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君の膵臓をたべたい
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Studio VOLN |
4月の春、桜がまだ咲いている季節。他者に無関心な本の虫が、病院の待合室で一冊の本を見つける。表紙には「生きることと死ぬことについて」と手書きされていた。それは人気で心優しいクラスメートの山内桜が密かに病気で苦しんでいることを明かす日記だった。
作品概要・あらすじ
あらすじ
荒廃した辺境の地「荒野」では、物資の交易が人々の命綱となっている。その空を飛ぶ護衛傭兵部隊・琴吹飛行隊(コトブキ飛行隊)は、凄腕のパイロットたちが集う女性チームだ。零戦をモデルにしたレシプロ機を駆り、荒くれ者たちが跋扈する空で護衛任務をこなしながら、やがて荒野の存亡を左右する大きな陰謀へと巻き込まれていく。空戦と人間模様が交差するガールズ×フライトアクション。
みどころ・魅力
① リアル志向の空中戦バトル
本作最大の特徴は、CGで精緻に描かれたレシプロ機同士のドッグファイトだ。エンジン音・機体の挙動・射撃タイミングまで丁寧に再現されており、飛行機ファンも納得のリアリティ。スピード感あふれる空戦シーンは一見の価値がある。
② 個性豊かなキャラクターたちの掛け合い
主人公・キリエをはじめ、冷静沈着なエンマ、飄々としたケイト、強気なレイナなど各パイロットのキャラが立っている。任務の合間に見せる日常的なやり取りや人間関係の描写がドラマに深みを加えており、バトル以外の場面も楽しめる。
③ 独特の世界観と謎めいた設定
「荒野」と呼ばれる舞台がどんな世界なのかが徐々に明かされていく構成も見どころのひとつ。西部劇風の荒涼とした景色と空飛ぶ機械文明が混在する世界観は独自性が高く、物語の核心に迫るにつれ緊張感が増していく。
キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 牛嶋新一郎 |
|---|---|
| 原作 | 住野よる |
| 原案キャラデザ | らうんどろー |
| キャラクターデザイン | 岡勇一 |
| 美術監督 | 小川友佳子 |
| OP | スミカ「ファンファーレ」 |
| ED | スミカ「春夏秋冬」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけ見て、ずっと避けてた。「君の膵臓をたべたい」。なんか身構えてしまうタイトルじゃないですか。意味はわかる、ちゃんとわかるんだけど、「これ泣かせにきてますよね」という警戒心が先に立って、なかなか手が伸びなかった。
で、U-NEXTで何気なくかけたのが最初。あの、他に見るものがなかったときの消去法的な選択。それが2018年の劇場版。序盤の、主人公が病院の待合室で見知らぬ本を拾うシーンから、静かにテンポが上がっていく感じに「あ、これちゃんと作ってある」と気づいた。そして終盤で、ちゃんと泣いた。身構えていたのに。
2回目に見たとき気づいたのは、序盤の何気ない会話のひとつひとつに、すでに伏線というか、終わりに向かうためのピースが丁寧に置かれているということ。1回目は感情を持っていかれて気づかなかったものが、見え方が変わっていた。
「死ぬとわかっている人」と、「生きているつもりがなかった人」の話
この映画を単純な難病ラブストーリーと呼ぶのは、半分正解で半分ズレていると思う。確かに死の影はずっとある。でもこの映画が本当に描こうとしているのは、山内桜良ではなく、むしろ主人公・春樹の側にある空洞だと感じる。
春樹という人物は、最初から「他者と関わらないこと」を選んでいる。本の虫で、人に興味を示さず、クラスでも透明人間のように生きている。それは臆病とか陰キャという話ではなく、もっと根の深い、「自分が誰かに影響を与えることへの回避」に見える。桜良と過ごすなかで、彼は少しずつそこを揺さぶられていく。
桜良のほうは、余命が決まっていながらも「やりたいことをやる」という強さを持っている。でもその強さは無敵じゃない。春樹に対して見せる、ちょっとした不安や依存の気配——そこが、Lynnの声の演じ方にもよく出ていて、明るくて強い桜良の中に、ごく人間的な弱さが滲んでいる瞬間がある。
