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TARI TARI
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | P.A.WORKS |
高校最後の1年は、未来を見つめながらも過去を振り返る時期だ。前には希望と恐怖が交錯する未来が、後ろには喜びと悲しみの思い出がある。その中で人生の進路を決めなければならない。音楽の勉強を始めた坂井若菜にとって、それは彼女を音楽から遠ざけた悲劇と向き合う時なのだ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
高校最後の1年は、希望と不安が入り混じる未来を前に、進路という大きな選択を迫られる季節。かつて母との思い出が詰まった音楽から距離を置いていた坂井和奏は、ふとしたきっかけで再び歌と向き合うことになります。和奏は仲間とともに「合唱部しようか部」を立ち上げ、5人それぞれが抱える迷いや過去と向き合いながら、限られた時間の中で青春を駆け抜けていきます。湘南・江の島を舞台に、歌うことの喜びと、未来へ一歩踏み出す勇気を瑞々しく描いた青春群像劇です。みどころ・魅力
① P.A.WORKSが描く湘南の鮮やかな風景
江の島・湘南の海辺の街を舞台に、P.A.WORKSならではの透明感あふれる繊細な作画が物語を彩ります。長い坂道、きらめく海岸、夕暮れの教室——実在の風景をモデルにした美しい背景が、登場人物たちの揺れる心情と重なり、観る者を爽やかな青春の世界へと引き込みます。② 歌が紡ぐ5人それぞれの成長
進路、夢、家族、過去の後悔。5人の主人公はそれぞれ異なる悩みを抱えています。バラバラだった彼らが「歌」を通じて少しずつ心を通わせ、互いの背中を押し合いながら前へ進んでいく。その過程が丁寧に描かれ、群像劇としての厚みと爽快な感動を生み出します。③ 心に響くオリジナル劇中歌
本作の大きな魅力が、物語と密接に結びついた劇中歌の数々です。象徴的な「心の旋律」をはじめ、登場人物たちが歌い上げる楽曲は、それぞれの想いや成長を映し出します。クライマックスで響く歌声は涙腺を刺激し、音楽アニメならではの高揚感とカタルシスを存分に味わえます。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 橋本昌和 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 橋本昌和 |
| 原案キャラデザ | tanu |
| キャラクターデザイン | 関口可奈味 |
| 音楽 | 浜口史郎 |
| 美術監督 | 東地和生 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
| OP | アイリ「Dreamer」 |
| ED | 瀬戸麻沙美「潮風のハーモニー」 |
| ED | 早見沙織「心の旋律」 |
| ED | 白濱坂高校合唱部「心の旋律」 |
| ED | 白濱坂高校合唱部「潮風のハーモニー」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初はPA Worksの夏アニメ、くらいの軽い気持ちで見始めた。学校もので合唱で、どうせ背景がきれいなやつだろう、と。実際きれいだった。坂の多い町、白い校舎、湿度をふくんだ夏の光。ところが見終わるころには、夏の話というより「終わっていく時間の話」として頭に残っていた。2回目に見たとき、序盤のなんでもない通学シーンのほうが刺さるようになったのが自分でも意外で。高校最後の一年って、こうやって何気ない日常がもう取り返せないものに変わっていくんだな、と妙に静かな気持ちになる。テンションを上げにくる作品ではないぶん、後からじわじわ来るタイプだった。
歌をやめた理由と、もう一度歌うまでの距離
TARI TARIは合唱部……正確には「声楽あり、時々バンド部」の話ということになっているけれど、本当に描いているのは「一度離れたものに、どうやって戻るか」だと思っている。主人公の坂井和奏は、母を亡くしたことで音楽から距離を置いている。母・坂井まひる——大原さやかの、やわらかいのに芯のある声が本当にいい——が遺したものと向き合えないまま、歌うことを自分に禁じている。これは才能の話でも挫折の話でもなくて、もっと厄介な「向き合うのが怖い」という感情の話だ。
過去と向き合うのが怖いのは、向き合った瞬間にそれが本当に終わったものになってしまうから。母の曲を完成させるということは、母がもういないことを認めることでもある。だから和奏はずっと先延ばしにしている。この感覚、音楽をやったことがなくても分かる人は多いはずで、実家の片付けでも、昔の友達への連絡でも、人は「終わらせたくないから手をつけない」ことをよくやる。
この作品が上手いのは、それを重い顔で説教しないところだ。仲間とくだらないことをやって、文化祭の準備でバタバタして、その流れのなかで気づいたら和奏が歌っている。大げさな決意の場面を経由せずに、日常の延長として過去と握手させてしまう。単なる青春音楽ものではなく、「終わりを受け入れることで、ようやく次に進める」という、ごく当たり前で、だからこそ難しいことを夏の光で包んで見せた作品だと思う。
特に刺さったシーン
刺さったのは終盤、和奏が母の遺した曲と本当の意味で向き合う展開。ここで彼女の声がほどけていく感じ、思わず手を止めて見入った。派手な泣きの芝居ではなく、つっかえながら歌い出すところに説得力がある。脇のキャラの立ち方も好きで、早見沙織が演じる沖田紗羽は、自分の夢に対してまっすぐすぎて時々空回りするんだけど、その不器用さが声に出ている。田中大智の島﨑信長はいい意味で力の抜けた男子で、宮本誠役の松岡禎丞がたまに引っかき回すバランスもちょうどいい。沖田志保まわりで能登麻美子の声がふっと差し込まれる瞬間も、画面の温度を一段やわらかくしていた。歌に至るまでの空気をちゃんと積み上げているから、最後にみんなで声を合わせる場面で、ああこの一年はこのためにあったのか、と腑に落ちる。
読んで見たくなったら——『TARI TARI』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 大きな事件より、日常の積み重ねで心が動くタイプの話が好きな人
- 高校最後の一年、進路、終わっていく時間——そのへんの感覚に弱い人
- PA Worksの背景美術と夏の光だけで一杯やれる人
- 音楽もので、歌そのものより「歌うまでの距離」を見たい人
合わない人
- 毎話はっきりした起伏や強い盛り上がりがないと退屈に感じる人
- 群像劇が苦手で、主人公一点に物語を絞ってほしい人
- 恋愛やバトルの分かりやすいフックを求めている人
次に見るなら
音楽もので、部活と本気の距離感がたまらないなら響け!ユーフォニアム。下手と上手、好きと得意のあいだで揺れる感情の描き方が近くて、TARI TARIの「歌うまでの距離」が刺さった人ならまず外さない。
同じPA Worksの空気が欲しいなら花咲くいろは。こちらは働くことが軸だけど、若い人間が不器用にもがいて少し前に進む手触りは地続きで、夏と土地の匂いがする画づくりも共通している。
「高校最後の一年、進路、終わっていく時間」の感覚を一番濃くやりたいならJust Because!。派手さはないけれど、卒業間際の宙ぶらりんな空気をていねいにすくっていて、TARI TARIの静かな余韻と相性がいい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『TARI TARI』は、ABEMA、dアニメストア、Amazonプライムビデオ、DMM TVで配信されています。複数のサービスで取り扱いがあるため、お使いの環境やふだん利用しているサービスに合わせて視聴方法を選べます。音楽と青春が交わる名作を、ぜひお好みのサービスでお楽しみください。

