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3×3EYES
| 放送年 | 1991年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Toei Animation |
ヤクモ・フウジという青年が奇妙な事件をきっかけに、3つの眼を持つ最後の不死族の女性の不死の奴隷となる。女性は彼の魂を吸収して彼を救い、彼も不死の身となる。ヤクモは彼女とともに人間に戻る方法を探す旅に出発する。しかし道中、様々な困難が立ちはだかる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
藤八雲は、父の遺言によって三つの眼を持つ最後の三只眼(サンジヤン)族の少女・パイと運命の出会いを果たす。しかし突然の事故で瀕死となった八雲は、パイに魂を吸収されることで不死の従者「ウー」として蘇る。人間に戻る方法を求めて旅を続ける二人の前には、次々と強大な妖魔が立ちふさがる。ホラーとラブコメが融合した、1990年代を代表するダークファンタジーOVA。みどころ・魅力
① 「死ねない主人公」という唯一無二の設定
不死身にされた八雲が、死ぬたびに即座に蘇るという斬新な設定は当時のアニメ界に衝撃を与えました。肉体的なグロテスクさとシリアスさが共存する独特の緊張感は、ほかのバトルアクションでは味わえない生々しい重みをもたらしています。② 高橋留美子作品を彷彿とさせる恋愛描写とコメディのバランス
強力な妖魔との死闘の傍ら、天真爛漫なパイと不器用な八雲の関係がほのかな恋愛模様として丁寧に描かれています。シリアスなホラー展開とラブコメ要素のテンポよい切り替えが、長丁場の視聴を飽きさせない魅力となっています。③ 1990年代OVA黄金期ならではの作画クオリティ
劇場OVA水準の作画と、三条陸の原作コミックの持つダークな世界観を見事に再現した美術設計が高い評価を受けています。当時の第一線スタッフが手がけた映像は今見ても色あせず、レトロアニメの醍醐味を凝縮した一作です。キャスト・声優一覧




















スタッフ
| キャラクターデザイン | 新井浩一 |
|---|---|
| 音楽 | 和田薫 |
| 美術監督 | 佐貫利勝 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
配信で見つけたわけじゃない。というか、どこにも配信がない。存在を忘れていたところに古い話題が流れてきて、そうだこれ積んでたんだと思い出して、ようやく重い腰を上げたのが正直なところだ。
1991年のOVA。平成3年。最初に流し見したときの印象は「古い、でも空気が独特」という、やや雑なものだった。ところが2回目に通しで見ると、この作品の設計がかなり意地悪なことに気づく。主人公ヤクモは序盤で死にかける。それどころか魂を吸い取られて不死の奴隷になる。出発点がすでに「詰んでる」状態なのだ。ラブコメのフォーマットを借りながら、芯のところにはホラーの匂いが染み付いている。その奇妙なブレンドが、90年代序盤という時期にしか作れなかったものだと、見返してようやく理解した。
「人間に戻りたい」という願いが、どこかで「一緒にいたい」に摩り替わっていく話
表向きの目標は明確だ。パイが人間になること。それによってヤクモも死ねるようになること。旅の動機としてはシンプルで、RPGでいえばメインクエストにあたる。
ただ、この作品が面白いのはそのクエストの途中で、当初の目標がじわじわと形を変えていくところにある。人間に戻りたいという願いは、気がつけば「パイと一緒にいたい」という感情に上書きされていく。ヤクモがパイを守ろうとするとき、そこにはもう「不死を解除するための手段として彼女を守る」という計算はない。完全に情緒で動いている。
パイには二面性がある。無邪気で人懐っこい「パイ」と、記憶と力を持つ「パールバティー四世」。林原めぐみがこの両面を一人で担っているのだが、声のトーンの切り替えが絶妙で、同一人物であることの連続性を保ちつつ、まるで別の存在が宿っているような重みを出している。林原めぐみは出演作が287本あるベテランだが、この役は音域の問題ではなく、「無垢さ」と「諦観」を同じ声帯から出す技術が問われる仕事で、OVA4話という短い尺の中でそれをやり切っている。
不死というのは、この作品においてほぼ呪いとして描かれる。死ねないことが救済ではなく、終わりのない責任として機能する。ヤクモが何度傷ついても再生する描写は、序盤こそ「強い」と映るが、中盤以降は「終われない」という疲労感として読めるようになる。その読み替えが自然に起きるのは、脚本の設計が丁寧だからだと思う。
1991年という時代に、少年誌原作でこの構造を持ち込んだのはかなり先行していた。「不死モノ」というジャンルが現代アニメで一般化する前の話だ。
特に刺さったシーン
ベナレスが本格的に動く場面が好きだ。大塚明夫が演じるベナレスは、敵キャラとしての格が序盤から別格で、声の低音域の使い方が今見ても古くない。脅しているのに演説しているように聞こえる、あのトーン。現代のアニメでも大塚明夫を使う理由が、このあたりを聞くとわかる気がする。
もう一箇所、パイがヤクモの魂を引き取る冒頭の一連の流れ。命を救う行為が同時に相手の自由を奪う行為でもある、という矛盾が、説明台詞でなく絵と声だけで伝わってくる。林原めぐみの「パイ」としての声が、ここで初めて泣きそうな揺らぎを持つ。見落としやすいが、2回目以降に気づくと重さが変わる。
折笠愛のリンリンリーは、重い展開の中での緩衝材として機能していて、単なるコメディリリーフに収まらない絶妙な立ち位置にいる。あの声の明るさが、作品全体のトーンバランスを保っている。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVA文化を知っている、または知りたい人(このフォーマット自体が今はほぼ絶滅している)
- 林原めぐみ・大塚明夫のキャリアを追いかけている人(両者の若い時期の仕事として資料的価値がある)
- 不死・魂・人間性といったテーマが好きで、それを90年代の濃い絵柄で見たい人
- ラブコメとホラーが混在する空気感が好きな人(どちらかに振り切っていないのがむしろ魅力)
- 高田裕三の原作漫画を読んでいて映像版も確認したい人
合わない人
- 配信で気軽に見たい人(どこにも配信がない。Amazon DVDでの購入が現状唯一の手段)
- 現代の作画クオリティを前提にしている人(1991年基準で見る必要がある)
- 完結した物語を求めている人(OVA版は原作の序章にあたる部分で終わっており、続きは漫画に委ねられる)
- ジャンルをひとつに絞って見たい人(アクション・ホラー・ラブコメが均等に混在している)
次に見るなら
幽☆遊☆白書(1992年)は、死と不死をめぐる設定と、少年誌的な格闘要素という点で近い空気を持つ。3×3EYESのヤクモが持つ「守護者としての宿命」的なポジションは、幽助のキャラクター造形と重なるところがある。90年代アニメを芋づる式に掘るなら、ここから入るのが自然だ。
バンパイアハンターD(OVA版・1985年)は、不死の存在と人間の関係という軸で3×3EYESと共鳴する。こちらはより孤独で乾いた世界観だが、「人間でないものが人間性を問われる」構造は共通している。どちらもDVD以外の手段が限られている点まで似ている。
ペルソナ4 the ANIMATIONとは一見遠いが、「別の人格が同じ肉体に宿る」というモチーフに興味が向いているなら、パイ/パールバティーの二重性から接続できる。現代の作品でこのテーマを整理して見たいときの選択肢として。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点で3×3EYESは主要サブスクリプション配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にはBlu-ray・DVD等のパッケージ作品を利用するのが現実的な選択肢です。1991年〜1992年公開の第1期OVA全4話と、1995年〜1996年公開の第2期OVA全3話が存在しますので、入手の際は収録内容をご確認の上お探しください。


