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Fate/Apocrypha
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 25話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | A-1 Pictures |
かつてフユキの町で魔術師と英霊による聖杯戦争が行われていた。しかし、ある魔術師が第二次世界大戦の混乱に乗じて聖杯を盗み出した。数十年後、聖杯を家紋とするユグドミレニア家は魔術協会から反旗を翻す。激怒した協会は討伐部隊を派遣するが、返り討ちにされてしまう。
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配信状況まとめ
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
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| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
作品概要・あらすじ
あらすじ
かつて冬木の地で繰り広げられた聖杯戦争。その混乱の中、一人の魔術師が聖杯を持ち去った。数十年後、聖杯を家紋に掲げるユグドミレニア一族が魔術協会への反旗を翻し、独自の聖杯戦争を宣言する。討伐に動いた協会も返り討ちにあい、ついに7対7、計14騎の英霊が召喚される前代未聞の大聖杯戦争が幕を開ける。みどころ・魅力
① 14騎の英霊が激突する前代未聞のスケール
通常の聖杯戦争は7組のマスターとサーヴァントが争うが、本作では赤と黒の2陣営に分かれた14騎が一斉に激突する。各英霊の個性が際立つ群像劇としての側面も強く、多彩なキャラクターが織りなす複雑な人間模様が見応え十分。② ジャンヌ・ダルクとアストルフォの存在感
聖女ジャンヌ・ダルクは中立の裁定者として参戦し、物語の軸を担う。また快活な性格のアストルフォは本作屈指の人気キャラクターで、コミカルな場面から真剣な戦闘まで幅広い魅力を発揮。彼らの成長と絆が物語に深みを与えている。③ A-1 Picturesによる圧巻の戦闘作画
英霊たちの能力や宝具が視覚的に迫力ある形で描かれる戦闘シーンは本作の最大の見どころのひとつ。特に中盤以降の大規模な空中戦や宝具の解放シーンは、アニメならではのダイナミックな演出が光る。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 浅井義之 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 東出祐一郎 |
| 原案キャラデザ | 近衛乙嗣 |
| キャラクターデザイン | 山田有慶 |
| 美術監督 | 井上一宏 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | EGOIST「英雄 運命の詩」 |
| OP | LiSA「ASH」 |
| ED | EGOIST「英雄 運命の詩」 |
| ED | GARNiDELiA「Désir」 |
| ED | ASCA「KOE」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
Fateシリーズ、いつになっても「どこから入ればいいか」問題が解決しない。stay nightを見たほうがいいのか、Zeroからでいいのか、Grand Orderはゲームを先にやるべきか。そのまま数年が経ったところで、「Apocryphaは並行世界だから単体で見れる」という一言に乗っかって再生ボタンを押した。
最初の印象は正直、情報量に圧倒されて終わった。サーヴァント14騎、マスター14人、赤と黒の二陣営。1話のうちに固有名詞が洪水のように流れてくる。把握するより先に映像が進んでいく感覚。「あ、これ設定を楽しむやつだ」と気づくのに2〜3話かかった。2周目になってやっと、各キャラクターの表情の細さや台詞の裏側が見えてくる。初見で感じていた「置いていかれてる感」は、作品の欠点というより、この密度が正しいのだという確信に変わった。
「英雄であること」への呪いと、それでも生きようとする話
Fate/Apocryphaを一言で言えば「英霊たちの後悔の物語」になるんだけど、それだけで終わらせるには惜しい構造をしている。この作品が面白いのは、英雄という存在を「完成品」として描かず、全員が何かを抱えたまま呼び出されている点だ。
特に顕著なのがヴラド三世で、置鮎龍太郎の演技が象徴的にそれを表現している。かの串刺し公が「ランサー」として召喚され、吸血鬼としての風評に縛られていく様は、歴史に記録された自分と本来の自分との乖離そのものだ。英雄は生前の行いで呼ばれるが、その記録が正しいとは限らない。置鮎龍太郎の低く抑制された声が、怒りと誇りを同時に抱えているように聞こえて、2周目では台詞ひとつひとつが別の意味を持ってくる。