タイトルの意味が劇中で明かされるシーンは、説明されたあとで「そういうことか」と思うと同時に、じんわりと重くなる。「食べることで、その人の一部になれる」という原始的な感覚。死を前にした人間が選ぶ言葉として、これ以上ないほど直接的だと思う。
三木眞一郎が演じる春樹の父が、息子に対してどう接するかの細部にも、春樹がなぜあの性格になったかの輪郭が見える。田中敦子の母役も同様で、家の空気感がセリフ以上のことを語っている。キャスト全体の「間の使い方」が、脚本の密度を支えていた。
特に刺さったシーン
終盤、春樹が桜良の日記=「共病文庫」を読むシーン。そこで、桜良が春樹のことをどう思っていたかが明かされるわけだが、あの瞬間に内田雄馬の演じる隆弘のセリフが重なってくる構成が、本当に上手い。隆弘というキャラクターは、序盤から「春樹に対して複雑な感情を持つ人物」として描かれているが、あのタイミングで内田雄馬の声が持つ、ちょっとした湿度みたいなものが効いてくる。
桜良が「死ぬ前にやりたいこと」を春樹と一緒にこなしていく中盤のやり取りも、見るたびに細部の発見がある。福島潤が演じる宮田は、ある種の「普通の高校生」の代表として機能していて、春樹との対比が絶妙。彼がいることで、春樹の異質さが際立つ。
音楽は抑えめのトーンで感情を煽りすぎない設計になっているが、それが却って終盤に効いてくる。「ここで泣かせます」という演出でなく、静かに積み上げてきたものが一気にくる感じ。身構えていたのに、ちゃんと持っていかれた。
読んで見たくなったら——『君の膵臓をたべたい』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「難病もの」を避けてきたけど、一度ちゃんと向き合ってみたい人
- 主人公の内側の変化を丁寧に追う青春ものが好きな人
- 「好きとか嫌いとか以外の関係性」の描写に弱い人
- 声優の演技の呼吸感や間が気になる人(Lynnの感情の抑え方は特に)
合わない・しんどい人
- 死の描写・余命カウントダウン系が精神的に厳しい人
- 感情を動かされることへの抵抗がある人(見終わったあとに引きずるタイプの話です)
- 「なぜその行動をするのか」に論理的な説明を求める人(桜良の言動は感覚的な部分が多い)
- テンポの速いエンタメが見たいとき(良い意味でゆっくり進む映画なので)
次に見るなら
この映画が刺さったなら、「四月は君の嘘」はほぼ確実に合う。音楽と喪失と、他者に触れることで変わっていく主人公という構造がよく似ている。ただしこちらはアニメシリーズなので、感情の積み上げに時間をかけてくれる分、終盤のダメージは段違いに大きい。覚悟して見てほしい。
「死を前にした人間の軽やかさ」という部分が刺さったなら、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」も選択肢に入る。設定は全く違うが、限られた時間の中でしか成立しない関係性の描き方が近い。こちらも劇場版なので、コンパクトに見られる。
もう少しドライな空気感で同じテーマを咀嚼したいなら、「orange」。後悔と時間と、誰かを救おうとすることの重さを、別の角度から描いた作品。泣かせる構造は似ているが、こちらはもっと「自分には何ができたか」という問いが強い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『荒野のコトブキ飛行隊』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額サービスであり、加入済みであれば追加料金なく視聴できます。空戦アクションを高画質で楽しみたい方は、ぜひこの機会に各サービスでチェックしてみてください。
よくある質問
まとめ
『荒野のコトブキ飛行隊』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額サービスであり、加入済みであれば追加料金なく視聴できます。空戦アクションを高画質で楽しみたい方は、ぜひこの機会に各サービスでチェックしてみてください。
