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ぼくたちは勉強ができない
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio Silver |
成績不振だった鳴利雪火は、亡き父の「役立たずは役に立つ男になれ」という言葉を胸に、高校3年生となった現在、優秀な成績を目指して勉強に励んでいる。貧困家庭を支えるため、すべての将来の学費をカバーする特別VIP推薦という名誉ある奨学金を獲得することが究極の目標である。
作品概要・あらすじ
あらすじ
高校3年生の鳴利雪火は、貧しい家庭を支えるため、全学費をカバーする特待生推薦を目指して猛勉強中。ところが彼に課せられた条件は、天才少女たちの苦手科目を指導するという難題だった。理系の天才なのに文系を志す古橋文乃、文系の天才なのに数学を志す緒方理珠――まったく逆方向を向いたヒロインたちとの受験勉強が始まる。笑いあり、ドキドキあり、青春ラブコメが全開だ。みどころ・魅力
① 「得意なのに苦手を選ぶ」逆張り設定の面白さ
理系天才が文学部志望、文系天才が理系志望という構造が物語の核心。本人たちが「好き」「夢」を優先する姿は共感を呼び、単なるラブコメにとどまらない青春の切実さをにじませる。主人公・雪火の不器用な献身ぶりも相まって、受験勉強が意外とエモいシーンに化ける。② 個性豊かなヒロインたちとのドタバタ密着勉強
クールな優等生・理珠、天真爛漫な文乃、運動部のセンパイ・桐須先生など、タイプの違うヒロインが次々と登場。個別エピソードでそれぞれとの距離が縮まる構成は、どのキャラを推しても楽しめる設計になっており、ハーレム系ラブコメの王道を丁寧に押さえている。③ 全ルートを描くマルチエンディング構成(2期)
2期(2019年秋)ではヒロインごとに結末が変わるオムニバス形式が導入され、「誰と結ばれるか」を視聴者が体験できる異色の展開に。原作ファンにとっても驚きの演出で、アニメならではの見せ方として高い評価を受けた。1期から続けて観ると感慨もひとしお。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 岩崎良明 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 雑破業 |
| キャラクターデザイン | 佐々木政勝 |
| 音楽 | 中山真斗 |
| 美術監督 | 松本浩樹 |
| OP | スタディ「セイシュンゼミナール」 |
| ED | スタディ「Never Give It Up!!」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「ハーレム系」というジャンルへの偏見は、正直いまも完全には拭えていない。主人公がモテすぎる理由がいつも薄くて、ヒロインが順番に好きになっていくだけの話に見えてしまう。ぼくたちは勉強ができないを見始めたのも「まあ流行ってるから」くらいの温度感で、最初の2話は半分流し見だった。
ところが。3話あたりで気づく。このアニメ、「勉強」という設定をちゃんと使っている。天才なのに自分の才能と逆のことがしたい、という矛盾を抱えたヒロインたちの話として機能している。逢坂良太の声で語られる成幸の「誰かの夢を諦めさせたくない」という動機が、薄くない。2周目で気づいたのは、序盤から各ヒロインへのフラグが丁寧に撒かれていること。1周目は展開の速さに流されていたが、2回見ると各エピソードの重さが全然違う。
「苦手」を選ぶことの、静かな勇気の話
このアニメが描いているのは恋愛よりも前に、「なぜ人は自分の才能を無視して別の道を選ぶのか」という問いだと思っている。理珠は数学の天才で、文系学部に進みたい。文乃は文系の鬼で、理系に進みたい。傍から見れば「もったいない」以外の言葉が出てこないし、実際に周囲の大人たちもそう言う。
でもそれって、才能がある側の人間にしか向けられない言葉だ。「向いてることをやれ」というのは一見合理的に聞こえるが、裏を返せば「お前の気持ちより社会的効率のほうが大事だ」と言っているのとそう変わらない。成幸が二人の家庭教師を引き受けるのは、そこに抵抗するためだ。夢は才能で決めるものじゃないという、静かで地味だがちゃんと根のある信念から動いている。
富田美憂が演じる理珠のセリフは、数式的に正確すぎる話し方が初見では少し笑える。でも2周目で聞くと、感情表現が苦手な子が必死に感情を言語化しようとしている声に聞こえてくる。あの「ロボットみたいな喋り方」は演技として意図されたものだと思うし、それが終盤で少しだけ崩れる瞬間の説得力につながっている。
大西沙織が演じる佐和子も、「不良っぽい見た目で秀才」というキャラのありがちな罠を割と踏まずに済んでいる。あれだけ声域の広い大西沙織を使って、強がりと脆さが同居するラインを崩さずに保っているのは演出とキャスティングの勝利だと思う。
単なるハーレムアニメとして消費できなくなるのは、こういう細部があるからだ。恋愛の決着よりも、それぞれのキャラが「苦手なものに向かって走る」描写に時間をかけているところに、このアニメの本音がある。
特に刺さったシーン
文乃が数学の模試でまた壊滅的な点数を取って、成幸の前でそれを笑いに変えようとする場面。あのシーンで花守ゆみりが演じる鹿島のリアクションが地味に好きで、主人公でもヒロインでもないポジションから二人を見ている目線がちゃんとある。主役の感情だけ見ていると見落とすタイプの演技で、2回目に初めて「あ、こういう構成か」と気づいた。
もう一つ、海原智波先生のエピソード。阿澄佳奈の声で「先生」をやられると、ギャグとシリアスの落差の操作が異常にうまい。186本出演のキャリアがあの役に注ぎ込まれているような密度で、笑える場面なのになぜかちゃんと刺さる。
読んで見たくなったら——『ぼくたちは勉強ができない』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ハーレムものが苦手だけど「設定に意味がある」なら許せるタイプ
- 声優の演技の細かい差異を楽しめる人(逢坂良太・富田美憂のコンビは掘り応えがある)
- 「好きを仕事にする」vs「向いてることをやる」という問いが刺さった経験のある人
- ラブコメに圧倒的な結末より「過程の空気」を求めている人
合わない人
- ハーレム展開そのものが生理的に無理な人には、構成の丁寧さでは補えない部分がある
- はっきりした恋愛決着を求めている人は、1期の段階では消化不良になるかもしれない
- ギャグのテンションが高い回と感情回の落差が大きいので、テンション一定で見たい人には向かない
次に見るなら
五等分の花嫁——五つ子全員が同じ顔で全然違う性格、という設定の強度が高い。「誰が嫁になるか」のミステリー構造を持つ点でぼく勉より骨格がはっきりしている。ラブコメにもう少し密度を求めるなら次はこっち。
ニセコイ——設定は偽装交際だが、やっていることは似ている。ヒロインが複数いて、それぞれの背景に時間をかける作り。花守ゆみりが好きになったなら出演作として追いやすい入口でもある。
彼女、お借りします——「なぜこの主人公はこんなにモテるのか」という疑問を抱えたまま見続けさせる構造の意地悪さでは上位。ぼく勉が「好意を持てる主人公」だったと気づくための比較対象としても機能する。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ぼくたちは勉強ができない』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中なので、すでに加入済みのサービスからすぐに視聴できる。1期・2期あわせて全26話とコンパクトにまとまっており、一気見しやすい点も嬉しい。受験ラブコメとして完成度が高く、どのサービスでもたっぷり楽しめる。



