ワンダーエッグ・プライオリティ 特別編

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2021ワンダーエッグ・プライオリティ 特別編

ワンダーエッグ・プライオリティ 特別編

★ 2.5 / 5.0アクションドラマファンタジーミステリーサイコロジカルSFスリラー
放送年2021年
フォーマットスペシャル
話数1話
原作オリジナル
制作CloverWorks

不登校の中学生・大戸アイは、謎の声に導かれ「ワンダーエッグ」を手に入れる。エッグを割ると別世界に引き込まれ、親友・小糸が彫像になっているのを発見。敵を倒せば小糸を生き返らせられると考え、戦いを始める。やがて、同じようにエッグ世界で戦う青沼ねいる、川井リカ、沢木桃恵と出会い、4人はそれぞれの願いを叶えるためエッグを割る。特別編では、パラレルワールドから来た小糸たちが別人であることが明かされ、アイはね

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

不登校の中学生・大戸アイは謎の声に導かれ「ワンダーエッグ」を入手する。卵を割ると異世界へと引き込まれ、自ら命を絶った親友・小糸を救うために戦いを続けてきたアイ。青沼ねいる、川井リカ、沢木桃恵という同じ境遇の仲間たちと出会い、4人はそれぞれの大切な人を取り戻すべくエッグを割り続けてきた。しかし特別編では、ついに明かされる衝撃の真実が待ち受ける。パラレルワールドから現れた小糸たちは果たして「本物」なのか。アイたちの選択と、その代償が描かれる。

みどころ・魅力

① TVシリーズの謎を回収する衝撃の真実

特別編では、TVシリーズで積み上げられた伏線が一気に回収される。パラレルワールドから来た小糸たちが「別人」であるという事実は、アイが求め続けた「再会」の意味そのものを根底から揺さぶる。視聴者が抱いていた疑問への答えが次々と提示され、物語の全貌が見えてくる。

② 4人の少女それぞれの決断と成長

アイ・ねいる・リカ・桃恵の4人は、それぞれ異なる喪失と向き合いながら戦い続けてきた。特別編では各キャラクターが自分なりの答えを出す場面が描かれ、彼女たちの心情の変化と成長が丁寧に掘り下げられる。誰かひとりだけの物語ではない、4人の群像劇としての完成度が光る。

③ 美麗なアニメーションと独特の世界観

CloverWorksが手掛けた映像美は特別編でも健在で、異世界の幻想的なビジュアルとスタイリッシュなバトル演出が融合する。若林信による劇伴も作品の緊張感と叙情性を高め、視覚・聴覚の両面から没入感を生み出す。アクションとサイコロジカルホラーが交差する独特の空気感は本作ならではの魅力だ。

キャスト・声優一覧

大戸アイ
大戸アイ
メイン
相川奏多
川井リカ
川井リカ
メイン
斉藤朱夏
沢木桃恵
沢木桃恵
メイン
矢野妃菜喜
青沼ねいる
青沼ねいる
メイン
楠木ともり
長瀬小糸
長瀬小糸
サブ
田所あずさ
大戸多恵
大戸多恵
サブ
白石晴香
裏アカ
裏アカ
サブ
高橋広樹
アカ
アカ
サブ
内田夕夜
沢木修一郎
沢木修一郎
サブ
中澤匡智
中澤匡智
田辺美咲
田辺美咲
サブ
武田華
阿波野寿
阿波野寿
サブ
宮本侑芽
フリル
フリル
サブ
山口愛

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スタッフ

キャラクターデザイン高橋沙妃
美術監督船隠雄貴
音響監督藤田亜紀子
OPアネモネリア「巣立ちの歌」
EDアネモネリア「Life is サイダー」

関連作品

アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

2021年1月クール、SNSのタイムラインが突然ざわつきはじめた。「なんか変なアニメがはじまった」という感じの呟きが流れてきて、とりあえず1話を見た。あの感覚はいまも覚えている。画面の作り方が明らかに普通じゃなかった。ストーリーの説明を放棄したような1話で、それが逆に「これ、どこへ向かうんだ」という気にさせた。

本編12話は好きだった。騒がれていたのはわかる。ただ、あの終わり方を受けて「特別編で答えを出す」となったとき、正直あまり期待できなかった。というか、怖かった。本編がああいう着地をしたあとで、特別編が綺麗にまとめようとすればするほど、何かが死ぬ気がして。

2回目に見たとき気づいたのは、自分が最初から「回収」を求めていたということだった。それ自体がたぶん、この作品に対して間違った見方だったんだと思う。

他人の痛みは、どこまで背負えるか——「救済」という名の共依存の話

ワンダーエッグ・プライオリティという作品を一言で言い表すとしたら、「他者の傷を負うことが少女に何をするか」という話だと思う。アイは小糸のために戦うが、その戦いの中で次々と他人の死の記憶を引き受けていく。ねいるは、沢木桃恵は、川井リカは、それぞれ自分の願いという名の傷を抱えてエッグを割り続ける。

特別編で明かされる「パラレルワールドの小糸」というのは、ある意味でこのテーマを最も残酷な形で突き詰めた展開だ。アイが命がけで守ろうとしていた小糸は、アイの知っている小糸ではない。では、その戦いに意味はあったのか。この問いに対してこの作品が出す答えは、「そういう問い自体が的外れだ」というようなものに見える。

