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5等になりたい。
| 放送年 | 1995年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
足に障害を持って生まれた少女リツコの物語。学校に行き、友達をたくさん作りたいという夢を持つが、現実は厳しい。過保護な母親と、学校での同級生からのいじめに直面する。彼女は笑顔を保つことができるのだろうか。
作品概要・あらすじ
あらすじ
足に障害を持って生まれた少女・リツコ。彼女の夢はシンプルだ——学校に通い、友達をたくさん作ること。しかし現実は思い描いていたものとはほど遠く、心配するあまり過保護になってしまった母親と、クラスメートからの容赦ないいじめという二つの壁が彼女の前に立ちはだかる。それでも笑顔を失わずに前を向き続けようとするリツコの姿を軸に、障害のある子どもが直面する社会のリアルと、人と人とのつながりが持つ温かな力を丁寧に描いた1995年の劇場作品。みどころ・魅力
① どんな壁にも笑顔を向けるリツコの強さ
障害を持ちながらも「学校に行きたい・友達が欲しい」という純粋な願いを抱えるリツコの姿は、観ているだけで胸を打つ。いじめや疎外感に直面しても笑顔を手放さない彼女の芯の強さが、作品全体を貫く感動の軸となっている。② 過保護な母親との葛藤が描くリアルな親子関係
子どもを守ろうとするあまり先回りしてしまう母親と、自分で挑戦したいリツコ。その衝突は、障害のある子を持つ親が抱える葛藤を正直に映し出す。単純な「良い親・悪い親」ではなく、両者の愛情と苦しさが丁寧に描かれている点が見逃せない。③ 子どものいじめと孤立をごまかさない誠実な視点
学校でのいじめ描写は、過度に悲劇的にも美化もせず、現実に近いトーンで描かれる。だからこそ観客は「他人事ではない」と感じることができる。1990年代に制作されながら、現在も色褪せない社会的テーマを持つ点が本作の大きな魅力だ。キャスト・声優一覧




スタッフ
| 監督 | 加藤盟 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 西城隆詞 |
| 音楽 | 大島ミチル |
| 美術監督 | 地蔵本拓嗣 |
| ED | 郷ひろみ「少女よ」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを見て、正直しばらく意味がわからなかった。「5等になりたい」って何? 1位でも最下位でもなく5位? その奇妙さが引っかかって、結局手を出した。1995年の劇場作品、しかも今は配信もDVDも存在しないので、見る手段を探すのにひと苦労したやつだ。
見始めた数分で、あのタイトルの意味が肚に落ちた。リツコがほしいのは「1位」じゃない。「その他大勢のひとり」になることだ。群れの真ん中に溶け込める、ただそれだけ。その切実さを「5等」という言葉に込めた感覚が、静かに刺さった。
「1位になりたい」と言えない子どもの話
この作品が描いているのは、障害でも差別でも、ましてや感動でもない。「普通」に憧れることの、どうしようもない重さだと思う。
リツコは足に障害を抱えて生まれた。でも彼女がほしいのは特別扱いじゃない。学校に通って、友達をつくって、誰かと並んで歩く——それだけだ。「5等」というのは、たぶん競争の結果じゃなく、ポジションの話だ。最下位でも浮いた1位でもなく、5番目あたりに混じっていられること。目立ちすぎず、でも透明人間でもなく、ただそこにいる。その願いがどれだけ切実かは、叶えられない人間にしかわからない。
過保護な母親の存在も、単純な悪役として描かれていないのが痛い。母親はリツコを守っているつもりで、リツコが「普通でいたい」という欲求そのものを塞いでいる。愛情と保護が、子どもの世界を狭める。この構図は1995年に作られたとは思えないほど今も刺さる。
学校でのいじめの描写も、ドラマチックに盛らない。あの、面と向かってではなく輪から外していく感じ。リツコが笑顔を崩さないのも、強さじゃなく防衛機制に見えてくる。「笑ってれば平気」という子どもが、一番しんどい場所にいることは大人になってからわかる。
この作品が単なる障害者を描いた感動作じゃないのは、リツコの目標が「克服」でも「感動させること」でもないから。5等でいい。それだけでいい。その小ささが、でかい。
特に刺さったシーン
終盤、リツコが笑顔を保てなくなる瞬間がある。それまでずっと「笑っていれば大丈夫」という顔をし続けていた子が、ぼろっと崩れる。あそこの声の演技が本当によくて、泣き声でも絶叫でもなく、小さく息が詰まる感じ。「声で泣かせない」という演出の選択だと思う。音を立てて泣けない子どもが、確かにそこにいた。
母親とのやり取りも、序盤の一場面が頭から離れない。リツコが「学校に行きたい」と言うたびに、母親が「でも」と返す。否定じゃなく「でも」。その積み重ねの重さが、後半になるほど効いてくる。2回目に見ると、最初の「でも」のところで既に詰んでいるのがわかって、しんどくなる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「普通でいたい」という気持ちに身に覚えがある人
- 子ども時代、輪に入れなかった経験を持つ人
- 感動を押しつけてこない静かな作品が好きな人
- 90年代アニメ劇場作品を掘っている人
- 子どもを持つ親で、「保護」と「管理」の境界線が気になっている人
合わない人
- カタルシスのある展開を求めている人(この作品、きれいには終わらない)
- 現在配信もDVDもないため、そもそも視聴手段がなく困る人
- いじめ描写・子どもの孤立シーンで気分が悪くなりやすい人
- 90年代の作画・演出テンポに慣れていない人
次に見るなら
この世界の片隅に——「普通に生きること」の重さを静かに描く点で近い。感動を押しつけてこない筆致と、日常の積み重ねの中に滲む痛みの描き方が似ている。リツコが好きなら間違いなくはまる。
聲の形——いじめと孤立、そして笑顔の防衛というテーマが重なる。こちらはより直接的でビジュアルも今の水準だが、「伝わらないこと」への視線が同じ場所にある。作画と音響は劇場で体験してほしい一本。
河童のクゥと夏休み——異質な存在が「普通の世界」に溶け込もうとする切実さという意味で地続きだ。子ども目線で描かれる社会の残酷さが、90年代作品の空気に近い感触を持っている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では、「5等になりたい。」は定額配信サービスでの視聴はできません。視聴を検討される場合は、DVDなどの映像ソフトや、レンタルショップ・図書館での取り扱いをご確認ください。障害や子どものいじめをテーマにした1995年の劇場作品として、今も根強いファンがいる一本です。