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同級生
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | A-1 Pictures |
佐城は高校入試で全科目満点の優等生。日下部はバンドでギターを演奏し、ライブイベントで人気を集めている。二人は全く接点がなかったが、ある日日下部が合唱祭の準備を手伝うことを申し出て、二人は話し始める。放課後に会うようになった二人は、音楽を通じて絆を深めていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
佐城は高校入試で全科目満点を取った優等生。一方の日下部はバンドでギターを弾き、ライブイベントで人気を集める自由な存在で、二人の間にはまったく接点がなかった。ところがある日、合唱祭の練習についていけずにいた佐城に、日下部が歌の指導を申し出る。放課後にこっそり会って練習を重ねるうち、性格も立場も違う二人は音楽を通じて少しずつ距離を縮めていく。やがて芽生えるのは、友情とも呼べない特別な感情。揺れ動く思春期の心を、繊細な作画と静かな空気感で丁寧に描き出した青春ラブストーリーです。
みどころ・魅力
① セリフより表情で語る静かな演出
本作の魅力は、言葉にされない感情のやりとりにあります。ふとした視線や息づかい、間の取り方といった細やかな描写で二人の心の揺れを表現しており、説明的なセリフに頼らない静かな演出が観る側の想像力を刺激します。余白の多い語り口だからこそ、登場人物の感情がより深く伝わってきます。
② 音楽がつなぐ二人の距離の縮まり方
合唱祭をきっかけに始まる歌の練習が、佐城と日下部を結びつけていきます。最初はぎこちなかった二人が、音を合わせるなかで少しずつ打ち解けていく過程が丁寧に描かれ、音楽が言葉以上のコミュニケーションになっていく様子に引き込まれます。放課後の教室に流れる時間そのものが、物語の核になっています。
③ 繊細な作画と色彩が生む思春期の空気感
淡くやわらかな色使いと、鉛筆画のような質感の作画が、本作ならではの世界観を作り上げています。光の差し込み方や季節の移ろいまで丁寧に描き込まれ、思春期特有の繊細でうつろいやすい空気感が画面いっぱいに広がります。一枚絵として眺めても美しい、映像表現にこだわった作品です。
キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 中村章子 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 林明美 |
| 美術監督 | 中村千恵子 |
| ED | 押尾コータロー with 尾崎裕哉「同級生」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「BLか」と画面の前で一回つぶやいて、それでも再生ボタンは押した。見る人は見るし、自分はたまたま見る側だった、というだけの話だ。身構えて始めたのに、最初の数分でわかったのは、これがやたら静かな映画だということ。声を張る場面がほとんどない。教室の窓の光と、放課後の人がいなくなった廊下の音と、ギターのチューニング。そういう余白で出来ている。二回目に見たとき気づいたのは、二人がほとんど目を合わせていないことだった。合うのは、たいてい音が鳴っているあいだだけ。そこに気づいてから、この映画の見え方が少し変わった。正解しか知らなかった人間が、採点できないものに触れる話
佐条は全科目満点の優等生だ。入試で一問も落とさなかった人間というのは、つまり「正解のある世界」でずっと勝ち続けてきた人間ということでもある。問いがあって、答えがあって、丸がつく。その繰り返しの中で生きてきた佐条が、合唱祭の練習をきっかけに草壁と関わりはじめる。ここで音楽というモチーフが効いてくる。歌は、満点が存在しない。正しく音を並べても、それで何かが伝わるとは限らないし、外したからといって台無しになるとも限らない。佐条が初めて触れたのは、たぶんそういう「採点できないもの」だったんだと思う。 草壁が放課後にギターを弾いて、佐条がそれに合わせて歌う。あのやりとりが少しずつ変質していくのを見ていると、これは恋愛映画である前に、ひとりの人間が「正解探し」以外のやり方で誰かと向き合う、その初めての手つきを描いた映画なんじゃないかと思えてくる。優等生の眼鏡の奥で、答えの出ない感情が処理しきれずに渋滞していく。その不器用さが、妙にリアルだった。完璧だった人間が、初めて自分でも採点できない領域に踏み込む——同級生という距離だからこそ成立する、その一歩の重さの話だと受け取っている。特に刺さったシーン
やっぱり放課後、二人きりで歌の練習をする一連の場面だ。草壁役の神谷浩史が、ここでは普段の飄々とした芝居の温度をかなり落としていて、軽口の裏に妙な真剣さが滲む。その軽さに対して、野島健児の演じる佐条の声がいちいち硬い。正しく歌おうとして、でも声が少し上ずる、あの感じ。歌のうまい下手の話じゃなくて、声が感情の処理落ちを起こしている感じが芝居で出ているのがすごい。終盤、感情が一度あふれてしまう展開で、佐条の声がふっと崩れる瞬間がある。そこで思わず息を止めた。完璧だった人間の声が初めて乱れる、その一点に全部が乗っていた。音楽が題材の映画で、いちばん効いていたのが「歌っていない時の声」だったのが、見終わってからじわじわ来た。読んで見たくなったら——『同級生』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 大きな事件より、沈黙と視線の動きで感情を読む映画が好きな人
- 中村明日美子の原作の、淡い線と空気感が好きな人
- 音楽が物語の説明ではなく「二人の距離そのもの」になっている作りに惹かれる人
- 派手な展開なしで70分弱を静かに浸りたい人
合わない人
- BLという入口の時点で気が進まない人(無理に見るものでもない)
- テンポよく事件が起きて、はっきりした起伏が欲しい人
- キャラの感情を全部セリフで説明してほしい人
- 笑える掛け合いやコメディ要素を期待している人
次に見るなら
音楽と恋を同じ熱量で扱った話ならギヴン。バンドという形は違うけれど、言葉にできない感情を音に預ける構造はかなり近くて、同級生の静かさが好きなら入っていきやすいと思う。二人のその後をもう少し見たいなら、続編にあたる卒業生。距離が縮まった後の関係を、同じ温度のまま描いてくれる。BLという枠を一度外して「初恋の手触り」だけで選ぶならたまこラブストーリー。ジャンルは違うのに、好きだと気づく瞬間の不器用さの描き方が、不思議と地続きに感じられる一本だ。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
劇場版「同級生」は、現在ABEMA、DMM TV、Huluの3つのサービスで視聴できます。いずれも配信に対応しているので、ご自身が利用しやすいサービスを選んで楽しめます。静かな雰囲気のなかで二人の関係性をじっくり味わいたい方は、ぜひこれらの配信でチェックしてみてください。
よくある質問
まとめ
劇場版「同級生」は、現在ABEMA、DMM TV、Huluの3つのサービスで視聴できます。いずれも配信に対応しているので、ご自身が利用しやすいサービスを選んで楽しめます。静かな雰囲気のなかで二人の関係性をじっくり味わいたい方は、ぜひこれらの配信でチェックしてみてください。