思春期の女の子が誰かのために傷つくとき、その「誰かのため」という動機はしばしば本人の自己嫌悪や空洞を埋めるためでもある。アイが小糸を救おうとする理由は純粋な友情だが、それと同時にアイ自身の孤独や罪悪感が駆動している。本編を何度か見返すと、その二重構造がじわじわと見えてくる。

特別編の白石晴香さんの演技は、このあたりの複雑さを正面から引き受けていた。大戸アイというキャラクターは感情の起伏が激しいようでいて、実は非常にコントロールされたリアクションをしていることが多い。白石さんの芝居は、表層の明るさの下に常に何か重たいものを感じさせるバランスがあって、それがアイのキャラクターを単純な「頑張る少女」にしていない理由だと思う。

楠木ともりさんのねいるも、特別編での出番の少なさの中で、本編から積み上げてきたキャラクターの質感を一切落とさなかった。本編で見せた「強がりと脆さが紙一重」の芝居が、特別編のわずかなシーンにも生きていた。田所あずささんの小糸は、ある意味でこの作品の「不在の中心」であり続けたキャラクターで、声としての存在感と人物としての輪郭のなさが両立している必要があった。それを成立させていたのは、やはり演技の密度だったと思う。

この作品が描いているのは、救済の失敗ではなく、救済という行為そのものへの問いかけだ。誰かを救おうとすることは、時に相手をコントロールしようとすることと同じ構造を持つ。その気づきは、特別編を見終わった後にしか届かないように設計されている。

特に刺さったシーン

本編で言うと、ねいると桃恵が一緒にいるシーンで、ねいるが珍しく素で笑う瞬間がある。楠木ともりさんの笑い声が、それまでのねいるのどのトーンとも違って、一瞬だけ防衛線が消える感じがした。「あ、この子も普通に笑うんだ」という当たり前のことが、あのタイミングに来るから刺さる。

特別編では、序盤のアイとアイが対峙するシーンで白石晴香さんが二役を演じているところがある。声質は同じなのに、立場が違う二人として聞こえてくる。技術というより、意識の置き場所が全然違うんだろうと思う。

宮本侑芽さんの阿波野寿は、本編でも特別編でも「この人何考えてるのかわからない」という役どころで、その不気味さの中に一瞬だけ感情が見えるシーンが何度かある。終盤のある場面で声のトーンが微妙に変わる瞬間があって、2回目に気づいてから、その前後の芝居の意味が全部変わった。

読んで見たくなったら——『ワンダーエッグ・プライオリティ 特別編』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 結論より問いの方が好きな人。「これはこういう話でした」と整理されるより、余韻の中で考え続けたい人
  • 思春期の女の子の感情の動きをリアルに描いた作品に惹かれる人
  • 作画と演出のレベルがストーリーの理解より先行しても楽しめる人
  • 本編を複数回見るつもりがある人(特別編はそれ前提の作りになっている)

合わない人

  • 伏線の回収をきちんと期待している人。この作品はそういうタイプではない
  • キャラクターの行動に一貫した動機と論理を求める人
  • 自傷・自死に関わる描写が重く感じる人(この作品はその描写が避けられない核にある)
  • 特別編だけ見ようとしている人。本編なしでは何も伝わらない

次に見るなら

ワンダーエッグのような「少女が戦う意味そのものを問い直す」作品が好きなら、魔法少女まどか☆マギカは避けて通れない。こちらは構造がずっと明快で、問いの立て方もクリアなぶん、ワンダーエッグより「わかった感」がある。どちらが好きかで自分の好みがわかるかもしれない。

「少女と他者の傷の共鳴」という部分に引っかかったなら、少女革命ウテナを掘ってみる価値がある。1997年の作品で、今見ると映像としての異様さに驚く。ワンダーエッグが「なぜこういう作りなのか」と思った人は、たぶんウテナにも同じ反応をする。

特別編の「自分と向き合う自分」という構造が面白かったなら、serial experiments lainが近いことをもっと極端な形でやっている。ただし、こちらはわかりやすさをほぼ完全に捨てているので、そういうものとして見る必要がある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『ワンダーエッグ・プライオリティ 特別編』は、dアニメストアおよびHuluにて配信中です。TVシリーズを見終えてモヤモヤが残っている方も、特別編でその答えに向き合うことができます。ぜひ両サービスでご確認ください。

よくある質問

Q. TVシリーズを見ていなくても楽しめますか?
A. 特別編はTVシリーズの続きにあたるため、先にTVシリーズ全12話を視聴することを強くおすすめします。伏線や人間関係の背景を把握していないと、特別編の内容が十分に楽しめません。
Q. 特別編の尺はどのくらいですか?
A. 特別編は約1時間の単発エピソードです。前半は総集編パートを含みつつ、後半に新規映像が集中して描かれる構成となっています。
Q. どこで視聴できますか?
A. dアニメストアとHuluで配信されています。いずれもTVシリーズとあわせて視聴可能ですので、加入中のサービスからチェックしてみてください。
Q. ホラー・グロ要素はありますか?
A. あります。本作は自死・いじめ・トラウマなどの重いテーマを扱ったサイコロジカル作品です。視覚的に刺激の強い描写も含まれるため、敏感な方はご注意ください。

まとめ

『ワンダーエッグ・プライオリティ 特別編』は、dアニメストアおよびHuluにて配信中です。TVシリーズを見終えてモヤモヤが残っている方も、特別編でその答えに向き合うことができます。ぜひ両サービスでご確認ください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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