アルスラーン戦記 (TV)

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2015アルスラーン戦記 (TV)

アルスラーン戦記 (TV)

★ 3.6 / 5.0アクション冒険ドラマファンタジー
放送年2015年
フォーマットTVアニメ
話数25話
原作漫画
制作LIDENFILMS

繁栄する王国パルスの王都エクバターナ。無敗の王アンドラゴラスが統治する。王子アルスランは14歳で初陣に臨むが、すべてを失う。父のような王になれないと思い悩むアルスランだったが、この敗北から彼の真の冒険が始まる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

豊かな王国パルスの王都エクバターナ。無敗の王アンドラゴラスのもとで繁栄を謳歌するこの国に、隣国ルシタニアの侵略の手が迫る。14歳の王子アルスランは生まれて初めての戦場――アトロパテネの戦いに臨むが、予想外の裏切りによって軍は壊滅。父王も捕らわれ、都さえも陥落してしまう。すべてを失ったアルスランは、忠臣ダリューンとともに荒野へと逃れ、各地の英傑たちと出会いながら、王国奪還を目指す長い旅へと踏み出していく。

みどころ・魅力

① 個性豊かな武将たちによる群像劇

最強の騎士ダリューン、知略家ナルサス、吟遊詩人エラム、銀仮面の謎の騎士……と、一癖も二癖もある仲間たちが次々と集結する。各キャラクターの過去や思惑が交錯しながら物語が展開するため、単純な勧善懲悪に収まらない重厚な群像劇として楽しめる。

② 少年王の成長と「理想の王」への問い

父のような武威で人を率いることのできないアルスランが、戦場と人との出会いを経て自分なりの王道を模索していく姿が物語の核心。「強さとは何か」「王はどうあるべきか」という問いが全編を通じて描かれ、単なる冒険譚を超えた深みを生んでいる。

③ 荒木哲郎監督が紡ぐ中東風ファンタジーの世界観

田中芳樹の原作小説と荒川弘のキャラクター原案をベースに、古代ペルシャを思わせる重厚な世界観をアニメで体感できる。壮大な合戦シーン、宗教的対立、奴隷制度といったシリアスなテーマも盛り込まれており、スケール感のある歴史ファンタジーとして完成度が高い。

キャスト・声優一覧

銀仮面卿
銀仮面卿
メイン
梶裕貴
ダリューン
ダリューン
メイン
細谷佳正
アルスラーン
アルスラーン
メイン
小林裕介
ギーヴ
ギーヴ
メイン
KENN
ナルサス
ナルサス
メイン
浪川大輔
メイン
花江夏樹
ファランギース
ファランギース
メイン
坂本真綾
キシュワード
キシュワード
サブ
安元洋貴
シャガード
シャガード
サブ
江川央生
ジャスワント
ジャスワント
サブ
羽多野渉
モンフェラート
モンフェラート
サブ
斧アツシ
ラジェンドラ
ラジェンドラ
サブ
鳥海浩輔

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スタッフ

監督阿部記之
シリーズ構成上江洲誠
原作田中芳樹
原案キャラデザ荒川弘
キャラクターデザイン田澤潮、渡辺和夫
音楽岩代太郎
音響監督明田川仁
OPニコタッチズザウォールズ 「僕の言葉ではない これは僕達の言葉」
OPニコ タッチズ ザ ウォールズ「渦と渦」
EDKalafina「ラピスラズリ」
EDカラフィナ「One Light」
EDニコ タッチズ ザ ウォールズ「渦と渦」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

荒川弘と田中芳樹。この二名が同じ作品に関わっていると知ったのが2015年より少し後で、「なんで当時リアタイしなかったんだ自分」と本気で悔やんだ。鋼の錬金術師とアルスラーン戦記原作、豪華すぎる組み合わせをみすみす見逃していたわけだ。

最初に見始めたとき、正直なところ「中東ファンタジーのよくある王道もの」だと思っていた。14歳の王子が初陣で敗れ、仲間を集めて王国奪還を目指す——要約するとそういう話で、構造だけ聞けば珍しくない。ところが数話進んだところで気づく。これ、王子が「強くなる話」じゃないんだと。アルスランはたぶん最後まで父王アンドラゴラスほど強くならないし、そもそもその方向を目指していない。2周目で改めて序盤を見直すと、それが最初から丁寧に設計されていることがわかって、見くびっていた自分を反省した。

「父のような王にはなれない」が、実は正解だった話

アルスラーン戦記が描いているのは、乱暴に言うと「強さではなく正しさで人を率いることが可能かどうか」という問いだ。無敗の王アンドラゴラスは強い。圧倒的に強い。だからこそ民はついてきたし、国は繁栄した。アルスランはその息子でありながら、父の強さも、父の冷酷さも持ち合わせていない。

この作品が単純な「弱い者が強くなる成長譚」と一線を画すのは、アルスランに「父を超えて強くなれ」というメッセージを与えていないところだ。むしろ物語はずっと、アルスランの「弱さ」や「甘さ」を利点として扱おうとしている。奴隷制度に疑問を持つ、敵将の命乞いに迷う、仲間の意見を素直に聞く——父王なら一蹴するような局面で、アルスランはいちいち立ち止まる。

田中芳樹という作家が繰り返し書いてきたのは、「有能な人間が理不尽な権力構造とどう向き合うか」というテーマだ(銀河英雄伝説しかり、タイタニアしかり)。アルスラーン戦記でも、その問いは形を変えて現れる。天才軍師のナルサスが梶裕貴演じる銀仮面卿に策を看破される瞬間や、細谷佳正が声を当てるダリューンが己の剣だけでは解決できない問題に直面する場面——こうした積み重ねが、「剣と知略だけでは足りない何か」を主人公が持っていることへの説得力を作っていく。

