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デビルズライン
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Platinum Vision |
吸血鬼に関する常識は全て間違っている。昼間に歩き、聖水も効かない。吸血鬼は人間に完全に偽装でき、他の吸血鬼さえ見分けられない。だが人血を飲むと、理性を失い強姦と殺人を繰り返す怪物へ変身する。しかし全ての吸血鬼が邪悪ではない。秘密部隊が…
作品概要・あらすじ
あらすじ
人間社会に紛れ込んで生きる吸血鬼たちの存在が、一部の人間には知られていた。大学生の平林つかさは、ある夜、吸血鬼に襲われたところを半吸血鬼の刑事・安斎零に救われる。昼間も活動でき、外見では判別できない吸血鬼たち。しかし人血を前にすると本能が覚醒し、殺傷衝動を抑えられなくなる――その狭間で葛藤する零と、彼に惹かれるつかさの危険な愛の行方を描く、ダーク・ラブストーリー。みどころ・魅力
① 「理性と本能の葛藤」が生み出す極限のロマンス
愛する相手を傷つけかねない本能と、それでも守りたい感情の間で揺れる零の姿は、ただの吸血鬼ものとは一線を画す。愛情と危険が表裏一体という設定が、物語全体に独特の緊張感とせつなさを生み出している。② 社会派要素を絡めた重厚なドラマ
吸血鬼の人権・差別・国家管理という社会問題を軸に、単純な善悪では割り切れない構図が展開される。恋愛ドラマでありながら、吸血鬼と人間の共存をめぐる組織の暗闘が物語に深みを加えている。③ 抑制されたムードと濃密な心理描写
派手なアクションよりも、キャラクターの内面と関係性の変化に焦点を当てた演出が特徴。原作の空気感を活かした静かな緊迫感と、二人の距離が縮まる瞬間のカタルシスが見どころとなっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| シリーズ構成 | 古怒田健志、久尾歩 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 川口千里 |
| 音楽 | 澁江夏奈 |
| 美術監督 | 黛昌樹 |
| 音響監督 | なかのとおる |
| OP | 蒼井翔太「Eclipse」 |
| ED | 宮野真守「そっと溶けてゆくように」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「バンパイアと警官」という組み合わせを聞いたとき、正直あまり期待していなかった。吸血鬼ものは食傷気味だし、警察と超自然の融合はありきたりなバディものに落ち着くパターンが多い。Huluのラインナップでたまたまサムネイルにひっかかってなんとなく再生したのがきっかけだ。
ところが第1話を見終わった時点で、これはちょっと違うという感触があった。吸血衝動が「性欲と暴力が混線した状態」として描かれていて、その歪な生々しさが思っていたよりずっと真剣だった。2回目に見たとき気づいたのは、序盤の牧村(神谷浩史)が吸血衝動を必死に抑えながら那々子と同じ空間にいるシーンの、あの微妙な間の取り方。神谷さんの声が低く沈んでいくあの感じは、「怪物と人間の狭間」というテーマをセリフより先に伝えてくる。
これは「抑制」の話だ——制御できない衛動を抱えたまま、それでも誰かのそばにいようとすること
表面上はバンパイア×警察というジャンルだが、デビルズラインの核心は「衝動の管理」にある。人血を摂取すると理性を失い、強姦と殺人を繰り返す存在になる——この設定が、ロマンスの障壁として機能している。
面白いのは、作中の吸血鬼が「制御できれば人間と変わらない」という描かれ方をしている点だ。外見も生活も完全に人間に偽装できる。問題は内側にある衝動であって、存在そのものではない。これは依存症や性衝動の比喩として読めるし、あるいは「社会に適応しようとしている少数者」の話としても読める。
牧村と那々子の関係が成立しているのは、牧村が衝動を「持っていないふり」をするのではなく、「持っている前提でどう振る舞うか」を選び続けているからだ。そこに那々子が「怖いけど逃げない」という選択で応える構造になっている。どちらも「感情の整理がついていない状態でそれでもそこにいる」という、ある種の不完全なやり取りが続く。
2回目以降で気づくのは、菊原(櫻井孝宏)の立ち位置の複雑さだ。秘密部隊の内側にいながら、吸血鬼の人権という問題を誰よりも切実に抱えている。櫻井さんが演じるこのキャラクターは声のトーンが常に数度低く抑えられていて、何かを隠しているというより、何かを背負っているという質感がある。
ただし、この作品がそのテーマを完全に消化できているかというと、正直そうではない。尺が足りなかったのか、後半になるにつれて展開が畳み掛けられていく感覚があり、序盤で丁寧に積み上げた「抑制と信頼」の関係性が、少し雑に消費されていく印象がある。それ自体がこの作品の惜しいところでもあるのだが、逆にいうと「土台はちゃんとある」ということでもある。
特に刺さったシーン
序盤、牧村が変身寸前の状態で那々子を庇うシーンがある。血の匂いに引き寄せられながら、それでも手を出さずに壁に拳を叩きつける——あそこで神谷浩史の声が一瞬だけ獣に寄る瞬間があって、思わず巻き戻した。「理性と本能の際」を声だけで表現するあの技術は、複数回見て初めてちゃんと聞こえてくる。
それと、安斎(松岡禎丞)が絡む中盤の展開。松岡さんのいつものまっすぐな熱量が、このキャラクターでは別の方向に歪んでいる感じがあって、それが作品全体のトーンに奇妙に合っていた。「この声でこのキャラクターか」という意外性が、見ている間じゅう続く。
東山奈央が演じる那々子は、怯えと好奇心が同時に存在するキャラクターで、「か細いのに引かない」という芝居が難しかったと思うのだが、終盤に向けての声の変化に、彼女が牧村の存在を受け入れていく過程がにじんでいた。
読んで見たくなったら——『デビルズライン』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人:
- 「制御できない衝動を抱えたまま関係を続ける」という歪なロマンスが好きな人
- 吸血鬼ものに「社会的少数者としての苦しみ」という読みを期待している人
- 神谷浩史・櫻井孝宏の演技で何か新しいものを見たい人
- キャラクターが全員「整理のつかない感情のまま動く」作品が好きな人
合わない人:
- テンポよくストーリーが進む作品を求めている人(中盤以降は密度が変わる)
- バンパイアものに「カッコいい超存在」を期待している人(この作品の吸血鬼はもっと惨めで切実だ)
- 暴力・性衝動が絡む描写に耐性がない人(設定上避けられないシーンがある)
- 完結感を求める人(原作の途中で終わる)
次に見るなら
東京喰種 トーキョーグール
人間と食種という二項対立、社会に溶け込もうとする存在の苦しみ、という構造がデビルズラインに近い。こちらも衝動と理性の狭間で揺れるキャラクターが中心にいる。アクションの密度は高め。
僕だけがいない街
ジャンルは違うが「正体を隠した存在が誰かを守ろうとする」という軸が共通している。サスペンスとしての緊張感を求めるならこちらが上。人間関係の積み上げが丁寧だ。
パラサイト・イヴ(OVA)
人間の中に潜む異質なものという設定と、生理的な気持ち悪さとロマンスが混在する感触が似ている。古い作品だがデビルズラインの雰囲気に慣れた人には刺さると思う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『デビルズライン』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。サブスクを契約済みであれば追加料金なしですぐに視聴できます。どのサービスも見放題対象なので、一気見にも最適です。


