キャラクターデザイン | 森山雄治 |
| 音楽 | 羽岡佳 |
| 美術監督 | 勝又激、南郷洋一 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | 若本規夫「Doki!」 |
| OP | 若本 規夫「Doki!」 |
| ED | チョー 「OH MY FRIEND ! ~輝き続けて~」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけ見て「どうせ安っぽいエロコメじゃないか」と思って後回しにしていた作品だった。2008年という時代も含めて、正直なめていた。実際に手を出したのはだいぶ後で、呂布という三国志最強の武将が小学生の女の子の体に転生するという設定を、誰かに教えてもらったとき。それを聞いた瞬間、見るしかないと思った。
最初に見たときの印象は「思ったよりちゃんとしている」だった。ギャグのテンポが意外に計算されていて、下品なだけじゃない。呂布子ちゃんという呼び方が作中で定着しているのも、どこかちゃんとキャラを立てようという意図を感じる。2回目に見ると、呂布と陳宮の関係性のバランスが面白くて、転生コメディとしての骨格はしっかりしているのに気づく。配信がなく、Amazonで中古DVDを探すしかない現状がもったいない作品だと改めて思う。
「大人の魂」を小学生の体に押し込んだとき、何が失われて何が残るか
この作品を単なる転生ギャグとして見ると、半分しか見えていない。呂布と陳宮というのは、三国志の中でも特に「欲望に正直な人物たち」として描かれることが多い。呂布は武威と自己顕示欲、陳宮は謀略と野望。どちらも「自分の目的のためにはっきりと動く」キャラクターだ。
それを小学生の体に閉じ込めるというのは、欲望の器と欲望のサイズが完全にミスマッチになる状態を作り出す。大人の知性と野心がそのままあるのに、社会は子供として扱ってくる。お金も持てない、酒も飲めない、戦もできない。この制約のもとで元の姿に戻ろうとする二人の姿が、笑えるようで実はけっこう苦い。
呂布子ちゃんという呼称がそのまま象徴的で、あれだけ「天下無双」のイメージがある武将が「ちゃん」付けで呼ばれる。このギャップ自体がこの作品のテーマを体現している。偉大さと滑稽さは紙一重で、文脈や容れ物が変われば同じ存在でも受け取られ方が180度変わる。三国志という重厚な素材を使いながら、これをやろうとしていたのだとしたら、この原作の作者はなかなか意地が悪い。意地が悪いのは誉め言葉として使っている。
若本規夫が演じる高順の存在感も、この作品に妙な奥行きを加えている。普通ならサブキャラとして流れるはずのキャラクターが、若本規夫の声が乗った瞬間に別格になる。あの声で軽いギャグセリフを言われると、笑っていいのかどうか一瞬戸惑う。それ自体が面白い。
特に刺さったシーン
呂布子ちゃんが自分の「元の姿」のイメージを語るシーンがある。小学生の体のまま、かつての天下無双の武将としての自分を語るわけだが、そのギャップが絶妙に機能している。吉野裕行演じる曹操孟徳が登場する場面では、曹操らしい高慢さと余裕が滲み出ていて、吉野裕行が193本の出演作で培ってきた「格のあるキャラクターの温度感」をそのまま持ち込んでいる。このキャスティングの妙を感じたのは2回目に見たときだった。
立木文彦の関羽も印象的で、あの声の重さが場の空気を一瞬締める。コメディ作品の中でそれをやられると、かえって笑いのタイミングが作られる。140本以上の出演作を持つ声優が本気でコメディに参加しているときの「笑わせようとしていない面白さ」というのがあって、この作品にはそれがある。
白鳥由里演じる松岡エリは、呂布子ちゃんたちの現代サイドでの接点になるキャラクターで、日常パートのテンポを支えている。この手の作品で「普通の人間」ポジションが弱いとギャグが浮くが、そこをきちんと成立させているのが効いている。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 三国志の原典やゲームにある程度親しんでいて、呂布・陳宮のキャラクター像を知っている人
- 転生コメディが好きだが、ストレートな異世界転生より「逆方向の転生」に面白みを感じる人
- 若本規夫・吉野裕行・立木文彦などの声優の演技そのものを楽しめる人
- 2000年代の深夜OVA的な質感——少し荒削りで、今よりずっと「作る側が楽しんでいる」感じ——が好きな人
- 呂布子ちゃんという呼び方を見た瞬間に何か感じた人(これが全部)
合わない人
- 三国志の知識がまったくなく、キャラクターの「落差」が笑いのどこに効いているかわからない人
- 2008年OVAの作画や演出クオリティに厳しい基準を持っている人
- ストーリーの起承転結や感情的なカタルシスを求めている人(そういう作品ではない)
- セクシー要素が混在するコメディに生理的な抵抗がある人
次に見るなら
いくさの子 〜織田信長伝〜の系譜というより、歴史武将が現代でズレた状況に置かれる構造が好きなら戦国コレクションが近い感覚を持っている。各話で戦国武将が現代の全然違う場所に落ちて、それぞれのエピソードを作るオムニバス形式で、「文脈のズレで笑わせる」手法は呂布子ちゃんと通じる。
転生コメディとして見るならRe:ゼロから始める異世界生活よりこのすばらしい世界に祝福を!のほうが近い。欲望に正直なキャラクターたちが理想通りにならない状況でもがく、その構造が似ている。テンションは全然違うが、「やりたいことと現実のギャップ」を笑いの核にしている点で同じ場所にある。
声優キャストを目当てに見るなら、若本規夫・中田譲治が揃う作品として機動戦士ガンダム00などのシリアス系も面白いが、コメディ方向で両者の掛け合いを楽しむなら同時代の深夜OVA群を漁るのが一番早い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では本作を配信しているサービスは確認されていません。視聴にはDVDなど物理メディアの入手が必要です。ファンの間では入手しにくい作品として知られているため、見かけた際は早めに確保することをおすすめします。