2回目に通して見たとき、アルスランが「父のような王にはなれない」と悩む序盤のシーンがまったく違う意味に見えた。あれは欠如の告白ではなく、伏線だったんだと。荒川弘の漫画版の影響もあるのか、キャラクターの表情設計が感情の機微を丁寧に拾っていて、アルスランの迷いが「頼りなさ」ではなく「倫理的な感受性」として画面に出ている。それに気づいてからは、見ていて余計に引っかかるものが多くなった。

特に刺さったシーン

浪川大輔のナルサスが好きすぎる問題、ここで言わせてほしい。絵画の腕だけ壊滅的に低いという設定を、声のトーンで笑いに変えながら、軍師としての冷静さと主君への忠義を同じ声で両立させている。ナルサスが策を披露する場面は毎回、「ああ、この声でこのキャラクターが動いているのか」という妙な感動がある。313本の出演作を誇る浪川大輔のキャリアの中でも、かなり当たり役だと思う。

序盤、アルスランが初めて「誰かに頼る」決断をする場面で思わず前のめりになった。王子として生まれた人間が、「自分には能力が足りない、だから知恵を借りる」と口にする——これが作中でどれだけ重い一歩か、見返すとわかる。細谷佳正のダリューンがその場にいて、無言で主を支えるカットが挟まれるあたり、演出の呼吸が絶妙だった。

鳥海浩輔演じるラジェンドラが絡む中盤以降の外交パートも、別の意味で面白い。善悪で割り切れない政治的駆け引きが入ってくるあたりから、物語の色が少し変わる。ここで花江夏樹が声を当てるキャラクターとの関係性が動き始めると、アルスランが「王子」から「王」への橋を渡り始めるのが見えてくる。

読んで見たくなったら——『アルスラーン戦記 (TV)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

こういう人には刺さる

  • 田中芳樹小説のファン(銀河英雄伝説読んで「政治と倫理の話がしたかった」と思った人)
  • 荒川弘の絵と演出のテンポが好きな人(鋼の錬金術師のノリを求めると違うが、キャラ造形の密度は同系統)
  • 「強くなる主人公」より「賢くなっていく主人公」の方が好きな人
  • 中世中東風ファンタジーの世界観に興味がある人
  • 豪華声優陣の演技を純粋に楽しみたい人

合わない可能性がある人

  • 2クール+続編OVAという構成で、原作小説・漫画の全体量に対してアニメの尺が足りていない。「続きが気になる」で終わる覚悟が必要
  • 主人公の戦闘能力に痛快さを求める人。アルスランは終始「仲間に守られている側」のフェーズが長い
  • 宗教・奴隷制度といったテーマが重めに扱われる回もあるので、エンタメ全振りを期待すると空気感が合わないことがある

次に見るなら

銀河英雄伝説(2018年リメイク版)
同じ田中芳樹原作。「強い英雄より正しい政治家か」という問いが共通している。アルスランで「理想の王」という問いに引っかかったなら、こちらは「理想の国家」という問いにスケールアップする。長いが、その長さが必要な作品。

ジョシュア・ノリスの遺産——ではなく、タイタニア
同じく田中芳樹原作。こちらは宇宙×権力闘争。アルスラーン戦記と同じく「天才が権力構造に抗う話」で、田中芳樹作品の文法に慣れた後に見ると世界観の入り方がスムーズ。アニメは未完結だが、雰囲気は十分伝わる。

十二国記
「王とは何か」「統治とは何か」を正面から描いたファンタジーの中で、アルスラーン戦記と最も近い問いを持つ作品。主人公が「選ばれた側」の重さと向き合う構造も似ている。こちらは女性主人公で、また違う角度から同じテーマを掘り下げる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

「アルスラーン戦記」は現在、dアニメストアAmazonプライムビデオHuluの3サービスで配信中です。サブスクを利用中の方はすぐに視聴をはじめられます。まずは1話から、アルスランとダリューンの出会いを確認してみてください。

よくある質問

Q. アルスラーン戦記は原作小説やマンガと内容が違いますか?
A. TVアニメは田中芳樹の原作小説をベースに、荒川弘によるマンガ版のキャラクターデザインを採用しています。ストーリーの大筋は原作に沿っていますが、一部オリジナル演出も加えられています。
Q. 全何話ありますか?続編はありますか?
A. 2015年放送の第1期は全25話です。翌2016年には続編「アルスラーン戦記 風塵乱舞」が放送されており、あわせて視聴するとストーリーをより深く楽しめます。
Q. アクション重視?それともストーリー重視の作品ですか?
A. 両方の要素があります。大軍同士の合戦シーンや一騎打ちといったアクションを楽しみつつ、政治的駆け引きや登場人物の信念・葛藤が丁寧に描かれるため、ストーリー重視の視聴者にも満足度の高い作品です。
Q. ファンタジー初心者でも楽しめますか?
A. 楽しめます。魔法や異世界転生などの要素はなく、歴史ドラマに近い感覚で視聴できます。登場人物の関係性や成長が物語の中心なので、ファンタジーに馴染みのない方にも入りやすい作品です。

まとめ

「アルスラーン戦記」は現在、dアニメストアAmazonプライムビデオHuluの3サービスで配信中です。サブスクを利用中の方はすぐに視聴をはじめられます。まずは1話から、アルスランとダリューンの出会いを確認してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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