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いっしょにとれーにんぐ TRAINING WITH HINAKO
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Studio Hibari |
16歳の少女・日向子が、プッシュアップ、腹筋、スクワットなどの筋トレを指導するアニメ。日向子は元々人間だったが、中学2年生の時にアニメキャラクターへと変身した。
作品概要・あらすじ
あらすじ
元は人間だったと語る16歳の少女・日向子が、視聴者と一緒にトレーニングをするという斬新なコンセプトのOVA作品。日向子は中学2年生のときにアニメキャラクターへと変身してしまったと自称しており、プッシュアップ・腹筋・スクワットなど基本的な筋トレ種目を明るく丁寧に指導してくれる。汗をかきながら一生懸命トレーニングする姿が特徴的で、エクササイズ要素とアニメ視聴を融合させた異色の作品です。
みどころ・魅力
① 視聴者参加型の「一緒にトレーニング」体験
日向子がカメラ越しに語りかけながら実際のトレーニングをリアルタイムで進行するスタイルが最大の特徴。ただ見るだけでなく、画面に合わせて一緒に体を動かすことを前提とした設計になっており、アニメを観ながら運動できるという独自の視聴体験が楽しめます。
② 「元人間」という独特の設定が生む親しみやすさ
日向子は「もともと人間だった」という不思議な設定を持ち、アニメキャラクターながら視聴者に近い目線でトレーニングに励む。この親近感あるキャラクター造形が作品の独特な雰囲気を生み出しており、単純な美少女キャラクターとは一線を画した存在感を放っています。
③ 2009年公開ながら今も語られる異色の企画性
セクシー×スポーツという異色ジャンルを掛け合わせ、「運動させるアニメ」という当時の実写フィットネスDVD文化をアニメに持ち込んだ先駆的な企画。発売当初から話題を集め、現在もニッチな名作として根強いファンを持つ、時代を超えた問題作的な存在感があります。
キャスト・声優一覧



トレーラー・MV
スタッフ
| 監督 | 鈴木行 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 網崎涼子 |
| 音楽 | 来兎 |
| 美術監督 | 土師勝弘 |
| 音響監督 | 鈴木行 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
存在は知っていた。2009年ごろのオタク界隈で「ひなこといっしょ」「一緒にトレーニング」みたいな言い方で話題になっていたやつ。ただ、内容を知って積極的に避けていた。16歳の女の子がひたすら筋トレを指導するだけのOVA。どういう層に向けて作ったのかを考え始めると、考えるのをやめたくなる。
それでも結局見たのは、「問題作として語られるものは一度自分の目で確認しておかないと語れない」という一種の義務感から。2回目を見たのは、門脇舞以の声についてもう少し確かめたかったから。それ以上の理由はない。
本作はTV放映作品の外伝でも補完でもない、完全に独立したOVAだ。前提となる物語設定は最小限で、日向子がなぜアニメキャラになったかという説明が冒頭に少し入るだけ。残りはほぼ全部、筋トレ。その割り切り方だけは清潔だと思う。
「一緒に運動しよう」という幻想に、16歳の体を使った話
これを「フィットネスアニメ」と呼ぶのは正確ではない。本作が実際にやっていることは、「視聴者と一緒に運動する2Dキャラクター」という体験の商品化だ。プッシュアップ、腹筋、スクワット——動作そのものはまともなトレーニングで、指示の内容も一応機能している。問題はそのパッケージングにある。
日向子のキャラクターデザインと演出が、筋トレ指導という建前のもとで徹底的に「見られること」を意識して作られている。そしてそのキャラクターは設定上16歳だ。2009年という時代のコンテキストを置いておいても、これは問題作と呼ばれて当然の構造を持っている。
ただ、2回見て気づいたことがある。本作が「問題」なのは過激な内容があるからではなく、むしろ「ないから」だ。直接的な表現はほとんど存在しない。あるのは、目線の誘導と、声のトーンと、カメラポジションだけ。観客の想像力を利用する設計になっている。
