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空の青さを知る人よ
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | CloverWorks |
山間の町を舞台に、音楽志望の高校2年生・葵井葵、姉の赤根茜、姉の元カレで苦労するギタリスト・狩野村真之介、そして13年前の過去から現在へタイムスリップした真之介の少年時代の真ノが登場する。葵と茜の両親は13年前の事故で亡くなっており、その事実が物語の中核となっている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
山あいの町で暮らす高校2年生・葵井葵は、音楽の道を志しながら、13年前に両親を亡くして以来ずっと自分を育ててくれた姉・茜とふたりで生きてきた。ある日、葵は神社のお堂で、かつて茜の恋人でギタリストを夢見ていた狩野村真之介の”少年時代”の姿——真ノと出会う。13年前から時を超えて現れた真ノと、夢に挫折して大人になった真之介。過去と現在、ふたりの真之介が交差するとき、葵と茜がそれぞれ胸の奥にしまってきた本当の願いが、静かに動き出していく。
みどころ・魅力
① 過去と現在が交差する”ふたりの真之介”
13年前の姿のまま現れた少年・真ノと、夢破れて故郷に戻った大人の真之介。同一人物でありながら正反対のふたりが同じ町で出会う構図が物語の核です。若さゆえの傲慢さと、現実に削られた大人の姿を対比させながら、「あの頃の自分」と向き合うことの痛みと救いを丁寧に描き出します。
② 岡田麿里×長井龍雪が紡ぐ”秩父三部作”の青春群像
『あの花』『ここさけ』に続く同制作陣による、地方都市を舞台にした青春ドラマ。山あいの町の空気感、思春期の焦燥、家族への複雑な感情を、繊細な心理描写と美しい背景美術で立ち上げます。前2作を知らなくても、単体で完結する物語として楽しめる一作です。
③ あいみょんが彩る音楽と感情のシンクロ
主題歌・劇中歌を手がけたあいみょんの楽曲が、登場人物の揺れる心情にそっと寄り添います。ギターの音色や歌が物語の重要な軸となり、「夢を諦めること・続けること」というテーマと深く響き合う構成。音楽が好きな人にも刺さる一本に仕上がっています。
キャスト・声優一覧














スタッフ
| 監督 | 長井龍雪 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 田中将賀 |
| 音楽 | 横山克 |
| 美術監督 | 中村隆 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
| OP | アイミョン「空の青さを知る人よ」 |
| ED | アイミョン「葵」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は「あの花の人たちが作ったやつ」くらいの軽い気持ちで再生した。長井龍雪・岡田麿里・田中将賀、あの泣かせにかかってくる布陣だから、まあ涙腺は持っていかれるんだろうなと、半分身構えていたわけだ。で、見終わって最初に出てきたのが「……あれ、思ったより薄かったな」だった。きれいなんだけど、心臓を掴まれる手前で指がほどける感じ。貶しているわけじゃなくて、むしろこの引っかかりが気になって、結局もう一度頭から見直すことになった。2回目で、ああこの映画がほんとに描きたかったのはたぶん主役の恋じゃないな、と気づく。山あいの町の空気と、夏の光の描き方は相変わらず上手い。ただ上手いだけに、その上手さの上に何が乗っていたのかを後から考えてしまう、そういう映画だった。
叶わなかった夢の“その後”を、いちばん背負っているのは誰か
表向きこの映画は、ベースを抱えて東京を夢見る高校生・葵と、姉の元カレで冴えないギタリスト・真之介、そこに13年前から時間を飛び越えてきた18歳の真ノが絡む、ひと夏のラブコメに見える。実際そう売られていたと思う。でも2回見て腑に落ちたのは、この話の本当の主役は、たぶん画面の中心にいない姉・茜のほうだということだ。