もう一方の軸にいる沢城みゆき演じるモードレッドは、真逆の問題を抱えている。彼女は「英雄になりたい」のではなく「認められたい」だけで、でもその相手はもういない。沢城みゆきがあの荒々しさの中に滲ませる子供っぽい渇望は、声だけで「コイツが暴れる理由」を全部説明している。騒がしいのに切ない、というのが彼女の声がなければ成立しなかった。
ジークというキャラクターは、そういう英霊たちの「呪い」に対するアンサーとして機能している。記憶も歴史も持たないホムンクルスが、花江夏樹の平坦だが確かな声で「それでも誰かを助けたい」と動く。花江夏樹はあのシリーズ「声優と夜あそび」での素顔からは想像できない穏やかさで、ジークの静かな芯を作っていた。英雄ではないからこそ、彼だけが「今ここにある命」で判断できる。
坂本真綾が演じるジャンヌ・ダルクは、その中間にいる。聖女として完成された存在でありながら、レティシアという生身の人間として感情を持ってしまう矛盾。坂本真綾の透き通った声は「感情があってはいけない」というキャラクターの葛藤を、一声で乗せてくる。ジャンヌがぐらつく瞬間の声色の変化は、テキストを読むより先に伝わってくるものがあった。
特に刺さったシーン
モードレッドの宝具解放の場面は、初見と2周目でまったく別の印象になった。最初は純粋に「でかい剣がでかい爆発を出す」という絵面の迫力で見ていたんだけど、その直前のモードレッドの表情と、沢城みゆきの「叫ぶ前の一息」を意識して見ると、あのシーンが誰かに見せるための爆発ではなく、もはや誰もいない相手に向けて出している叫びだと気づく。
ヴラド三世が自分の変容を受け入れていく中盤の場面も、置鮎龍太郎の抑えた演技が効いていて、怒鳴らない分だけ重かった。名乗りを上げるでもなく、ただ「そういうことだ」と受け入れていく声の静けさが、英雄の末路として妙にリアルだった。
ジークとジャンヌが話す場面は、花江夏樹と坂本真綾の組み合わせが奇妙なくらいしっくりきていて、「何かを持たない人と、持ちすぎた人」が横に並んでいる絵として成立していた。音楽のトーンが落ちるタイミングも含めて、この作品が一番丁寧に作っている部分だと思う。
読んで見たくなったら——『Fate/Apocrypha』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「英雄」という概念そのものに興味がある人。歴史上の人物の別解釈が好きなタイプ
- キャラクターが多くても、全員を追いたい派。マスター側のドラマも楽しめる
- 声優の演技を聞いてキャラクターを理解するのが好きな人。沢城・置鮎・坂本・花江、この四人だけでも見る価値がある
- Fateの本流を追いかけていないけど、世界観だけ触れてみたい人。並行世界なので予習はほぼ不要
合わない人
- バトル主体で話を動かしてほしい人。会話と設定の説明が多め
- 主人公に感情移入して追いたい人。ジークは意図的に「薄い」キャラなので、感情の入れ方が難しい
- 伏線回収のカタルシスを重視する人。この作品は収束より開放の気持ちよさで終わる
- 1クール完結が好きな人。全26話で、中盤のテンポが落ちる時期がある
次に見るなら
Fate/Zero——Apocryphaが「英雄の後悔」なら、Zeroは「大人の失敗」の話だ。並行世界なので直接の続きではないが、同じFate世界の空気感で、虚淵玄の台本が徹底的に夢を壊していく。Apocryphaのシリアスなトーンが合ったなら、こちらはさらに刺さる可能性が高い。
Re:ゼロから始める異世界生活——「何も持たない存在が、それでも動き続ける」という構造がジークと重なる。主人公の無力さと意地が中心にある作品で、異世界転生ものの中では群像劇の密度が高い。Apocryphaの群像部分が好きだったなら合う。
劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]——三部作で、Apocryphaより濃密に「一人のキャラクターが選択を積み上げる」話をやっている。映像のクオリティが突出していて、ufotable作画を体験するなら現時点でこれが到達点だと思う。シリーズの本流だが、単体でも追える。
よくある質問
まとめ
『Fate/Apocrypha』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中のため、各サービスのユーザーはすぐに視聴を始めることができる。U-NEXTは初回登録時の無料トライアルを利用すれば実質無料で全話視聴できる可能性があるため、まだ未視聴の方にも手軽に試せる環境が整っている。いずれかのサービスをすでに契約しているなら、追加費用なしで本作を楽しめる。