2009年という時代は、萌えキャラクターが生活行動全般に侵食し始めた時期だった。料理、睡眠、ダイエット——「〜といっしょ」シリーズの氾濫がその証拠で、本作もその文脈の中にある。フィットネスという実用的な文脈を使うことで、萌えキャラとの「疑似的な共同作業」にある種の正当性を与えようとしている。そのアイデアは面白いと思う。ただ、題材の選び方と、それをどんなキャラクターに乗せるかの判断が、2026年の基準でも、おそらく2009年の基準でも、ぎりぎりかそれ以下のラインにある。
これをどう受け取るかは見る人間に委ねられているが、無批判に消費して終わるタイプの作品ではないと思っている。「問題作」という言葉は、批判でも称賛でもなく、事実の記述だ。
特に刺さったシーン
門脇舞以の声だけは本当に仕事をしている。プッシュアップのカウントを数える場面——「いち、に、さん……」と一緒に数えていく、ただそれだけの繰り返しに、疲れてくる中盤以降でわずかに声のテンションが落ちてくる瞬間がある。キャラクターとして「頑張ってる感」を出す演技で、あそこだけは純粋に上手いと思った。
門脇舞以は出演作85本のキャリアを持つ声優で、どの作品でも「等身大の女の子」を演じるときの呼吸の使い方が独特だ。本作でも、過剰に明るくしすぎず、かといって棒読みにもならない、ちょうど現実の運動中に近い声のテクスチャを出している。この演技がなければ、このOVAはもっと単調なものになっていたはず。逆に言うと、演技だけが「体験としての筋トレ」を辛うじて成立させている柱だ。
2回目に見て気づいたのは、インターバル中の短い雑談パート。設定の説明や日向子の素の感情みたいなものが少し出てくる部分で、ここだけ演出がふっと軽くなる。あの1〜2分が、このOVAで唯一「キャラクターを見ている」という感覚になれる時間だった。
読んで見たくなったら——『いっしょにとれーにんぐ TRAINING WITH HINAKO』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 2000年代後半の萌え文化を実地で体験していて、あの時代の空気を懐かしむ人
- 「問題作」という評価の根拠を自分で確認したい人(批評目的の視聴)
- 門脇舞以の出演作をコンプリートしようとしているファン
- インタラクティブ系・疑似体験系アニメコンテンツの変遷に興味がある人
合わない人
- フィットネスアニメとして期待した人(ダンベル何キロ持てる的なものを求めると全く違う)
- 未成年キャラクターへの性的な視線が含まれるコンテンツを不快に感じる人(これは正当な拒否反応だと思う)
- ストーリーや作画演出でアニメを楽しむタイプの人(この作品にそれはない)
- 実際に運動のモチベーションを上げたい人(Youtubeのフィットネス動画を見た方が早い)
次に見るなら
同じ「女の子と一緒に筋トレ」の文脈で、もっとまともな形に昇華された作品を見たいならダンベル何キロ持てる?がある。こちらは2019年のTVアニメで、筋トレの知識をギャグとして使いながらキャラクターの成長もちゃんと描く。本作との10年の差が、同じ題材がどれだけ違う形になれるかを教えてくれる。
2009年前後の「萌えキャラ×実用コンテンツ」路線の空気感をもっと広く知りたいなららき☆すたを。直接的な関係はないが、あの時代の「日常の細部をアニメキャラに語らせる」文化の本流がここにある。本作が傍流として何を引き継いで何を外したかが、比較するとよくわかる。
声優・門脇舞以の仕事として追いかけるならFate/kaleid liner プリズマ☆イリヤを。イリヤスフィール役での演技は本作とは全く異なる振れ幅で、同じ声がここまで変わるかという意味で参考になる一本。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『いっしょにとれーにんぐ TRAINING WITH HINAKO』は、現在dアニメストアで視聴できます。アニメを観ながら一緒に体を動かすというユニークなコンセプトは今も新鮮で、フィットネス系アニメの草分け的存在として一度は体験する価値があります。OVA作品のためボリュームもコンパクトで、気軽に試してみるのがおすすめです。