13年前の事故で両親を亡くし、自分の進路を畳んで妹を育てた茜。彼女が具体的に何を諦めたのか、映画はほとんど直接語らない。語らないからこそ、東京に出ていく自分をまだ信じている真ノ——つまり“あの頃の真之介”が現れたとき、本当はいちばん刺さるのは葵じゃなくて茜だったはずなんだ。過去の自分と再会してしまう残酷さは、夢を追っている側より、夢を手放した側にこそ効く。
で、ここが私の引っかかりでもある。いちばん重い荷物を背負っているのは茜なのに、物語の尺は葵と真ノの初恋めいたやりとりに多く割かれる。だから核心が薄まる。「あの花」が死を、「ここさけ」が言葉を正面から殴ってきたのに比べると、この映画は“諦めた夢のその後”という一番おいしいテーマを、ラブコメの包装紙でやわらかく包みすぎている。単なる青春恋愛ものではなく、本当は中年の入り口に立った人間が過去の自分と和解する話だったはずで、そこにもう一歩踏み込んでいたら、と何度も思った。きれいに着地した分だけ、踏み込まなかった場所が見える。
特に刺さったシーン
それでも刺さった場面はある。終盤、音楽が鳴る一連のシーンだ。あれだけ「自分なんて」と言っていた人間が、それでも弦に手を伸ばす瞬間の身体の動き。作画がここでようやく感情に追いつく。夢を諦めたと言いながら、指だけは覚えている——という残酷さと優しさが同居していて、ここでやっと心臓を掴まれた。前半の引っかかりが、この数分のためにあったのかと思えたくらいだ。
あと地味に効いているのが葵の周りの同級生たちで、種﨑敦美が演じる大滝千佳の、力の抜けた相づちの温度がいい。声を張らない芝居でその場の空気をちゃんと作る人で、葵の焦りが浮かないのは、この“普通”が隣にあるからだ。大地葉の中村正嗣も同じで、田舎の高校の、どうでもいい会話の手触りを支えている。主役級が大きな感情をぶつけ合う映画ほど、こういう脇の生活音が効く。終盤で泣けるかどうかは、たぶんこの普通をどれだけ信じられたかで変わる。
読んで見たくなったら——『空の青さを知る人よ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 長井龍雪・岡田麿里・田中将賀のチームの空気感(あの花、ここさけ)が好きな人
- 夢を追う側より、夢を諦めた側の心情につい感情移入してしまう人
- 物語の筋より、夏の光や山あいの町の空気をただ浴びたい人
- ベースやギター、バンドの「音を出す瞬間」の描写に弱い人
合わない人
- 過去の自分が現れる設定に、明快な理屈やSF的な説明を求める人
- ラブコメ部分とシリアスのバランスがちぐはぐに感じてしまう人
- 「あの花」級の、はっきりした泣かせの着地を期待している人
次に見るなら
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。——同じ製作陣の原点。亡くした人と過去にどう片をつけるか、を真正面からやる話で、空青の“薄さ”が気になった人ほど、あの花の容赦のなさが効くと思う。
心が叫びたがってるんだ。——同じチームの音楽もの。言えなかった気持ちを歌に乗せる構造が空青と地続きで、青春と音楽の組み合わせに弱いならまず外さない一本。
BLUE GIANT——夢を追う側の熱量を浴びたいなら。空青が“諦めた側”の話なら、こっちは“まだ諦めていない側”の話で、音を出す瞬間の描き方が圧倒的だ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『空の青さを知る人よ』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluの4つのサービスで配信されています。複数の動画配信サービスで視聴できるため、すでに利用しているサービスがあれば、そのまますぐに作品を楽しめます。アニメの取り扱いが豊富なdアニメストアや、無料トライアルのあるU-NEXTなど、自分に合った方法で視聴できます。
よくある質問
まとめ
『空の青さを知る人よ』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluの4つのサービスで配信されています。複数の動画配信サービスで視聴できるため、すでに利用しているサービスがあれば、そのまますぐに作品を楽しめます。アニメの取り扱いが豊富なdアニメストアや、無料トライアルのあるU-NEXTなど、自分に合った方法で視聴できます。
